おすすめ

北海道ワインラヴァー2019もくじ

もくじ

北海道のワイン

①農楽蔵
 2019年までの総集編

②ドメーヌ・タカヒコ

③栗澤ワインズ(KONDOヴィンヤード)
 2018年までの総集編
 エチケットなど資料

④栗澤ワインズ(ナカザワ・ヴィンヤード)
 2019年までのまとめ

⑤10Rワイナリー

⑥山崎ワイナリー

⑦タキザワ・ワイナリー

⑧ドメーヌ・アツシ・スズキ
 2018年までのまとめ

⑨宮本ヴィンヤード
 2018年までのまとめ

⑩モンガク谷

⑪イレンカ

⑫ドメーヌ・モン

⑬多田農園

⑭平川ワイナリー

⑮羊蹄ワインセラー

⑯八剣山ワイナリー

⑰藤野ワイナリー

⑱三氣の辺

⑲藤澤農園

⑳松原農園

㉑宝水ワイナリー

㉒北海道ワイン

㉓バンナ・ブラン

㉔キトウシ
2019年までのまとめ

㉕月浦ワイン

㉖オサ・ワイナリー

㉗千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒)
2018年までのまとめ

㉘マオイ自由の丘ワイナリー

㉙奥尻ワイナリー

㉚サッポロワイン

㉛キャメルファーム

㉜ベリーベリーファーム&ワイナリー

㉝十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)

㉞富岡ワイナリー

㉟リタファーム&ワイナリー

㊱ばんけい峠のワイナリー

㊲余市ワイン

㊳ふらのワイン

39ワイナリー仁木

40はこだてわいん

41オチ・ガビ

・現在ワインのリリースがないヴィンヤード

①美流渡

②旧マオイ・ワイナリー
  *現在は「マオイ自由の丘ワイナリー」

③旧・歌志内太陽ファーム
  *現在は「上歌ヴィンヤード」

ワインの知識

ブドウ栽培の知識

苗木づくりについて

ワイン用ブドウ栽培

栽培記録

2019年苗木作りの記録

著者紹介

北海道在住、今年で37歳、新規就農研修中です。京都生まれ、滋賀育ち、大阪で10年働いて、北海道へ移住。目標は北海道初のワイン用ブドウの苗木屋です。

現在日本は空前のワイナリー建設ラッシュ。その中でも北海道はワイン産地としての評価を高めてきています。生産量は山梨、長野に次いで3位。しかし北海道のワインのレベルが上がってきたのはここ10年ほどのこと。

まだまだ多くの生産者が全国から(あるいは海外から)流入してきて、ワイン用ブドウの苗木は決定的に不足しています。特に新規でワインやブドウを作ろうとしている人たち、(つまり本州の苗木屋さんとパイプの無い人たち)にとって、スタート段階の苗木を調達するのは骨の折れる仕事になっています。

さらには北海道という寒冷地(本州は温帯気候、北海道は冷帯気候)に、本当の意味でマッチした苗木はほとんどない、と僕は思います。

だからこそ、大好きなワイン産業のインフラ整備として、誰かが北海道という気候に合った、苗木を育てなければならない。僕はそう考えて、苗木屋としてスタートを切ろうと考えています。

2019年は新規就農の最終年。試験栽培も始めていこうと考えています。その活動報告も含め、北海道のワインの魅力を伝えるブログにしてきます、もちろん、たまには海外のワインも飲みつつ、ですが。

読んでくれた人が、少しでも北海道に、そしてこの風土を活かして造られるワインに興味を持ってくれれば。そんな想いで毎日更新していきます。

よろしくお願います!

