2019年までのまとめ~東川振興公社・キトウシ~

はじめに

東川町の「キトウシ」に関しては、
一度、ニュースをまとめた記事を書いてます。
まずはそれを紹介してから。
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北海道東川町が、地元産ブドウ100%のワイン製造に乗り出す、
というのが報道されてました。
2015年春をメドに商品化する計画とのこと。

東川町は上川エリアで、札幌から見ると三笠や滝川を過ぎ、
旭川のさらに先という辺りにある。
北海道のワイン産地・空知よりもかなり道央寄りのエリア。

キトウシ地区など2カ所で、計2ヘクタールの畑。
収量は2013年の倍近い約5トン。
ナカザワヴィンヤードの中澤一行さんや、
10Rワイナリー代表のブルース・ガットラブさんから、
枝の刈り込みや「摘房」と呼ばれる間引きの仕方などの指導を受けて、
昨秋に赤ブドウの「セイベル」約2・9トンを収穫。
約11カ月にわたりワイナリーのタンクで熟成し、
今年9月中旬に瓶詰めされた。


今年も引き続き両者から指導を受けて栽培に取り組み、
来年産ワインの仕込みが始まった。
セイベルは収量が多い分、良いワインにならないこともあるというが、
「ワイン向けの有名品種に劣らないほどで、
昨年以上のでき」(ガットラブさん)という。

 
ワイン造りに向けたブドウの栽培は1992年に始まり、
これまでは北海道ワイン(小樽)がブドウを買い取って醸造。
「大雪清流物語」の商品名で販売していた。
栽培技術が未熟だったため、収穫量が少なく、
他の地域のブドウを混ぜていたという。


ワインを新たな名産品にしようと、
町は2013春から地場産100%を目指して本格着手。
ブドウの栽培は東川町振興公社に、
醸造は岩見沢市の「10Rワイナリー」に委託。

収穫量に応じ、初年度は2500~3300本(720ミリリットル)を生産。
町内だけで飲めるご当地ワインとして販売する。
ピノ・ノワールやシャルドネなどの
栽培や生産にも取り組む計画とのこと。

(中略)

名称は、ブドウが育ったキトウシ山麓にちなんで「キトウシ」。
エチケットは森の守り神、蝦夷フクロウをデザイン。
アルコール度は11.5度。2820本瓶詰。
ブドウ品種はセイベル13053。
半年ほど寝かせて、16度前後のサーブがベスト。
澱引きはナシ。

12月1日から町内で1本2500円(税込み)で販売するほか、
飲食店で提供するとのこと。

ガットラブさんは
「セイベルという品種は低い評価を受けがちだが、
 酸のバランスがいいすばらしいワインに仕上がった。
 地域の農産物と一緒に味わうのが一番。」
とのコメント。
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赤ワイン

キトウシ

キトウシ2014

2016年2月。

東川町のキトウシ2014。
確かブドウ品種はセイベルだったと記憶していますが、
高貴品種のような芳香、深みのある味わい。
まだ早い、という評もあるようですが、
僕はこのくらいで開けてしまうのも好きだな~。
もちろん、熟成がこのワインに魅力を付加するというのは、
否定できませんけれど。

でも、このタイミングでも十分、熟成を感じられるし、
お土産ワインのイメージだとぶったまげます。
とにかく本格派。うまい。

軽やかな酸も心地いいですね。
かなり気に入った1本。

キトウシ2015

2017年3月。

北海道の東川町で作られたワイン。
東川町でしか買えないという、レアな1本。
我が師匠であるcountrylifeさん提供。さすが。
原料は「セイベル」だが、良い意味で予想を裏切る1本。

どちらかというと野卑な印象を受けることの多いセイベル。
この「キトウシ」に関しては、むしろエレガンスを感じる。
栽培と醸造の技術によって、これほどまでに違いが出るとは。

ピノ・ノワールを思わせる果実味、香り。
掛け値なしに美味いと思わせる赤。
道産のワインで力のある赤が増えてくると楽しい。

北海道の様々な場所でワインが造られ始めている。
可能性を感じる1本。

キトウシ2016

奥さんがふるさと納税で手に入れてくれたうちの1本。
2017年12月試飲。

色あいは薄い赤。
その印象と反して、意外にパワーがある。
とはいえ、アルコール度由来のアタックではない。

リッチな香りと、かなり長い余韻が、力強い印象につながるのか。
そしてキリっとした酸が、ワイン全体に骨格を与えている。
この二つの要素が、骨太な印象やパワーを感じさせるのかも。

これはうまいぞ。
データによると、樽の比率はそんなに高くないが、
飲んだ印象としては、結構、樽が効いている。
嫌味ではない程度に。

しかも熟成するらしい。
さて、2019年まで、あと1本を飲まずに我慢できるか。
自信ないな~(笑)

2回目2018年7月試飲。

フクロウは味わいを表しているわけではないと思うが、
静かでいて芯の強さがあるところは似ている。

飲み比べのときも思ったが、
品種は「セイベル」と聞いて想像するよりも、ずっと香り高い。

スミレのような香り、口に含むと甘い果実味も。酸もあるがほどほどで、タンニンはほぼ感じない。飲みやすさというか、口当たりのよさがあるが、だからといって薄っぺらいワインではない。
北海道を感じる。小ぶりだが、骨格のあるワイン。

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