新規就農に向けて~ビニールハウスの建て方~

はじめに

新規就農の研修を3年間受けたので、
その内容も役立つものはまとめていきたいと思います。

まずは最も役立ったと思うのが、
やはりビニールハウスの建て方。

北海道は寒冷地なので、育苗にせよ野菜を育てるにせよ、
とにかくビニールハウスは必須の施設です。

新品で買って、追加で数十万お金を出せば、
プロの方がきれいに建ててくれます。

しかし、新規就農はお金がないし、
そもそも中古のハウスを買ったり、
知り合いからもらったりすることが多いので、
自分で建てられるようになるのは必須の技術。

研修でプロの方に教えていただいた手順です。
実際にやってみた感想としては、
最低2人は必要な感じの作業でした。
(1人でも根性出せばできそうだけど…)
以下、手順のまとめです。

手順のまとめ

整地

事前準備ですね。
ハウスを建てる前に整地、施肥などを行っておく。
なるべく水平にしたほうが良い。
水がつきやすい場所なら盛土を。
肥料は土壌診断の結果をもとに行う。
ハウス内は雨で肥料が流れることがないので、
やりすぎると大変なことになる。

地取り(じどり)

いわば測量です。
この見立てを失敗すると、全作業を通して苦労する。
曲がったまま建てるわけにはいかないので、
何度も修正して…と本当に大変。。

① ハウスを建てる位置を決める

まずは計画を立てる。
「隣のハウスなどと並行に建てる」とか、
「間口をそろえる」とか、ハウスの使いみちから考える。

特に隣とのハウスの距離はしっかり考えておく。
あまり空けると雑草などの管理が大変だし、無駄が多い。
しかし北海道の場合は除雪にトラクターを使うので、
あまりに狭いと今度は冬が不便になる。

② 基準点を定める

基準点Aを決め、細めのパイプなどで杭を打つ。
「隣のハウス間口から5m」など動かないものから測る。
水糸を張るのに使用する基準点。
軽く立てて、測量しながら杭の位置を微調整する。

*ハウスの主管を立て終わるまでは抜かない。
*杭は水糸をピンと張るために、50cmほど外側に打つ。
(四方の杭全て少し外側にはずす)。

③ 基準点Aから「3:4:5」の比を利用して直角をとる

ハウスの長い辺を決め、基準点Bに仮に杭を打つ。
続いてハウスの短い辺を決め基準点C(間口の長さ)に、
仮の杭を打つ。

それぞれの杭の地上20cmの高さのところにで水糸を張る。
長い方(辺AB)上の4mの場所の水糸に
マジックなどでマークを打つ。

同じく短い方(辺BC)3mの場所の水糸にマーク。

基準点Aから基準点Cへと斜めに水糸を張り、
辺ACが5mになった場所で杭の位置を決める。

*ズレていたら杭を抜いて正しい場所に打ち直す。

これがきっちりできれば、直角が取れたことになる。
目測や水平器(レベラー)を利用して確認する。

④ パイプ押し込み

長い辺に沿って両サイドに直管パイプを並べる。
決めた直角を活かして水糸に沿って真っすぐ並べる。

直管パイプに沿って、スパン(50cm)ごとに
ドリルオーガで穴をあける。
深めに穴をあけてOK。
手でもできるが、かなりしんどいことになる。

主管に埋め込みの基準マークがついているので、
それに従って埋めたい深さまで直管を差し込む。

*マークぴったり(50cm)にならない場合は
 主管にマークをつけておく。
*ここではそれほど厳密に高さを揃えなくてOK。
 あくまで仮とする。

両サイドから来る主管を天井部分で組む。
地面で2本を組んでから持ち上げ、押し込んでもいいし、
両サイドから押し込んでおいて、
脚立を使って上でジョイントをはめて固定してもよい。

個人的には脚立派だな~。
ここは好みというか、やりやすさで各自判断。

④桁行直管パイプの取り付け

沈下防止パイプを取り付ける。
これがないとビニールハウスの自重で毎年沈んでいく。

スパンごとに主管のマークを確認し、高さを揃える。
レベラーを利用し、きっちり高さを揃えて決める。
これが決まれば大枠が固定されるので、後はズレにくい。

沈下防止の直管パイプから上に向かって、
肩→天井(トップ)と直管を取り付ける。

*裾と母屋(もや)がある場合は、
沈下防止から天井まで入れた後に入れていく。

ビニペットスプリングを利用する場合は
裾と肩の直管パイプにビニペットのレールを取り付ける。

*パッカーで押さえるのもあり。
*巻き上げにする場合は
トップにもビニペットのレールを取り付ける。

⑤ 妻面の取り付け

最初から柱と横桟(よこざん)が組まれているので、
まずはじめにそれを押し込み、パイプに取り付ける。

H形のドア枠ができれば、
あとはそれを基準にして、
50cmスパンで直管パイプを埋め込み取付。

*ビニペットのレールも取り付ける。

ドアレールを上下に取り付ける。
ドアを金具で取り付ける。

⑦ハウスバンド用の留め具を設置

間口の主管から15cm程度外側にラセン杭を1.5m間隔で打つ。
フックにワイヤーを張る。

⑧ビニールフィルムを張り、固定する

下から順にビニールフィルムを張り、
スプリングビニペットで留める。
ハウスバンドをかける。

以上で完成ですね。

さて、春からは何棟も建てないとな~。

がんばるぞ!

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投稿者: chatnoir2010

北海道初のワイン用ブドウの苗木屋を目指して奮闘中。2019年は新規就農研修、最後の年。いよいよスタート間近。がんばります!

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