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トゥヴィ オア ノット トゥー ビー2017(スペイン・白)

前回の帰省の時に手土産にしてもらったワイン。

酒屋でジャケ買い。

魚のエチケットが面白かったのと、名前がギャグっぽくて気にいった。
味わいはトロピカルな柔らかさ、それでいて、厚みと余韻もある。
品種が分からないので調べてみると、
ゲヴェルツやリースリング、ヴィオニエなどなど。

なんとも面白いアッセンプラージュ。
ホテルで飲んで楽しめるワインだった。
一期一会の良いワインだったなー。

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ムスカテラー2017(オチガビ・白)

果実酒研究会の試飲ワイン。

オチガビの白。
マスカット香のある白。独特の香り。
何かに合わせていくと良いかも。
意外に主張の強い、ライ麦の焼きたてパンとかかな?

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ふかがわポワレ(深川・ポワレ)

果実酒研究会の試飲ワイン。

シードルに引き続き、2018年からポワレも。
洋梨を使ったお酒ですね。深川振興公社の作品。
想像した以上に、美味かった。
なんとなくスパークリングワインぽい。
爽やかな香りと優しい泡。
スイスイとノドを通っていく1本。

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栽培知識~接ぎ木の基本~

農文協の本は専門的で勉強になるんですよね。
内容を要約しておきたいと思います(備忘録として)。

以下、左1マス空けは引用部分。

①接ぎ木とは
ワイン用のブドウはヨーロッパ系の品種がメインですが、
これらの品種はアメリカからやってきた「フィロキセラ」という虫に、
まったく耐性がないので、絶滅の恐れがある。
だから、耐性を持つアメリカ系の台木(根の部分)に、
味わいの優れるヨーロッパ系の穂木(枝葉の部分)を接ぐわけです。

でも、なぜ2つの木がくっつくのか?

ブドウもそうですが、樹木というのは、

形成層と呼ばれる細胞分裂が行われる部分が、
年々、外側へ外側へと塗り重ねるように肥大していきます。
(これが年輪になるわけですね)

この形成層は、傷がついた場合、それを治すために、
癒傷組織(カルス)が作られる。

このカルスが作られる前に2つの樹木をつなげておくと、
カルスから連絡形成層が作られ、維管束が連結します。
これで、もともと違う個体だった2つの植物が、
1つの植物になってしまうわけです。
植物ってすごいな~。

この接ぎ木のために、良い条件の台木を育てる必要があるわけです。

②活着力・発根力の強い枝を育てる。
 接ぎ木や挿し木に最適の穂木は、
 前年春に伸長開始し、今冬に休眠に入った一年生の休眠枝である。

 落葉果樹の場合、晩秋に活動が止まり、
 夜間の気温がマイナスになり始めると自然落葉して休眠状態になる。

 このように早めに活動が止まり休眠に入ったものは、
 皮部が硬化して、樹種固有の色に変わっており、
 デンプンや糖分などの貯蔵用分を多く蓄えていて充実な枝である。
 接ぎ木・挿し木後のカルス形成力が強い。

 晩秋になっても活動が止まらず、
 おそくまで落葉せず、緑色のままの枝は窒素が多く
 デンプンや養分の蓄積が少なく、軟弱なため、
 凍害などにも弱いし、
 接ぎ木の活着、挿し木の発根後の生長が劣るので適さない。

③充実した枝・芽ができる位置
 1本の樹の中では、充実した枝は日当たりのよい位置に発生し、
 節間が徒長せずに詰まり気味で、
 ずんぐりした形をしており、芽が大きく育っている。

 一方、日陰の枝葉芽が小さく、
 太い基部に比較して先端部の太りが悪いことが特徴である。
 また、細い枝には貯蔵用分も少なく、接ぎ木や挿し木の生長が劣る。

 また、接ぎ穂や挿し穂には、花芽の着いていない、
 葉芽の充実した1年生枝が適している。
 花芽を着けて節間の短くつまった枝は、伸びる力が弱いからである。

 先端付近に花芽がある枝や、基部の葉芽が小さく弱い枝を使う場合は、
 先端部や基部を切り除いて、充実した葉芽の多い中間部位を用いる。

④よい穂木を採る母樹の管理
 幼弱相の部位から発生した枝は発根力が優れるが、
 枝は徒長しやすくなる。
 中間相を示す部位から発生した枝は、
 芽の充実がよく、成長力と発根力を兼ね備える傾向がある。

