2019年までのまとめ~世界のワイン~

はじめに

基本は北海道のワインを好んで飲みますが、
だからといって世界のワインを飲まないわけではない。
ブログの記事を整理しているので、
印象に残っているワインのみここでまとめておこうと思います。

北海道ワインアカデミーの試飲会で飲んだワインは、
どれも印象的だった。
ありがたい場でした。

フランス

ブルゴーニュ

パストゥグラン

・エマニュエル・ルジェ

そして、初のルジェのワイン。
神様アンリ・ジャイエの後継と言われる人ですね。

噂では2014は特に良いという話だが…。
いや、ほんと、これはウマイわ…。

香りはものすごく甘やか。
えっ、意外にも果実味たっぷり系か?と思い、
飲んでみると、意表をついてキレイな酸。
いや、もちろん果実味も豊かなんですよ。
でも、それよりもエレガンスと酸が際立つ。

夢中になって飲んでいくと、味も変化していく。
赤い果実の香りだ。
果物をほおばっているような気がしてくる。

全身をワインが巡っていることを実感する。

これは、まだまだ熟成させてみたい1本。
神様の後継ぎを体に取り込んで、
結婚4年目も仲良くやっていきます(笑)

ACブルゴーニュ

・フィリップ・パカレ

ピノ・ノワールの会の11本め。

ブラインド・テイスティングのコメントは以下。

「完成度高い。優等生。パワー、豊かさ、インパクトが申し分ない
 時間が経ってもヘタレないのも魅力」

かなり高評価で、点数は10点中8点+。
好みは5位でした。

一般的に評価されるワインであることは明らかだったんですが、
優等生すぎて、そつなくまとまっている感じがもう一つに感じました。

いや、ウマイんですよ。
今回の会の他のワインが凄すぎたということで。

いやしかし、パカレだったのはな。
一度飲んでみたいと思っていたワインでした。
さすがと言えるなー。

オート・コート・ド・ニュイ

・モンジャール・ミュニュレ(ルージュ)

ワインは飲みたかったモンジャール・ミュニュレ。
オート・コー・ド・ニュイはブルゴーニュでは地味な地域で、
割とお手軽な値段で、なかなか美味しいワインが買える。

コルクも記念にとっておきました。

モンジャール・ミュニュレの象徴的マーク。
手から葡萄が生えているのは、手作りを大事にするという、
このドメーヌの意志が表れているのだとか。

色あいは思ったよりも濃い。
透明感のある濃い紫。

味わいも酸と主張のある果実味で、
今日のこってりした料理との相性は良かった。
というか、するするといくらでも飲めてしまって、
あっという間にボトルが空いてしまった…。

・モンジャール・ミュニュレ(ブラン)

合わせたのはモンジャール・ミュニュレ。 
手からブドウが出てるマークで有名なワイン。 

思ったよりガーリックの効いたチャーハンと、エビチリの相性が良い。 
そして、このブルゴーニュの白ともよく合う。 
休みの前の日なのでニンニクをたっぷり使った料理。 
それと黄金色の白が合うはなー。 

なんとも優しい白です。 
クリアなあ色あいから想像できる通り、 
ゆったりと果実味を感じる、コクのある白。 

体力を使い切った夜に、ピッタリの白。 
こういうワインに出会うと、 
明日もがんばろうと思いますね! 

単独で飲んでも、料理と合わせても良い、 
バランスの良い優等生の白ワインです。 
最高の気分。 

・ グロ・フレール・エ・スール

今夜はブルゴーニュ。
かなり好きな造り手、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール。
広域ブルゴーニュ・ルージュも美味しかったので。

コルクにもドメーヌのマークが。
なかなかカッコイイ。

ブルゴーニュの中では、どちらかというと力強い造りです。
果実味が一口目から主張してきて、
奥さんも飲んだ瞬間「あ、美味しい」って言うてました。

色あいもやや熟成を感じる海老茶色が混じる。
でも、光に透かすとキレイなルビーレッド。

今日のメニューにも当たり負けしないパワーで、
最後の一口まで楽しませてもらいました!

