今回読了したのは、「アンリ・ジャイエのブドウ畑」という本。
フランス、ブルゴーニュの神様と呼ばれた、故アンリ・ジャイエ。
彼の「ワイン造り」と「ブドウ畑」をテーマに、2冊出版されてます。
今回、特に印象に残ったのは「マッサル選抜」について。
ブルゴーニュの赤系の品種「ピノ・ノワール」は、
最も優良と考えられる樹を挿し木で増やしていく方法がとられている。
いわゆる「クローン選抜」で、細胞分裂のように、
同じ遺伝子を持った樹で、畑を埋め尽くすのが現代の主流。
少なくとも、この列は「ディジョン・クローンの777」とか、
この列は「MV6」とか、北海道の造り手でも、
そこまでこだわっている人は多い。
しかし、アンリ・ジャイエは、この考え方に反対している。
畑が同じ遺伝子配列の個体ばかりになるよりも、
少しずつ違った樹によって生まれる、
モザイク様の昔ながらの畑を尊重するスタイル。
自らの畑に、より適応できているものを残していく。
世界中で使われているクローンより、
「この地」、「この畑」でポテンシャルを発揮できるものを選抜する。
うーん。ブドウ畑は奥が深い。
感銘を受ける一冊でした!
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