 多量の接ぎ穂や挿し穂に使う場合には、
 穂木採取用の母樹を育てて、
 毎年切り詰めて新梢を発生させて用いる。

 この場合、樹が幼若相の状態になり徒長しやすいので、
 充実した芽の着いた穂木を得るためには、
 枝に十分光が当たるような管理、
 チッソ肥料を過剰に与えないことなどが重要になる。

⑤休眠枝の穂木は、発芽と乾燥を防ぐ
 落葉果樹の休眠枝では、発芽する際に枝の中の貯蔵用分が使われる。
 そのため、発芽を始めた休眠枝を穂木に用いると、
 貯蔵養分が発芽過程で消耗してしまい、
 カルス形成に必要な養分が不足して接ぎ木部の活着が劣ると考えられる。
 穂木は発芽前に接ぐことが重要になる。

 また、樹木の茎や枝は、切り口など傷ついた部位が乾燥すると、
 カルスを形成しなくなる。
 したがって、穂木用の休眠枝の貯蔵では、
 発芽を抑制することと乾燥させないことが重要になる。
 接ぎ木直前に切った穂木を接ぐ場合でも、
 穂木を湿った布などで包んで乾燥を防ぎながら接ぎ木作業をすると、
 カルス形成がよくなる。

⑥接ぎ木活着後のケア
 接ぎ木後、穂木と台木から新梢(台芽)が発生して伸長する。
 穂木の新梢を良く伸ばすために、台芽は小さいうちにかき取る。
 台芽が伸びすぎてから一気に切り取ると、生育不良や枯死を招きやすい。
 生育中にこの作業を数回繰り返して行う。

 穂木の新梢は葉を増やしながら光合成を行って、
 糖分や発根促進物質を台木に供給する。
 穂木から数本の新梢が発生した場合は、
 1本を残し切り取る。
 新梢が3~5cmに伸びた時期が、穂木の新梢整理の適期である。

さて、このような接ぎ木において、
重要なのは台木品種の繁殖ということになる。
なぜなら、穂木は販売先(ヴィンヤード、ワイナリー)のものを使えるが、
台木は販売数分必要だからだ。

では、台木品種はどのようにして増やすのか。

①挿し木とは
前述のカルス形成によって、枝を土に挿しておけば、発根する。

 挿し木の方法には、挿し床の場所や装置によって、
 露地挿し、温床挿し、ミスト挿し、密閉挿し、密閉挿しなどがある。

 また、挿し穂に用いる植物体部位によって、
 枝挿し、葉挿し、葉芽挿し、根挿しなどに分けられる。
 枝挿しは、休眠枝挿し、半熟枝挿し、緑枝挿しなどに分けられる。

 「休眠枝挿し」
 挿し穂には発根力の優れる1年生枝を用い、
 挿し穂の採種時期は休眠期(発芽前)が適する。
 多くの樹種で発芽前の休眠枝を10~20cmに切って、
 上部の1~2芽が地上部に出る深さに挿し木する。

②芽・葉と根の協力関係が大切
 挿し穂の発根には、
 芽(成長点や幼葉)で合成されるオーキシン(IAA)や
 葉で合成された発根促進物質が必要で、
 発根しやすい樹種では、それらの物質の供給が多いと言われる。

 休眠枝を挿し木した場合、
 挿し穂から伸びる葉を除去したり、葉を摘み取ったりすると、
 発根が抑制される。

 その理由として、芽を除去した挿し穂の発根部位では、
 オーキシン濃度が低下していることが知られている。
 オーキシン作用のある発根促進剤の処理で効果が得られるのは、
 このような仕組みによる。

③発根のサインは「再発芽」
 樹種、地温、気温などで異なるが、
 落葉果樹の休眠枝砂嘴では、挿し木後50日~60日から、
 挿し穂の基部に形成されたカルス内で根源基が発達して発根が始まる。
 そして、発根開始と共に、新根が吸収した養分によって、
 身長停止していた新梢の先端が再び伸び始める。
 したがって、新梢の再発芽が発根のサインである。