・ユドロ・バイエ

僕のブルゴーニュ3傑に入る、ユドロ・バイエ。
(あとはドルーアン・ラローズと、グロ・ペール・エ・フェスかな)
今回開けたのはオート・コート・ド・ニュイの2013。
いい感じにこなれてきて、最初の飲みごろだと感じる。

2000円台で感動させてくれる、数少ない造り手。
さらに年ごとの進化がすごくて、年々味わいが増している気がする。
造りに荒っぽいところがない。
繊細で優雅。美しいし。

果実の香りが豊かで、本当に良い気持ちにさせてくれる。
良いブルゴーニュの香りは、うっとりするんだ。

で、合わせたのは、ワイン会以来ハマってしまった、
札幌のチーズ「ファットリア・ビオ」。
モッツァレラのような感じで、トマトと合う。
本場イタリアから職人を呼んできて作っている、
かなり美味しいチーズ。

最近、国産のチーズにも注目している。
こちらも、ちょっと見ないうちに小規模で最上級のものを作る、
気合の入った造り手が多く登場してきている。

ワインと合わせていきたいな。

モレ・サン・ドニ

・ルー・デュモン

北海道安平のカマンベールチーズと合わせて。

クセの無い、日本人好みのチーズ。
それでいて濃厚でギュッと詰まったうまみがある。

これがブルゴーニュと合うんだ。

このモレ・サン・ドニも、香りはソフトで、
どこかシャイな気配を感じる。
味わいも主張するようなところはないが、
それでも誰もがはっと気づいて振り返ってしまうような、
一歩も引かない芯の強さがある。

イケメンなんだけど、内向的な感じだな。
積極的に周りに話しかけたりしないけど、
話してみると結構いいやつだったりしますよね。
そんな感じ。

チーズもまた、香りがうるさかったりしないので、
安心してブルゴーニュに合わせることができる。
北海道のチーズとブルゴーニュの赤は、
基本的に良いマッチングだと思うな。

しっとり静かに飲めるところが良い。

赤ワインもロックンロールのように濃厚・ガツン系も良いけど、
今はクラシックのように静かなテイストが最近は好き。
歌詞に思考を邪魔されることもないし。

ジュヴレ・シャンベルタン

・ドルーアン・ラローズ

ワインは、ブルゴーニュにしては濃いめの赤。
香りは豊かで複雑です。
香りからすでにパワーを感じることができる。

数年の熟成では、まだまだ若さを感じます。
味わいも主張があって豊か。
ブルゴーニュの中では、かなり明るいタイプだと思うな。
(良質のブルゴーニュには、静かで透明なものも多い)

お祝いするのにぴったりな赤。
今日のタフ目の料理ともばっちりでした!

マコン

我が師匠持参の、なんと1996年のワイン。
今からちょうど20年前のワイン。
今年成人式の人と同い年です。

良いワインで、良い管理ならワインは20年くらい普通に保ちますが…
コイツは葡萄がガメイということもあってか、
20年でくたびれていまっていました。
多分、このタイミングが、ワインとして飲める最後の最後。

開けてからも時間と共に急速に劣化して、30分後には飲めなくなってました。

でも、今回の会で一番コメントを集めたのはコイツでしたね。
もうすっかり年老いてしまっているけれど、
そこには魅力や個性がしっかり残っていて。

今回参加の一番の若手、24歳の彼は大絶賛でした。
「変態だ!」と言われながらも、こういうワインを愛せるのは、
真のワイン・ラヴァーというべきでしょうね。
(なぜワイン好きは「変態」と呼ばれると喜ぶのだろうか…笑)

共白髪まで愛し合える相手を見つけるのって、
人生の幸せだな。

シャサーニュ・モンラッシェ

合わせたのは、奥さんのリクエスト「コクのある白」に応えて、
とっておきのシャサーニュ・モンラッシェを開けました。
シャルドネの銘醸地の、村名ワインです。
造り手はブラン・ガニャール。
ブルゴーニュも造り手の手腕はワインの質を大きく左右する、
ということが分かってきたので、これは覚えておくべき造り手です。

ワインも料理に負けないくらいに魅力的だった。
コクがあり、深い黄金色をしている美しい白。
どちらかと言えばふくよかなワインだが、
それでいて酸によるシャープな感じもある。

噂では、村名でありながら、古い区画の1級畑のブドウも使われているとか。
村名とは思えない、一段上の味わいです。

こういうワインを飲むと、本当にシャルドネは白ワインの王子だわ。
うますぎて、言葉が出ない。

幸せにさせてくれるワイン。
調子に乗って、食べ過ぎた…。
久しぶりに、苦しくなるほど食べたな(笑)

ムルソー

オリヴィエ・ルフレーヴ

餃子に合わせたのはシャルドネの名産地、ムルソー村の白。
造り手は大好きなオリヴィエ・ルフレーヴ。
ヴィンテージは2013です。

白ワイン用のブドウ品種・シャルドネと言えば、
ブルゴーニュ地方のシャブリ、ムルソー、モンラッシェが最高峰。
今回はムルソーの村名ワインです。

結論から言って、これは最高に美味かったですね。。。
ウチでは「こっくり系」と呼んでいるやつです(笑)
コクがあり、果実味もしっかりしていて、ゴクリゴクリと飲んでしまうタイプ。
バターのようなコク。酸は落ち着いていて、柔らかく、そして優しい。

