ブルーベリーの剪定と苗立てについて。
自分のための備忘録としてまとめておきます。
剪定
1年目~2年目
画像は「趣味の園芸 ブルーベリー」より。
定植後1年~2年目は花芽は落とす(先端のみ剪定)。
それ以外はおおむね放任でOK。
樹に力を蓄えさせることを中心に考える。
3年目~4年目
3年目から実をつけさせる剪定を。
樹勢の強い結果枝を残し、弱い結果枝を間引くイメージ。
株元から出ている枝を3~4本にする。
4年目頃から枝が混み合ってくるので、
株元から出ている枝は5~6本程度に。
弱ってる枝を落とす他、全体に太陽光が当たるように、
混みあっているところをすいていく。
5年目以降
最大の目標は弱った主軸枝を切り戻して更新し、
枝の若返りをはかることにある。
必ず主軸枝の切り戻しから始めて、
その後に細かい枝の剪定に移る。
主軸枝の中で、先端に実がついて弱ってきたものは、
勢いの良い花芽のついた分岐点で切り返す。
株元から古い枝が多く発生している場合は地際で切り返す。
剪定で株のボリュームは半分くらいになるイメージ。
主軸枝が8~10本くらいになっているのが理想。
最後に細かく弱っている枝を間引き、
花芽の多すぎる結果枝を切り詰める(花芽は5つ残しが基準)。
花芽を少なくすることで、果実が大きくなる。
苗立て(挿し木)
「休眠枝挿し」と「緑枝挿し」がある。
休眠枝とは12月~3月頃の枝、緑枝では7月頃の枝を使う。
自園では7月前後は他の作業に忙しいので、
最も一般的で成功率も高い休眠枝挿しで行っていく。
穂木の保管
12月~3月であればいつ採ってもよい。
早い時期に採るのであれば、
ブドウと同じく0.05mm以上のビニール袋に入れて密封、
冷蔵庫などで保管する。
濡れ新聞紙などは入れないが、必ず密封して乾燥しないようにする。
保存方法が悪いと穂木がビニールの中で腐ったり、
枝枯れ病が発生したりするので注意する。
穂木の調製
太くしっかり伸びて充実している1年枝を使う。
これを12cm~15cmに切りそろえ、基部は斜めにカット。
先端の花芽は切り落とし、葉芽のみを使う。
画像は「ブルーベリーの便利帳」より。
穂木の芽の上下には葉跡と呼ばれる部位があり、
ここに根の根源基が形成されやすい分裂組織の柔細胞がある。
この芽の下部で切りなおすと発根が良くなる。
床土
ピートモスと鹿沼土を同量ずつ混合して使用。
混合後に水を加え、良くこねてから使用する。
(ピートモスは水を吸いにくいので)
挿し木
挿し穂の発根には強い直射日光が当たった方が望ましい。
乾燥を防ぎつつ、光が当たる場所を確保する。
挿し穂の基部に発根促進剤を付け、
あらかじめ割りばしなどで穴をあけた用土に、
全体の2/3が隠れる程度(地上部は1~2芽)に挿す。
挿し穂と用土にすき間ができないよう、周りを押さえる。
挿し木が順調だと2~3本の新梢が伸びてくる。
5cm程度でいったん成長が止まり、80日程度経過した後、
新芽が出て二次成長が始まる。
鉢上げもできるが、植え傷みを防ぐためには翌年3月の移植が安全。
参考文献
・「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 ブルーベリー」2002年 堀込 充
・「ブルーベリー作業便利帳」2006年 農文協 石川駿二・小池洋男
人気ブログランキングに参加しています。
北海道のワインを全国に広めるため、クリックをお願いします!
コメント