 以上から、挿し床の水管理は、発芽して新梢が伸びている間は
 土が乾かないよう十分に灌水し、新梢が身長停止し、
 発根の始まる時期は灌水を控えめにして、酸素供給をする。
 根の出る時期に水が多すぎると発根が劣り、根腐れも生じやすいからである。

④挿し木の時期
 挿し木の発根に適した床温は、多くの樹種で18度から25度の範囲であり、
 15度以下や30度以上では発根が劣る傾向がある。
 露地での挿し木は地温が上昇する春が敵機である。

 休眠枝挿しでは、芽の充実した1年生枝を発芽前に切り取って挿し木する。
 そのため、発芽直前が敵機であるが、
 挿し穂を休眠期に切り取ってポリ袋やビニール袋に入れて密閉して冷蔵しておけば、
 5月頃まで挿し木が可能である。

 なお、温室、温床、温熱マットを用いれば、
 気温の低い時期の挿し木が可能である。
 この場合は挿し穂の休眠は破れていること
 (休眠打破に必要な低温に遭遇した後)が重要である。

⑤発根を促進する作業
 発根促進剤の効果は樹種によって異なるが、
 処理方法には低濃度溶液に挿し木基部を長時間(14~22時間)
 浸漬する方法、高濃度溶液に瞬間的に浸漬する方法、
 粉剤の粉衣処理などがある。

 挿し木前に、挿し穂に十分に吸水させる。
 ただし、枝の中の貯蔵養分の流失を防ぐために、
 給水は1時間程度にとどめる。

 挿し木作業の際は、箸や細い棒などで床に穴をあけて、
 挿し穂の基部を傷つけないように差し込むなどの注意も必要である。

⑥挿し床の水・交戦・温度の管理
 挿し木床は、挿し穂の給水と蒸散のバランスが保たれ、
 葉の光合成が高まって光合成産物や発根促進物質が、
 挿し穂の基部へ充分贈られるように管理する。

 第一に、根のない枝を挿して発根を促す挿し木繁殖では、
 床土の水の保持が最も重要である。
 「初期の発芽時はたっぷり、発根が進むときは水を控えめに」
 を基本にして、定期的に水を補給する。

 水に含まれる塩類が1400ppm以上の濃度になると根の発生や
 生育が阻害されるので、水質に注意する。

 気温や床温の上昇や蒸散による挿し穂の乾燥を防ぐためには、
 遮光が効果的である。
 ヨシズや寒冷紗をかけ、ハウスのすそ上げ換気などによって
 温度上昇を抑える。

 ただし過度な遮光は光合成を妨げ、発根に悪影響が出るので、
 20から30%の遮光にとどめる。

⑦無肥料でスタート、芽の伸びが再開したら施肥
 挿し木床に肥料分が多いと、浸透圧で挿し木の切り口から
 水分が逃げやすく、また新根が濃度障害を受けやすくなる。

 箱挿しなどの場合には、無菌で肥料分の無い資材
 (パーライト、バーミュキュライト、鹿沼土、ピートモス)
 を混合して用土を作ると良い。

 施肥のタイミングは、休眠枝挿しでは、いったん生育停止した、
 新梢が再発がする時期である。
 挿し穂全体の60%ほどが再発芽や発芽したら施肥を行って、
 挿し穂の生長を促す。

 ただし濃度障害に注意が必要で、緩効性の固形肥料を用いるか、
 薄く希釈した液肥を数回に分けて与える。
 寒冷地では、チッソの遅効きによる冬季の凍害を回避するため
 9月以降は施肥をしない。

ふう。なかなか有用な記述が多く、
引用するのにも骨が折れました(笑)