何物も拒まないが、それでいてマリアージュの相手となる料理は選ぶ。

こういう白があるから、「ワインは赤と白のどっちが好きですか?」という、
よくある質問で悩むことになるんだよな。

「ワインと言えば赤で、白は甘くて軽くて、たまに気まぐれで飲むもの…」
そう思っていた頃に出会ったのが、ブルゴーニュの「サントーバン」で、
白がこんなに美味しいのか…と目の前がチカチカしたのを今でも覚えている。
良い白というのは、パワーがあり、感動させる力を持つ。

それくらいの(いや、それ以上の)力を持ってますよ、このムルソー。

奥さんも顔が真っ赤になるまで飲んで、
食事後も「オリーブとはそんなに合わない」とか、「生ハムもそこそこ…」とか、
そんなマリアージュ実験をしてしまうくらいの美味さでした。
(奥さんは大体、飲み残したワインは僕にくれて甘いものを食べてるタイプ)

ちなみに、その実験によると、明日の弁当用の、
「キャベツと豚肉のミルフィーユ」が一番マッチしていたようでした。
乗っけたチーズが合うのか、それともポン酢の味わいか、
はたまたキャベツの甘味が良いのか…
ともかく、確かに相性は良かった。

それでも、キャベツの甘味が強くて(冬場のキャベツは甘いんだ…)
ムルソーの果実味がくすんでしまうので、
「マリアージュ」というほどマッチはしていないな。

色々と合わせる料理を考えてしまう、魅力的な白でした。
素敵な時を、ありがとう。

シャブリ

・ジャン・クロード・コルトー

寿司に合わせるなら、ということで、
正月に買った福袋のプチ・シャブリを開ける。

シャブリの格付けは4段階。
上から順に、

①シャブリ・グラン・クリュ(特級畑)
②シャブリ・プルミエ・クリュ(1級畑)
③シャブリ
④プチ・シャブリ

となる。

昔ながらの「シャブリ=高級ワイン」というイメージは、
シャブリ・グラン・クリュが作り上げたものですね。

僕が普段飲むのは、プチ・シャブリ。
つまり、シャブリはシャブリでも、一番下のクラスです。
(母岩が他より少し若いティトニアン期の土壌でできた畑は
 プチ・シャブリを名乗るわけですね)

でも、いや、だからこそ、
食べ物に合わせやすい造りになっているのです。

グラン・クリュに近づくほど、
ワインそれ自体の魅力が強く、
料理と合わせるのが難しくなっていく印象がある。

特に海鮮と合わせるなら、
下手に上のクラスを開けない方が良いという印象がある。

ちなみにシャブリは去年は多難の年だったようです。
2016年の4月には遅霜で若芽が凍死、
5月には雹が降ってシャブリ地区は壊滅的打撃だったようです。

このプチ・シャブリ。造り手はジャン・クロード・コルトー。
清涼感があって、キレのある、フレッシュなシャルドネです。
ネタによっては生臭く感じるものはあるが(寒ブリとか)、
全体的には海鮮とマッチしていた良かった。

たまには手抜きもいいな(笑)
素敵な夜でした~。

・ダニエル・ダンプ

ワインはシャブリです。プルミエの2014。
魚介に合わせやすいかと思ったけど、結構果実味豊かなんでドキドキ。
(果実味豊かなシャブリは、魚の生臭さを引き立てることがある)

うん、でも大丈夫。魚にも合っている。

全ての要素が強いワインです。
酸も結構強いが、バランスが取れているので魅力だ。
果実味も豊富だが、魚との相性を邪魔しないし。
リッチだが、鼻につかない、そんな印象。

フランス料理は味を壊さないギリギリまで塩を使うらしいが、
それと共通点を感じるな。
和食はギリギリまで塩を使わないらしいので、まさに対極。
ワインにおいても、同じようなことが言えそう。
日本のワインは、仄かに香ることが多いしな。


ボージョレ

マルセル・ラピエール

農楽蔵の賢さんがオススメしていたマルセル・ラピエール。
広域の「ボージョレ」であれば、お手頃価格で買えたので。 

数々の造り手を感動させてきた自然派、ということだが、
いやこれほんと、ボージョレの常識を打ち破る。
果実味、香り、これはもうピノノワールじゃないか。
そりゃボージョレだってブルゴーニュだけど…。
どうしてもヌーヴォのイメージが抜けなくて。

