ワイン読本〜日本のブドウハンドブック〜

うちの本棚シリーズ。
ワインの苗木についての日本語の記述は、
ほとんどがこの植原さんの著書。
苗木を学ぶバイブルとも言えるが、
その中でも最新の本。

苗木については187ページから。
台木の必要性、穂木に与える影響、土壌適応性と、
基本のエッセンスが凝縮されている。

192ページからは台木品種の詳細。
うちで育てている3品種に関する記述を抜粋。

・テレキ5C(ベルランディエリ×リパリア)
現在ではテレキ系3大品種5BB、5C、8Bが普及の中心になっている。
テレキ5Cは耐寒性が強く、北海道などの人気が高い。
テレキ系では8Bと5Cが湿地でも乾燥地でも幅広く適応する。

・リパリア・グロワール・ド・モンペリエ(純)
グロワール・ド・モンペリエの繁殖の容易さと早熟性が好まれて導入初期には多く利用されたことがあり、現在でも山形県など、一部では人気がある。

・101-14(リパリア×ルペストリス)
より早熟性を望む場合は101-14台か純粋種のリパリア・グロワール・ド・モンペリエが早い。

台木の3大原種
(リパリア、ベルランディエリ、ルペストリス)
についても詳しく書かれている。何度読み返しても勉強になる1冊。

●書籍データ
著者 植原 宣紘、山本 博
出版社  イカロス出版
出版年 2015年
価格 2300円+税

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