ちなみに、種から育てる場合は、
5度の低温に90日間で休眠打破できるらしい。
来年、試してみよう~。

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栽培知識〜ブドウの病害虫・害獣・生理障害一覧〜

いくつかの資料(記事末に付記)をもとに、
ブドウに被害を与えるものをまとめてみました。
防除に関しても記事をまとめたいところ。

最近では生物防除にも注目が集まってます。
生物防除の利点は下記。
①自然界に存在する微生物を利用するため、
 環境負荷が小さい。
②宿主特異性が高く、標的病原菌が明確であり、
 多重散布が防げる。
 (例:バクテリオシンによる抗菌活性)
これもまとめたい。

ともあれ、以下が一覧です。

●ブドウの病気
①つる割れ細菌病(Bacterial blight)・病原:細菌(Xylophilus ampelinus
・発病部位:葉、新梢、果穂、果実
・発病時期:多雨が続いたとき
・発病しやすい条件:多雨・多湿
・発病の様子:
 葉に葉脈で囲まれた淡黄色の小斑点が現れ、
 やがてハローを伴う褐色の病斑となる。
 多数の病斑が融合すると枯れ上がる。
 新梢では数mm~5cm程度の黒褐色の条斑が発生し、
 やがて表皮が割れてつる割れ症状となる場合や、
 褐色のかいよう症状となる。
 花では花弁が黒変枯死。
 果実(ケルナー)では黒褐色で円形の
 かいよう症状が現れ、裂果する場合も見られる。
・対策:
 開花期前後の散布により、花穂の腐敗率を低減。
 翌年の越冬芽における保菌割合も低減される。
 薬剤は以下。

 塩基性硫酸銅水和剤(銅32%)800倍
 (炭酸水素カルシウム水和剤100倍加用)
 1樹あたり0.6~1.5リットル(120~300リットル/10a)
 3~4回、10日間隔で散布。

・詳細
 2009年に北海道の醸造用ブドウで初めて発生、
 2014年には秋田県の生食ブドウでも発生が確認された。
 つる割れ病(病原はカビ:Phomopsis viticola)と混同されやすい。
 ヨーロッパ系ブドウ、およびその交雑種のみに病原性。
 剪定などにより生じる傷口から感染、風雨を伴うと伝染しやすい。
 本病が古くから発生している地中海沿岸地域では、
 冷涼で降雨の多い条件が必要。
 露地で高湿度が維持される多雨条件となった場合には
 発生に注意する。
 病原細菌は欧州から道内に伝播したと考えられるが、
 2009年の発生時はツヴァイゲルトやケルナーなど
 ドイツ原産の樹で確認された。
 本来は温暖地域(地中海沿岸、南欧)で発生する病害で、
 北海道への伝播経路も発生理由も不明(2018年現在)。
 道内主要品種は感受性が高い。
 ツヴァイ、ミュラー・トゥルガウ、セイベル5279、
 セイベル13053、ケルナーなどは注意。

②ブドウ根頭がんしゅ病(Crown gall)
・病原:細菌(Rhizobium vitis ,R.radiobacter)
・発病部位:幹
・発病時期:7月上旬~9月上旬
・発病しやすい条件:
 凍害を受けた樹は発病しやすい。
 発病した母樹から採取した穂木は感染している。
・発病の様子:
 主幹に表面がカリフラワー状のこぶを形成する。
 他の樹種では、こぶは地際部付近のみに形成するが、
 ぶどうの場合は主幹の至るところに形成する。
 発病後は樹勢が低下し、やがて枯死する。
・対策:
 無病苗を栽植する。
 樹体に傷をつけないように管理する
 (組織の傷口から感染するため)。
 デラウェアはこの病気に強く、ほとんど発病しない。
 非病原性ウイルス(VAR03-1)による生物防除も登場。
 罹患したが発病しなかった株を授与すると、
 こぶが小さくなるというもの。
 トマトやバラなどよりも実験結果は良く、
 ブドウでは91.8%の成果があった。
・詳細
 北海道での1999年の研究によると、
 余市で6園地758本中153本の発病。発病樹率は20.2%。
 全体でも17園地4403本中653本の発病。率は14.8%。
 という結果が出ている。