この間飲んだフルーリーと言い、認識を改めないと。
パワーも感じつつ、しっかりと繊細。
これはかなり旨い。
料理に合わせても良いし、今回のように単独でも十分楽しめる。

完璧なバランス感。
特に酸の強さががちょどよいな。
果実味は邪魔せず、それでいて酸は感じられる。
それでいて甘ったるくさせない。
肉料理なんかとも容易に合わせられる感じだ。

これはスゴイ1本と出会ったな。

ボルドー

マルゴー

アルター・エゴ2009

アルター・エゴの2009。
メルロー47%、カベルネ・ソーヴィニョン47%、
プチ・ヴェルドが6%。
シャトー・パルメのセカンドで、開けてすぐおいしいのが魅力。

開けてすぐの香りもそうだけど、まさに「全身で味わうワイン」。
感動の波が何度も襲ってきました!

なかなか手が出ませんが、
たまには飲んでみたいワインです。

・ シャトー・ジスクール2009

一口目から、かなり魅力を感じる。
時間と共に芳醇さがアップしていく、
この変化が楽しめるのがワインの魅力。

ピザとも最高にあっていて、
奥さんもクイクイ飲んでました。

甘さの中にタンニンとスパイスの香り。
とにかく説得力があるというべきか。
官能的と言うのにふさわしい。
悪魔的な色っぽさのとりこになる。

1本ほとんど飲みきっても、もう一杯あるって思うと、
思わずよだれが出てしまう魅力。
1本飲みきるまでの変化が素晴らしく、
まるで人の一生を観ているかのよう。
最後の一杯が最高の一杯。
そんな人生を送りたいものですね。

カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー32%、カベルネ・フラン5%、
プチヴェルド3%というセパージュ。

サン・ジュリアン

シャトー・ラグランジュ2014

メドックの格付け3級。
評価がガタ落ちしていた畑を、
日本のサントリーが買収したことが、
歴史を変えたと言っても良い。

日本人に素晴らしいワインはできない、
と言われていた時代から、
畑作りに力を入れて、みごとに生まれ変わらせたワイナリー。

品種はカベルネ・ソーヴィニョン76%、
メルロー18%、プチ・ヴェルド6%。

2014はあまり良い年とは言えないが、
それでも2000年代は安定した品質。

なんともまぁ、バランスの取れた、
スタイリッシュなワイン。
香りが素敵で、うっとりする。
タンニンも落ち着いていて、優しい。
これはもう少し熟成して、
各要素が混ざってくると、より良くなりそう。

ボルトーはコンクリートタンクに回帰している、
という話が興味深かった。
温度が高くなりすぎる昨今、
安定感が再評価されたとのこと。

ボルドーはステンレスタンクから、
木に回帰して、最新潮流はコンクリート。
面白いものだ。

価格は約6000円。

・カロンセギュール2005

以前、2002を飲んでいますが、
相変わらずのとろけるようなワインです。
パーカーポイントも94~96点と言う高得点。
グッドヴィンテージです。

一口目から、うっとりしますね。
料理にも抜群に合います。

手作りのビーフシチューとバゲットでディナー。
そのあとに、手作りのガトーショコラ登場!
どちらにも最高にマッチしていました!

開けてから小1時間経っていることもあって、
今回は最初から最後まで陶酔させてくれました。

・ シャトー・タルボ1993

シャトー・タルボ。
ヴィンテージは1993です。

ヴィンテージ的に、タルボの中でもほどほどのボディ。
果実味が全面に出ているので飲みやすい。
それでいて熟成香もあるので、すごくノリがいい。
僕の中では、まさに「ラデツキー行進曲」なイメージなのです。
(頭の中に浮かんだ曲が「ラデツキー行進曲」だと分かるまで、
 30分ほど要しましたが笑)

ボルドーの格付け4級。
格付けが制定された1855年以来、
一貫して高品質なワインを作り続けるシャトー。

・ ル・プティ・リオン・ド・マルキ・ド・ラスカーズ2009

クロ・デュ・マルキに替わって、ラスカーズのセカンドになった、
ということで、思わず購入してしまいました。

確かに、クロ・デュ・マルキの良さを持ちつつも、
勢いを感じるワインです!
個人的には、こちらの、今後大きく飛躍しそうな予感に満ちた、
膨らんだ蕾のようなワインが好きですね。

うーん、またリピートしていまいそうな1本です!

サンテミリオン

・ シャトー・ルシア

シャトー・ルシアの2006。
サン・テミリオンのグラン・クリュ。
メルロー90%、カベルネ・フラン10%。

クリスマスのキャンドルのようなワイン。
特に意識していないのにイイ香り。
芳醇で豊かで濃厚なのに、それを鼻にかけない。
まさに、いい女のようなワインです!

