5月19日に旭川市に行き、道総研の林産試験場を訪問しました。
内容は北海道産の木材を使用した、樽製作の相談。
林産試験場でもウイスキーで樽の研究事業が進行中とのこと。
色々とお話も聞けて、非常に参考になりました。
そして、樽と同様ローストした木材を、
60%のエタノールに浸漬させたもので、
香りの違いをブラインド・テイスティングさせていただきました。
番号が書かれた瓶ごとに香りを取って、
感想をメモして、好ましいものと好ましくないものに分ける実験。
自分のテイスティング結果は以下の通りでした。
・エゾヤマザクラ…香りが弱い(エタノール香が中心)
・イタヤカエデ…紅茶のような香り
・オニグルミ…香りが弱い(エタノール香が中心)
・ミズナラ…ワインと合いそう。ドライフルーツのような甘い凝縮感。
・ホワイトオーク…まさにウイスキーの香り。
・カラマツ…枯れ感。熟成のピークを過ぎたワインのような香り。
・アカエゾマツ…新築の家の香り。
・トドマツ…濡れた新聞紙のような香り。雨の日の蒸れた感じ。
・キハダ…さわやか。柑橘のテイスト。
・ニレ…ウッドの香り。ウッドチップを敷き詰めた森の小道のよう。
・リンゴ…薄い香り。スギ?
・シラカンバ…香りが弱い(エタノール香が中心)
好ましいと感じたのが、
ニレ、キハダ、ミズナラ。あと好みが分かれそうな(アカエゾマツ)。
好ましくないと感じたのが、
トドマツ、カラマツ。
全体的な傾向として、いろいろな人で試験をしても、
マツ類はあまり好ましい香りではないとのこと。
この香りに加えて水密性や柔軟性などのファクターも重ねて、
どの木材が樽に向くのかを絞り込んでいく。
非常に楽しかった。
わくわくしてきます!
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