これまたなかなか古い本。
しかし古い本は昔のことを知るには良い。
この本で注目して読んだのは、
第2章の「雪国のワイン」と題された章。
ここには川上善兵衛氏の新品種の育種が詳しく書かれている。
あとはp56〜の「ハインリッヒ・ハムと日本」の項。
現・サントリー登美の丘ワイナリーの創成期が詳しい。
そこで活躍したハインリッヒ・ハムというドイツ人に興味を持ち、
ネットで少し調べたところ、
(ウィキペディア→リンク)
明治期の日本のフィロキセラ禍の折、
ドイツから持ち込んだ台木で接ぎ木の技術も伝えたようだ。
1912年、第一次世界大戦直前の頃。
もしかすると山梨でのワインの成功は彼の功績かも知れない。
興味深い逸話。
あとはジョージアのワイン造りの項もある。
現在の注目を知っていてなのか、
なかなか面白く読めた。
●書籍データ
筆者 湯目 英郎
出版社 新潮社
出版年 1984年
価格 1400円
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