これまでのまとめ~多田農園~

さて、久しぶりのまとめシリーズ。
今回は多田農園です。個人的な注目株ですね。

名前を知ったのも北海道に来て半年ほど経った頃、
そして初めて飲んだのは2014年の暮れ。
タキザワ・ワイナリーの忘年会で出てきたとき。

・ピノ・ノワール2012

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上富良野の多田農園は最近知ったばかりで、飲んでみたいと思っていた1本。
多田農園は2010年初リリースで、ワイナリーの建設も目指している。
(おそらく)日本最北端のメルロー生産者じゃないかと思います。
現在の醸造は10Rです。

そんな多田農園のピノ・ノワール。
確かに透き通った感じが魅力。
しかし、タキザワさんのピノを飲んだ後だからか、
果実味の観点からは少し物足りなさが残った。
酸も含めたバランス自体は整っていると思うので、
もう何年か置いて飲んでみたい1本。

・ピノ・ノワール2010
旭川旅行から帰ってきて、さっそくの多田農園ピノを。

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多田農園の初ヴィンテージです。
宝水ワイナリーでの醸造なので、コルクは「宝水ワイナリー」のロゴが。
コルクもラバー・コルクです。

三笠の道の駅で大量に買ってきた野菜を料理して、
野菜とピノ・ノワールを楽しむ会。
ナスは素揚げにしてなんばんとタマネギをあえて南蛮漬け。
ほうれん草は豚肉としょうゆ味で炒めて、
アスパラは鶏肉と塩・こしょう炒め。
あとは作り置きのニンジンのきんぴら。
なかなか充実したゴハンになりました。

ピノ・ノワールは色合いも薄いが、味わいもライト。
ほんのり熟成香もあって、野菜にも合う。
香りは強くないが、なかなか良い香り。
こりゃあ、今、手持ちしている2013も飲んでみたくなりました。

楽しい1本!

・ピノ・ノワール2013
前回は2010だったけど、今回は2013です。

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ヴィンテージ違いのピノですが、比べてみると進化のすさまじさが分かる。
2010に比べて、香りも味わいも段違いによくなっている。
3年でこの変化は、ヨーロッパのワイナリーではありえない。

まず香りが立つようになっている。
赤いベリーの香り、サクランボの香りが魅力的。
2010は熟成香が前面に出ていたとはいえ、香り自体は弱かった。
2013はしっかりと果実の香りが前に出ていて美味しい。

味わいも深さが加わって、また飲みたくなる1本に。
これは1年1年の進化に目が離せませんね。
今年はブルースさんのところでシャルドネの天然酵母も作ったらしい。
ぜひ飲んでみたい~。

・シャルドネ2014

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合わせたのは多田農園のシャルドネ2014。
寒冷地のシャルドネらしい白い小さな花の香り。
そしてナッツなどのコクを感じる。
非常に美味しい。

酸も強すぎず、シャープさが好きな僕も、
酸が苦手な奥さんも美味しいと感じる絶妙さ。
料理に合わせるというよりも、単独での方が美味しいかも。
単独で飲むと、仄かな甘さも感じ取れます。
これはかなりオススメな1本です。

「たち」ともケンカしないので、おそらく海鮮から豚肉まで、
かなり広範囲に料理に合わせることも可能。
単独で飲むことも可能。
こんなに守備範囲が広い白は、
世界を探してもなかなかないでしょうね。

こりゃあ、重宝する1本だわ。
すばらしい!!

まだ飲んだ本数も少なく、何とも言えない部分も多いが、
これからの発展が期待できる、注目のワイナリーです!

・メルロー2014
土・日と朝から頑張ったので、プチ・パーティー。
今回も北広島駅前のピザ屋「楓」のテイクアウトで。

すっかり気に入ったこのお店。
今回もハーフアンドハーフで2枚。
+スーパーの惣菜でナゲットとか買えば、
2人で大満足できる。

1枚目は…

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左は自家製ベーコンとシーフードのクラムチャウダー、
右はロースハムと2色パプリカのクリームソース。
冬場ってなんでこうもクリームというか、
ホワイトソースが美味しく感じるんでしょうね。

この2種は月替わりと日替わりですが、
クリーミーさがハマる。

そして2枚目。

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左がシーフード、右は「もみじ」。
「かえで」や「もみじ」は自家製ベーコンが入っているので、
必ずチョイスに入れる感じ。

相変わらず、手作りの美味しさが素晴らしい。
今日なんて朝から何も食わずに昼過ぎまでがんばったから、
空腹にうまいものという最高に幸せな瞬間でした。

んで、やっぱり北海道のワインが合わせたくなるんですよね。
不思議だ。

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選んだのは我が師匠経由の多田農園のメルロー。
この2014からはブルースさんのところでの醸造。
3500円だったかな。ちょいと割高。
しかし、この影絵のような素敵なエチケット、
そして抜栓後すぐに感じる透き通った香りが、
間違いなく良いワインだと訴えかけてくる。

1口目の印象は控えめ、軽やか、という感じ。
それが時間と共に、豊かさが出てくる。
飲み終わる頃には(すっかり1時間ほどかけましたが)、
メルローらしいミントやチョコの風味も出てきます。

うちの奥さん的には「多田農園は白のが好き」とのこと。
僕はメルロー好きなので、結構気に入ったけど。

飲み終わってから言うのもなんですが、
コイツはもうちょっと置いておいた方が良いかも。
熟成すればもっと美味しくなるような気がする。
かなりポテンシャルを感じる1本。

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裏のエチケットにも書かれていますが、
多田農園はすぐ側にヤマメがたくさん棲む清流が流れていて、
(実際に僕もこの川で美しいヤマメを1匹釣った)
それがワインにも影響を与えていることは想像に難くない。

去年の旅行でメルローの畑を見て感動しましたが、
多田農園のメルローは絶対に良いですよ。
何年か後には、多田農園のフラッグ・シップになってるはず。
期待感がビンビンです!

いや~、それにしても楓のピザと道産ワインは最高だな。
やみつきになりそうな予感…(笑)

続いて、2017年8月。
・ピノ・ノワール2015
今日は疲れたので、手抜きして餃子。
市販のやつを焼くだけ。20%オフだったので。

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合わせたのは多田農園の白。
ブドウ品種はピノ・ノワール。
ピノを白にするというのは、なかなか珍しい。
スパークリング(泡)では結構あって、
「ブラン・ド・ノワール(黒ブドウの白ワイン)」と呼ばれますが、
スティル(発泡無し)ではほとんど見ない。

多田農園も醸造施設が完成。
これが10Rワイナリー醸造のラスト・ヴィンテージになるかも。

緩やかだけど、力のある酸。
10Rらしさを感じる香り。
厚みがしっかりあってリッチなのは、ピノ・ノワールのなせるわざか。

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こういうパワーのある白は力をくれる。
だからやめられないんだよな~。

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