ホホ肉のワイン煮込みとの相性が抜群。
優しく、それでいて芯があって、とてもキレイ。

シャンパーニュ

・ノクターン

テダンジェのノクターン。
夜想曲と言う名にふさわしい豪華さでした。
見た目も派手だけど、中身も豪華。
色っぽい女性をイメージする。

なんだけど、実は清純派なのかと思わせる、
味わいの丁寧さ、そして押しつけがましくない泡と、
酸味のバランスが最高でした。
騙されてもいい、と思わせる1本。

ちなみに、冷やす時間が短かったからか、
開けた瞬間に吹き出しました。
シャンパン・ファイトみたいで面白かったけど、
いやー、もったいなかったな~笑


ロワール

ワインアカデミー試飲会2本目。
品種はシュナン・ブラン。
ビオディナミの伝道師、ニコラ・ジョリーの作品。
彼は農家の息子でありながら、ブドウ作りから離れ、金融業界に長く携わる。
その後、シュタイナーの哲学に傾倒し、完全にビオディナミでの栽培を行う。

色合いは緑のかかった薄い黄色。
やや粘性があって、脚の長さがある。
香りは薄めで、わずかに清涼剤の香り。
小さな白い花をイメージする。
かすみ草の花束のような感じ。

このワインは抜栓3日目がベストだが、連休明けのこの試飲会では、
ダブルデキャンタで花開いた。
味わいは少し甘さが乗る。
ロワール特有の貴腐が入っているか。
名残にわずかに苦味が残る。
余韻もリッチでバランスが良い。
いわゆるビオ臭も全くなく、嫌な個性はない。
素晴らしい1本。
ちなみに価格は8700円くらい。

アルザス

リースリング・レゼルヴァ

ヴァン・ダルザスのリースリング・レゼルヴァ。
ヴィコント・ベルナール・ドゥ・ロマネの2010。
ここで頼んでも3200円。ネットでもまさかの3200円!
良心的というか、もはや理想の世界ですね。

魚に合わせるには少し酸味と甘みが強いかと思いましたが、
少し時間をおいて、温度も上がると香りが立ち、
非常に落ち着いた雰囲気に変化します。

料理とのマリアージュというよりは、
それ単体で楽しめるという印象のワイン。

料理は自家製スモークチーズのアミューズから始まり、
オニオンスープ、ジャガイモのクリームパスタ、タラのムニエルと続き、
最後は鶏のステーキで締め。

いい思い出と共に、キラキラ光る1本でした。

ジョスメイヤー2012

アルザスの名門、ジョスメイヤーのピノ・ノワール2012。
楽天で3910円くらい。自然派のワインで、タキザワさんの作品に似てる。
つまり、繊細なんだけど、力強い感じ。
タキザワさんの作品に似たものを、あえて持ってきたんでしょう。

この造り手の畑は1haくらいで、大きくはない。
その中のリースリングのグランクリュ畑をピノに植え替えて、
こいつを作っているとのこと。
リースリングで造った方が高く売れるのは確実なのに、
こういうこだわりを持っている造り手は面白い!
今後を応援したくなるワインでした!

ジュラ

・シャトーシャロン・ドメーヌクールベ2007

ワインアカデミー試飲会3本目。
ルイ・パスツールの話とともに、彼の出身地、ジュラ地方のワイン。
パスツールは「ワインの変質」を研究し、微生物によるものだとつきとめた科学者。
熱処理で微生物の発育を防止できることも発見。
パスタリゼーションと呼ばれる。
ワインの研究が微生物学の研究へと繋がった。

さて、そのパスツールの育った土地、恐竜時代の地層を持つジュラのワイン。

独特の背の低いワイン。ワインの色合いは、深い深い黄色。

一つ前に試飲した、左のクレ・ド・セランと比べると、どれだけ濃いかがよく分かる。
さすが黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌ。
香りは酸膜酵母のシェリー香が強い。
味わいは酸が強く、クセが強い。
様々なスパイスが混然となったような印象。
慣れるまでは経験がいるが、ハマれば抜け出せなくなりそう。
ブドウ品種はサヴァニャンです。価格は7000円くらい。

・クレマン・ド・ジュラ2010

このポップを信じて外したことないんで。
冬向きの泡ということで即決してきました。

クレマン・ド・ジュラの2010です。
一口飲んで、思わず(遠峰一青のように)「おぉ…」と声が出る。
ファーストインプレッションは確かにシャンパーニュ。
シャルドネらしい、きりりとした爽やかな香り。
そしてやや黄味がかった透明度の高い色合い。
白ブドウ派なら一発ノックダウンの泡ですね。