③灰色カビ病(Botrytis bunch rot)
・病原:カビ(Botrytis cinerea)
・発病部位:花、果実
・発病時期:開花期、成熟期
・発病しやすい条件:
 多湿条件で発生しやすいため、排水不良園で発生が多い。
 開花期前後が多雨のとき花穂で、
 夏から秋にかけて多雨のとき果実の発病が増加する。
・発病の様子:
 主に開花期前後の花穂と成熟期の果実に発生する。
 花穂では花、果梗、穂軸が褐色となって腐敗する。
 成熟期の果実では裂果した果実を中心に褐色に腐敗し、
 灰色のカビを生じる。
・対策:
 園地の排水を改善し、過繁茂は避けて通風をよくする。
 開花期から予防的に薬剤を散布する。

④晩腐病(おそぐされ/ばんぷ)(Ripe rot)
・病原:かび(Colletotrichum acutatum、不完全菌類・
        Glomerella cingulate、子のう菌類)
・発病部位:葉、果実
・発病時期:幼果期~成熟期
・発病しやすい条件:
 多雨条件で多発する。
 春先の降雨で枝が濡れ、
 平均気温が15度ぐらいになると胞子を形成。
 雨滴によって伝染する。
・発病の様子:
 葉に褐色の小型病斑を多数形成し、
 やがて病斑は融合し大型化する。
 幼果に発病すると小さい円形、褐色の病斑を形成、
 病斑部はへこむが、果粒軟化期までは拡大しない。
 その後、果粒の糖が増加し、酸が減少してくると、
 腐敗型の病斑を形成する。
 病斑上にはサーモンピンクのネバネバした胞子塊。
 病斑が拡大すると果皮にしわがより、
 やがてミイラ果となる。
 病斑は不明瞭で他病害との識別が困難な場合が多い。
・対策:
 芽出し前(休眠期)と生育期に薬剤を散布する。
 伝染源となる結果母枝や果梗の切り残し、
 巻きひげなどを取り除く。
 果房に雨滴を当てない工夫(カサかけなど)を行う。
・詳細
 本州のみの発病と思われていたが、
 近年、北海道でも発症が確認されている。
 (2010年奥尻でも)
 病原菌は結果母枝や果梗の切り残し、
 巻きひげなどの組織内で菌糸の状態で越冬する。

⑤黒とう病(Anthracnose Bird’s eye rot)
・病原:かび(elsinoe ampelina)
・発病部位:葉、果実、新梢、巻きひげ
・発病時期:7月上旬~
・発病しやすい条件:
 生育前半に雨が多い年は発生が多く、特に6月中旬~7月上旬に
 冷たい雨が多いと多発する。
 欧州系の品種で発生が多い。
・発病の様子:
 葉では、葉脈上に直径2~5mmの病斑を生じ、
 病斑は古くなると穴が開きやすくなる。
 病斑が多くなると葉がゆがんだり巻き込んだりする。
 果実では、初め黒褐色円形の小斑点を生じ、
 のちに拡大して中央部が灰白色、
 周辺部が鮮紅色~紫黒色の陥没した病斑になる。
・対策
 発生すると薬剤で止まらないので、予防する。
 萌芽直後~7月中旬まで薬剤散布を行う。
 窒素肥料の過多による軟弱徒長を避ける。

