2018年のワインアカデミー講義内容をベースに。
今回は土壌の物理性(目で見てわかる部分)を調査。
土壌の診断と言うと理化学性の分析(普及センターなどに依頼)に
ついつい目が行きがちだが、物理性もとても大事。
たとえば土壌診断で栄養素が足りないと判断されたとき、
「じゃあ、肥料をやらないと」と単純に施肥するだけでは改善されないこともある。
栄養素が足りないことにもさまざまな理由がある。
・ブドウの樹が吸収してしまっている → 問題ナシ。
・栄養素が流れてしまっている → 雪どけ水で流れる?地下水に落ちている?
・吸収されない状態で残っている → 物理性を改善。
などなど、目で見てわかることからも気づけることは多い。
では、物理性のチェックの仕方。
①ブロック大の土を採る(20cm × 20cm × 20cm)
②多くの地点を比較。農地ではないところとの比較も大切。
③記録を取る。写真やメモが大切になってくる。
…というわけで、実地で調査。
2人ペアでブロック状の土を採集。
①色…薄かったり、青みがかっているものは悪い土であることが多い。
②斑紋…無い方が良い。半分くらい斑紋だと悪い土。
③土壌間隙…隙間があるかどうか。ひび割れや鋭い断面は悪い土。
④土壌構造…自然と崩してみて、団粒のサイズがそろうかどうか。
⑤ミミズはいるかどうか。
以上を「悪い…0点」~「良い…3点」で評価点を付けてみる。
もちろん個人差は出るが、
この記録を取り続けることで見えてくるものがある。
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