合わせたのは利尻の昆布でダシを取った常夜鍋。
ま、豚しゃぶの変型版と言ったところ。
北大路魯山人によると、「宵夜鍋」とも。
夜に食べ始めて、宵越しまで食べ続けてしまうから、とも、
毎晩食べても飽きないから、とも、その語源は諸説ある。

そしてもう一品はサーモンのマリネ。
ワインビネガーで締めて、庭の青唐辛子をからめて。
わさび醤油で食べると最高でした。

やはりダシがしっかりしていると、泡とも合う。
クレマンもジュラも、バカにできない。
僕のワインの歴史の中で、
コイツに勝てるシャンパーニュは思い浮かばないもの。

いい夜だわ。。。

イタリア

トスカーナ州

サッシカイア2015

ワインアカデミー試飲会5本目。
イタリア、フィレンツェを州都とする、トスカーナ州の偉大なるワイン。
スーパー・タスカンと呼ばれる、新進気鋭ワイナリー群の雄。

香りから説得力が凄い。イタリアでフランスの品種を使っている。
カベルネ・ソーヴィニョン85%、カベルネ・フランが15%。
ミントの効いた濃い香り。
もとは伯爵の自家消費用だったが、1960年代後半から販売スタート。
果実の凝縮感、樽の香り、タンニン…これほどバランスが取れた、
力強いワインは初めてかもしれない。。。
わざとらしさはない。生まれ持っての魅力なのかな。
無駄に強いアルコール感もなく、エレガントさを感じる。
天然酵母使用。
最高です。
ちなみに価格は1万5000円くらい。

・ルーチェ2008

ルーチェです。
ヴィンテージは2008。

本当にこれは唸るほどのうまさです。
アタックの強さ、香りの深さ、色合いの美しさ。
僕にとってもうこれは理想のワインです。

奥さんも横で「美味しい!」と言うてくれるので、
僕のワイン人生は恵まれているなって思います。
人生って、何かを分かち合える人がいると、
本当に豊かなものになりますよね。

そんな幸せの象徴、ルーチェです。

*こいつには余談もあって。
 トルコ旅行の際、トルコのイスタンブール空港の免税店で、
 日本円で6000円を切る値段で売ってたんですよね。
 重いから帰りに買って帰ろうと考えていたのに、
 帰りはドタバタで買い物の時間が取れず…。
 飛行機の中で激しく後悔したのを今でも覚えています(笑)

スペイン

・ペガソ・ピサーラ

一口目から「うまい!」と声に出してしまうほど。
パワフルで、わかりやすいところが魅力。
開けてすぐに飲みたいときには重宝する。
それでいて、安っぽさは感じない。
最近、スペインの魅力がわかってきたかも。

スペインも北海道同様、新しい生産者が続々と出ている産地。
ちょっと親しみを感じますね。
ワインのテイストはだいぶ違うけど(笑)

・ヌマンシア

アルコール度15度でアタックは強烈。
一口目からおいしいと感じることができる、魅力のある1本。
スペインを見直しましたね。
ボルドーの格付けワインのレベルがあると思う。
香り豊かですばらしい魅力。

・ペスケラ

ドミノピザに合わせたのはティント。
ペスケラ・クリアンサの2010です。
スペインワインの魅力ですね。

素直でまっすぐ。
これはテンプラニーニョの完成形ですね。
肉と合わせるならコレです。
複雑さはないが、まっすぐで訴えかけるものがある。

色は濃い目の赤紫。
周りがフランスのカベルネ系へと転向していく中、
彼のこだわり、テンプラニンーヨにこだわった1本。
時代がカベルネを求めたとしても、
アレハンドラ・フェルナンデスその人は、
テンプラニーニョを捨てなかったわけです。

男のロマンを感じる1本。

アメリカ

カリフォルニア

オーパス・ワン

オーパス・ワン2015

紫が濃い。ミントのステキな香り。
ロバート・モンタヴィの向かい。

期せずして、口中に広がる果実感。
これは何より黒い果実の印象。
そして、それだけで終わらせないのが、キレイな酸。

赤ワインで酸がキレイと思ったことは、僕のこれまでのワイン人生にはないが、
こいつは酸があるからバランスが取れている。
アメリカのワインは、(根拠もなく)あまり飲まないでいたが、
これは素晴らしく力がある。
見直した1本。