⑥べと病(Downy mildew)
・病原:かび(Plasmopara viticola、べん毛菌類)
・発病部位:葉、果実(果梗を含む)
・発病時期:開花前~果実成熟期
・発病しやすい条件:
 発病適温は22~25度で、7月、8月が多雨であるとまん延しやすい。
 曇雨天が続く年には大発生する。
 欧州系品種はアメリカ系品種に比べ弱いため発病が多くなる。
・発病の様子:
 葉が主体、まれに果実や新梢、巻きひげにも発生する。
 葉では、初め不明瞭な病斑が現れ、後に葉脈に囲まれた
 角形病斑となる。葉裏には純白色のカビが生じ、
 激発すると葉が黄化して落葉する。
 ウドンコ病に似ているが、毛足が長いのが特徴。
 花穂や幼果に発病すると壊滅的な被害となる。
・対策:
 薬剤(ボルドー液)による防除を行う。
 開花7日前~落花10日後が発生しやすい時期。
 生育期の防除開始時期が極めて重要。
 展葉5~6枚で予防散布を行う。
 この予防が遅れると、花穂や幼果が被害を受ける。
 本州だけでなく、北海道でも薬剤耐性菌が登場。
 薬のローテーションに気を使う。
・詳細
 病原菌は落葉の組織内で卵胞子の状態で越冬。
 卵胞子の寿命は長く、土中でも2年間は生存可能。
 落葉や剪定枝は園外に持ち出し、
 処分して菌密度を下げることが重要。
 発症してからの防除は、
 2016年の実験によると、
 菌接種から銅剤散布は1時間以内なら効果100%。
 6時間後から急速に効果が下がり、
 12時間後には効果なしという結果になっている。
 発症後より予防が重要と言われる根拠。

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*ボルドー液によるベト病の防除
・ボルドー液発明の経緯
1882年10月末に、M.A.ミラルデにより発見。
ベト病の発生が少ない葡萄葉の表面に、
粉末状の青白い薄膜が見られた。
泥棒対策に生石灰と混ぜた硫酸銅を塗る習慣があった。
ボルドー液の処方により胞子の発芽抑制が証明された。

・ミラルデの推奨する処方
水1リットルに市販の硫酸銅8kgを溶かす。
水30リットルに15kgの石灰石を入れて
石灰の乳剤を作り、硫酸銅溶液を混ぜる。
(弱溶解性の水酸化銅から、緩慢に銅イオンが溶出)
ペーストを刷毛で葉の葉面に塗る。
ブドウの実にかからないように注意する。
———————————————————————————

⑦環紋葉枯病
・病原:かび
・発病部位:葉
・発病時期:8月~収穫期
・発病しやすい条件:
 低温・多湿条件で多発する。
 生育後半に発生しやすい。
 欧州系品種で発病が多い。
・発病の様子:
 初めは葉に褐色の斑点を形成する。
 多発すると葉全面に病斑を形成し、早期に落葉する。
 葉裏面には長さ0.5mmほどの
 ぶどうの房状の付着物を多数形成する。
・対策:
 前年被害葉は伝染源となるため処分する。
 周辺野生植物も伝染源となるため処分する。

●ブドウの害虫
①ツマグロアオカスミカメ
・加害部位:新梢
・加害時期:5月上旬~6月上旬
・多発しやすい条件
 高温・多湿が発生に適する。
・被害の様子
 年3回発生し、卵態で越冬をする。
 ふ化した幼虫は発芽直後の新葉を吸汁する。
 その新葉は展葉とともに吸汁痕から不規則に避ける。
 成虫の体色は黄緑色で羽の末端は暗色である。
 幼虫および成虫のいずれも植物の柔らかい組織を
 好んで吸汁する性質がある。

②チャノキイロアザミウマ
・加害部位:葉、果実
・加害時期:5月~9月
・多発しやすい条件
 少雨は増殖に適する。
・被害の様子
 果穂、果軸などが吸汁害を受ける。
 果実では褐色の不整形斑が生じるため、
 商品価値が損なわれる。

③ブドウスカシクロバ

④マメコガネ

⑤スズメバチ
 近年多くなってきた印象がある。
 暑い年ほど出てくる。
 圃場周辺から入ってくる。
 春先(5月)の女王バチが来る時期に、
 畑の外側にハチトラップを仕掛けて取ってしまう。
 2年前に大被害を受けて、翌年に大量のトラップを仕掛けた。
 それ以降、大きな被害は出ていない。

