思い出のワインたち。

ワインを飲み続けていると、
強く印象に残っている出来事が起こった時、
側にいたワインも一緒になって思い出になる。
そんなわけで、人生の節目にいたワインたちのまとめです。

・モエ・エ・シャンドン

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どうしても不合格にさせるわけにはいかない、
そんな受験というものがあります。
合格発表の後、思わずお店に寄って選んだワイン。

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泣き笑いの顔、たくさん見る日です。
家族の一員みたいになって抱き合って、
うれし涙をガンガン流して、
いっぱい感謝されて、
生きていてよかったー!という日です。

でもでも、それでも残念だった人もいるので、
祝いのシャンパーニュもハーフボトルにしました。

モエ・エ・シャンドン。
泡がとにかくキレイで、繊細で豊かで、
本当にもう理想の1本という感じ。
ただ、それだからといって、
フェイバリットにはならないのが、
ワインの、というか、泡の不思議な魅力。

甘さとともに、ほろ苦さとともに、
そして泡と共に、1年が終わって、1年が始まる。
うーん、月日とはまさにシャンパーニュのごとし。
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合格の子も不合格の子もいるから、
ハーフボトルにした時の気持ち、今でも忘れません。

・サントーバン

このワインには2つの思い出があって。
1つ目は飛騨・高山に持って行って、
白ワインの本領というものを感じたこと。
2つ目はその印象があったので、婚姻届を出した日に飲んだこと。

サントーバン

本日は結婚の記念日です。
まさに今日、婚姻届を淀川区役所まで出しに行ってきました。
んで、帰りに「八十八屋」でカキフライ定食と、
そしてハンバーグ定食を食べてきました。
おいしかった☆

そして夜はパーティーです。
鯛の尾頭付きの煮つけと、
お刺身サラダとハテのセット。
んで、鶏肉とカシューナッツ炒め。
そしてカブのあんかけを。
デザートにはイチゴを。

なんでこんなメニューかと言いますと、
思い出のワイン、サントーバンが相方だからです。
サントーバンのプルミエ・クリュ。シャルドネ100%。
ドメーヌ・ジャノボスの2006。ワインの大元で5100円。
ヴィンテージも含めて、槍ヶ岳の白と全く同じです。
完全にこっちが主役で、料理は合うやつを考えました。

個人的にはカシューナッツの合いっぷりがハンパない。
かつて、槍ヶ岳を見ながら飲んだのと、
ヴィンテージまで一緒にしました。

僕の中で、このワインはいつまでも一番高価で、
一番おいしい白ワインであり続けると思います。

ワインで最初に感動した1本だもんね。
乗り越えられるワインはないですよ笑

最高の1本で、最高の結婚記念日です!

・氷果の雫

ワインを飲み始めのころは、とにかく甘口好きだったな。

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透き通る甘い香りが鼻腔をくすぐります。
ひとくちで唸ってしまう、懐かしい甘さ。
きっと、食べたことのある日本のぶどうの甘さ、
なんでしょうね。たまりません。

グラスに注ぐと、とろりとした感触。
しかし、舌触りやのどごしは、するりと入る。
本当に、疲れた体を癒してくれます。

・ホタ・ムール

今日はバレンタイン。
奥さん特製の料理でお出迎えしてもらいました。

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揚げなすのサラダとポテトフライ、そしてチキンステーキ。
もう好きなものばかりで感動です。
合わせたのはコイツ。

ホタムール

エスペシアル・トラディシオ・レゼルバ・ブリュット・
ナチューレ・NV。ロベルト・ホタ・ムール。
うきうきで2980円。

3000円を切る値段で飲めるとは思えない泡。
繊細さを伴ったレモン・イエロー。

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酸味は控えめながら、力強さは感じる
この芯の強さが酔わせるのか。
アルコール度は低いのに、あっという間にほろ酔いに。

とくにチキンステーキのガーリックテイストに負けず、
しっかり自己主張してくるところが最高の魅力。
最後のガトーショコラとの相性も悪くない。

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なかなかに魅力的でした。

このエチケットも印象的で魅力ですね。
激励にがんばって京都まで行った夜。
とてもとても楽しませてもらいました。



・シャトー・ベイシュヴェル

本日は1回目の結婚記念日。
そして、北海道への旅だちへの第1歩。

「失恋ショコラティエ」を観ながら、
「激動の1年だったねー」という話を。
合わせたのはコイツ。

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シャトーベイシュヴェル2008。うきうきで7280円。
カベルネ・ソーヴィニョンが62%。メルロー31%、
そしてカベルネフラン5%、プチヴェルド2%です。

一口目から爆弾のような果実味のアタック。
ボルドーならではの取っつきにくさを予想していたので、
ちょっとびっくりするくらい1口目から飲みやすい。

香りが口中に充満して、噛みしめるような甘味。
2008とは思えないほどの若々しさと、
まだまだこれからってなパワーです。
結婚記念日と仕事収めにふさわしい一本。

これぞ「酔わせてくれる」ワインです。
いまいちなワインは本当の意味で酔えないのですが、
こいつはしっかりと心の芯まで、酔わせてくれました。

タンニンもふくよかな渋味。
タンニンも魅力なんだという説得力があります。
時と共に、苦難も魅力に変えていく。
人生の一大転機に、教訓めいた1本を選んだものです。

シャトー・ベイシュヴェルというのは、
「帆を下ろせ」という掛け声が訛ったもの。
今の仕事と、次の仕事に敬意を込めて敬礼です。

次の家も決まって、いよいよ人生のセカンドステージが、
形を見せて目の前に現れ始めました。
悔いのない、楽しめる人生にしていくぞ!
ってな気概で挑んでいきます。

このふくよかなワインのように、人生も熟成させていきたいですね。



・オルム・ド・ペズ

誕生日ワイン。手作りピザと共に。
手作りピザにハマリそう。めちゃおいしかったー。
付け合せも自分で作れば、かなり安上がり。
合わせたのはこの1本。

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オルム・ド・ペズの2005年。「いとう」で5300円。
典型的なボルドーの魅力は備えていて、
さらに開けてすぐでも結構、楽しめる。 
香りがグラスからフワリと立ち上って、とても幸せな気分にしてくれる。
パワー的にもピザに負けていない。
それどころか、かなりの相性の良さを見せてくれました!

思い出のワインって、自分(たち)にしか価値が無いけれど、
それでもこうやって残しておきたいって思うんですよね。
色々あったなぁ(笑)

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