ぶどう品種は、カベルネ・ソーヴィニョン81%、カベルネ・フラン7%、
メルロー6%、プティ・ヴェルド4%、マルベック2%。

ここは、罪深いワイナリーでもある。
AX-Rという台木を利用したから。フィロキセラにやられ、
ここを震源にカリフォルニアにフィロキセラ被害が広がった。

テクニカルノートは以下。
第一印象に黒い果実、スパイス、焼きたてのパンのアロマ。
紅茶やセージの魅惑的な香りも。
口に含むとプラム、ブラックベリー、ブルーベリーの熟した味わいが躍動的に感じられ、
かすかにバニラやココアのニュアンスが加わります。
きめ細やかなタンニンが、ワインに構成とクリーミーなテクスチャーを与えます。
価格は約5万円。

カレラ

・カレラ ピノ・ノワール ド・ヴィリエ2014

新世界において、初めてピノを評価させたワイン。
「サイドウェイ」という映画。
ろくでもない男2人の話。
思ったより濃く、パワーがある。
とはいえ、ピノらしい複雑さもある。

テクニカルノートは以下。
ブラックベリー、クレームドカシスの香りが強く、
口いっぱいにダークフルーツが広がる。
風味は個性が強く、凝縮し、複雑。
2014年は干ばつの年。
雨水の不足により、収量は深刻な影響を受けた。
熟成20ヶ月。新樽率は30%。
価格は約7000円。

・カレラ ピノ・ノワール ド・ヴィリエ2013

2014だけでなく、2013を頂きました。
やはり気候の違いだろうか。
2014に感じた重さは感じず、
どちらかといえば細身な、繊細さと華やかさを感じた。
ヴィンテージの違いも面白い。

大量に飲み比べて、勉強になったなー。

ノリア2013

今日は日本人が作るアメリカのナパ・バレーのピノを。
カリフォルニアのピノというと、
通称「カリ・ピノ」と呼ばれて、安ワインをイメージしますが、
こいつはかなりのモンです。

コルクにはワインの結晶が。
ピノと思えない濃厚さとパワー。
アタックも強くて、久々に飲んだな、こういう種類のワイン。

最近は道産ワインや国産ワインを中心に、
それも自然派を中心に飲んできたから、
繊細・優美・おしとやか路線に舌が慣れている。

そんなところに濃厚、ガツンのピノですよ。
アルコール度14.2%ですよ。
果実味爆弾ですよ。

うまいね。
やっぱり、ワインの多様性っていうのは、
ほんっとうに大事。
色々なシチュエーションに合う、様々なワインの存在。
それがあるからこそ、いつでもワインを愛することができる。

ギャップに魅かれるんですよねー(笑)

チリ

アコンガウア・ヴァレー

セーニャ2015

チリのアコンガウア・ヴァレー。
「安いチリワイン」を脱却し、チリのアイコンワインを作る!という目的のもと、
ナパのロバート・モンタヴィと協力し、
高品質のワインを目指して作り上げたワイン。

なんと華やかな香り。
それこそボルドーの一流ワインに引けを取らない。
甘やかで分かりやすい赤。
「男はあざとい女が好き」と言われることには否定的だが、
あざとい赤ワインに弱いのは確かだ笑

香りはグラスから離れていても伝わってくる華やかさ。
味わいもタンニンはこなれ気味で、苦味はあるが心地よい。
凝縮感もあり、厚みがあって、どうしようもなく好きになってしまう。
笑顔が可愛い女の子みたいなワイン。

パリ・テイスティング事件の前、
ドイツのテイスティング会において、名だたるヨーロッパのワインを押さえ、
チリワインで1位2位を独占し、チリの評価を大きく変えさせたワイナリー。
このワイン、このヴィンテージも、
ジェームズ・サックリング 氏のアワードで、100点満点が付いたアイテム。
カベルネ・ソーヴィニョン57%、カルメネール21%、マルベック12%、
プチ・ヴェルド7%、カベルネ・フラン3%。樽熟成22ヶ月。
価格は約1万8000円。

アルゼンチン

ドメーヌ・ジャン・ブスケ グランレゼルヴァ

ドメーヌ・ジャン・ブスケの2010年。
すごくキレイなワインです。

味もしっかりコクがあって、試飲して決めた1本なので、
自信ありのワインです。
特に奥さんは大好きな味。

プレゼントにはお財布をもらいました。
トルコでなくしちゃったので。
合わせた料理はガーリックチキンにガーリックライス、
そしてサーモンと新たまねぎのカルパッチョ。
トルコのスパイスもかけて、とってもおいしかった!