⑥ブドウサビダニ
 顕微鏡でしか見ることができないくらいの大きさ。
 葉に茶色のフンをするので、それで判断。
 最近登場した。
 房がミイラ化することもある。

⑦ブドウトリバ
近年、増加傾向。実が茶色に変色する。
 灰カビも誘発するので厄介。

⑧カイガラムシ

⑨スズメガ

⑩ツヤコガ

●ブドウの害獣
①タヌキ
 罠に1回入ったら、何度でも入ってくる。
 群れで行動。一網打尽に。

②アライグマ
 タヌキに似るが、顔にたて線模様がある。
 しっぽもシマシマなので、それで判断。

③シカ
 春先に芽をかじられるので注意する。

④ウサギ
 害獣の中で一番厄介。
 樹皮をやられるので、病気にも弱くなる。
 かじられたところから根頭がんしゅが発症も。
 凍害にも弱くなる。
 臆病な動物なので、ネットをかぶせるなど、
 普段と違う様子があると近寄ってこない。

参考:
・日本植物病理学会(リンク
・「新・北海道の病害虫 ハンドブック全書」・「よくわかるブドウ栽培」・2018年北海道ワインアカデミー講義
 「ふらのワインにおける栽培と醸造」
 (北海道大学 近藤則夫教授)
・2018年北海道ワインアカデミー講義
 「病害虫について」
 (ふらのワイン 高橋克幸 製造課長)
・病害虫・雑草の情報基地(リンク

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キャンベル・セニエ(八剣山・ロゼ泡)

「作業を手伝ったら、そこのワインを」というセオリーどおりに。

八剣山ワイナリーのロゼ・スパークリング。

今日はキッチン・ドリンカー。

もつ鍋を仕込みつつ抜栓。

かなりコルクが固くてびっくり。

久々にタオルを出してきて本気で開けました笑

いい感じに甘さが乗ってて、軽く飲める。

キャンベル特有の甘い香りは、泡でマスキングされて、

これはとても良い感じ。

(キャンベルのフォクシーフレーバー苦手なんだ。。)

キンキンに冷やしてどうぞ。

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花宴2018(マオイ・赤)

果実酒研究会にて試飲。

当時まだエチケットが貼られていなかったので、この姿。

山ソーヴィニヨン100%とのこと。

新生・マオイ自由の丘ワイナリーはワイン名が源氏物語に由来。

これも「花宴(はなのえん)」という名前。

ヤマソーは興味がある品種。

ヤマソーはヤマブドウの血が濃いように感じる。

アタックは強く重く、ややガサガサした舌ざわり。

アッセンブラージュするか、あるいは熟成させるか。

もうすこし円くなってくると面白そう。

今後が楽しみな1本。

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ぴのろぜ2017(栃木・ロゼ)

原田商店にて購入。

ココファーム応援の気持ちにて。
2018リリース直後に、2017を買って飲むという笑

余市のピノを使ったロゼ。
1回限りという噂でしたが、もう何年も連続で作られ、
定番商品になった印象を受けますね。

爽やかだけど力強さもある。
そして独特の良い香りが鼻をくすぐる。
複雑さの虜になってしまう名作ロゼ。

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デラウェア・ブラン2018(大阪・白)

木谷さんのお土産ワインのラスト。

ここのアイテムのおかげで、
デラウェアの底力の強さを痛感した。

今回の白も苦みと甘さのバランスが良くて、
奥さんも絶賛の白でした。

料理に合わせても有効なボトル。
芯の強さとやさしさが同居している。
次のヴィンテージも楽しみすぎる…。

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ツヴァイゲルト(オーストリア・赤)

原田商店で見つけた、本場オーストリアのツヴァイ。
これも1リットルのボトル。
それで1000円台というお得な赤。

凝縮感があって、重く分厚い。
抜栓すぐはカベルネ・ソーヴィニヨンかと思わせるほどの、
力とタンニン、果実味。

しばらく置くと柔らかさも出てきて、バランスが良い。
これはかなり美味いツヴァイゲルトレーベ。

この間、マオイで飲ませてもらった試飲のツヴァイを思い出した。
良いツヴァイは本当にうまい。。。

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