ちなみに、このワインには、こんなエピソードがあります。
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オーナーのジャン・ブスケは1948年、南フランスのカルカッソンヌ生まれ。
ワイン農家の3代目として、
立派なワイナリーを育てあげ商業的にも成功をおさめました。
しかし、彼はさらに優れた品質を追い求めて理想の土地を探すため
世界中のワイン産地を旅して回るようになり、
1997年、アルゼンチンのトゥプンガトと出会ったのです。

当時、標高350mのメンドーサにはすでに葡萄畑はありましたが、
標高1200mのトゥプンガトには
葡萄樹もワイナリーも何ひとつありませんでした。

フランスで25年間、当たり前に毎年葡萄を収穫してきたものの、
アルゼンチンに移ってからは苗を植えることから始めたので
すぐに収穫出来ず、5年目で初めて収穫出来た時には、
嬉しくて泣いてしまったそうです。

「アルゼンチンへの移住は、それはそれは難しい決断でした。
それでもラングドックへの未練など全くありません。
大変な時期もありましたが、帰りたいとは思いませんでした。
まだ小さいものにこそ大きな可能性があります。
骨はトゥプンガトに埋めたいです。」

「アルゼンチンに行くと言ったら、
フランスではあんな国に行くなんてとバカにされ、
アルゼンチンに来たら、アルゼンチンの人からも
なぜこんな何もない場所でワイン造りをするんだ?
フランスの地を捨ててまでとバカにされました。

ところが、始めはクレイジーだと言った人々が、今では真似しています。
クレイジーと言われなくなりましたが、それが悩みです。
新しい何かを生み出す行動が起こせていないということですから。
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ジョージア

ルカツィテリ・クヴェヴリ2016

ワインアカデミー試飲1本目。
まずは8000年前のワイン発祥の地、ジョージアのクヴェヴリワイン。

ぶどう品種はルカツィテリ100パーセント。
このルカツィテリというブドウは、写真で見る限り房が大きい。
大きいというか、巨大というべき。

色合いからも分かる通り、白の醸し、いわゆるオレンジワイン。
色合いは濃い黄金色。
香りの第一印象は熟れた果実。
アンズを思わせる。ふくよかで豊満。
ややハーブ、スパイシーな感じ。
味わいは力強い果実の雰囲気。

ジャスミンティーのようなアジアの雰囲気。あるいは紹興酒か。
個性のある、パワフルな1本。

テクニカルノートの情報は以下。
最優秀ジョージアワイン賞を受賞したアイテム。
圧搾後、天然酵母で果皮、果肉、種と共に、クヴェヴリにて発酵。
ピジャージュは1時間に1度実施。
完熟した黄桃系の種子果実、ドライフルーツのアロマ。
ミッドパレットにアプリコットやミネラリックな蜂蜜、スパイス、花のような風味。
タニックでありながら、豊かなボディが全体をまとめたオレンジ色ワイン。

価格は約4000円。

オーストラリア

ニュージーランド

スモール・フォレスト2014

ニュージーランドの赤。
シラーズで、造り手は日本人。
ココ・ファームや都農ワイナリーでの経験もある、
小林敦子さんによる作品です。

シラーズ(フランスで言うシラーですね)100%であるものの、
パワーだけのワインではない。
優しく、深く、香りあふれる赤。
これはなんだ?日本人だからか?女性だから?
シラーズでこんな赤が生まれるとは。。。

濃いんだけど、パワーだけではない。
こういう強かさというか、しなやかさというか…。
これはすげぇや。思ったよりずっとウマイ。
素晴らしい1本ですね。

モルドヴァ

アスコーニ2014

なんとモルドヴァ共和国の白ワイン。
リースリングでできていて、非常に香り高いワイン。
リンゴやグレープフルーツのアロマ。
まさにフルーツジュースを頼んだかのようなワイン。
なかなかうまいです。

ウルグアイ

ノーブル・アリアンサ2011

なんと南米ウルグアイの赤ワイン。

合わせたのは「プラムと巨峰と鶏肉の焼きそば」。
なんとも奇怪な名前の料理ですが、
これが割と美味しくて、ワインとの相性も良かった。

ワイン自体は酸味と個性のある香りが、
どことなく北海道の赤を連想させるつくりでした。
こういうクセのある赤って好きだな。
そして料理があることで、より引き立つ。
マリアージュってすごい可能性を秘めてますね~。

ルーマニア

ジドヴェイ2011

今日は珍しいルーマニアのゲヴェルツ・トラミネール。
味わいを覚えたら間違えようのないブドウ品種。
ライチの味が印象的。

グッと冷やして、担担麺に合わせてみたい。
そんな東洋なテイスト。

来年から農業を始めたら、
こんなにワインは飲んでられないだろうな(金銭的に)。
今のうちに味わっておかないと(笑)

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投稿者: chatnoir2010

北海道初のワイン用ブドウの苗木屋を目指して奮闘中。2019年は新規就農研修、最後の年。いよいよスタート間近。がんばります!

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