2020年度総括~年間の動き、気候、活動率~

さて、そろそろ2020年のシーズンも大詰めです。
せっかく週報・月報を書き続けたわけだし、
売上もエクセルで管理しているので、
きっちり総括して来年につなげたいと思います。

冬期間の総括も含めて、2020年3月~2021年2月の総括です。

気候まとめ

所感

4月
平年よりもやや暖かいものの、寒暖差が大きかった。
降水はほぼなく、干ばつ気味。
1週間以上早いペースで畑おこしが始まる。

5月
干ばつが続く。気温の上昇も早い。

6月
本当に雨が降らない。25日までの合計雨量が8mmって…。
日照不足。ピーマンなど不調。

7月
天候面では日照量が回復、果菜類の成長もスピードアップ。
一方で降水量は相変わらず少なく、干ばつ状態。
バレイショ高騰。1kg=400円超え。

8月
初の日通し雨。1日で47mm降ったが、乾燥続きだったため、
普通に雨後に軽トラで畑に入れた。

9月
雨が増え、日照が減って、寒くなってきた。生育が鈍る感じ。

日照

4月 合計:166.2時間(平均5.54時間/日)
5月 合計:179.3時間(平均5.79時間/日)
6月 合計:131.5時間(平均4.38時間/日)
7月 合計:153.7時間(平均4.96時間/日)
8月 合計:140.8時間(平均4.69時間/日)
9月 合計:103.7時間(平均3.46時間/日)
10月 合計:136.0時間(平均4.39時間/日)
11月 合計:72.2時間(平均2.3時間/日)
12月 合計:106.3時間(平均3.4時間/日)
1月 合計:120.6時間(平均3.9時間/日)
2月 合計:101.6時間(平均時間3.6/日)

10月は既に17時で暗い。
そこから考えると、6月・9月はかなり曇天が多かったんだな。

気温

4月 最低気温平均:-0.2度、最高気温平均:10.2度
5月 最低気温平均: 6.5度、最高気温平均:16.9度
6月 最低気温平均:12.6度、最高気温平均:20.9度
7月 最低気温平均:16.9度、最高気温平均:24.0度
8月 最低気温平均:18.3度、最高気温平均:26.4度
9月 最低気温平均:14.7度、最高気温平均:22.1度
10月 最低気温平均:6.5度、最高気温平均:14.7度
11月 最低気温平均:0.6度、最高気温平均: 8.4度
12月 最低気温平均:-8.5度、最高気温平均:0.1度
1月 最低気温平均:-13.9度、最高気温平均:-1.8度
2月 最低気温平均:-10.5度、最高気温平均:0.2度

このデータを見ていて気付くのは、
5月から8月まで3ヶ月半かけて上がっていった気温が、
8月から10月までの2ヶ月半で下がっていっている。
(10月はもはや5月よりも気温が低い)
北海道の「秋が短い」というのはこういうことなのだろうか。

降水量

4月  64.0mm
5月  35.3mm
6月  24.0mm
7月  49.5mm
8月 109.0mm
9月 125.0mm
10月 99.0mm
11月 76.0mm(11日初雪、積雪最高13cm)
12月 9.5mm(20日~根雪、積雪平均9.9cm)除雪1回
1月 52.5mm(積雪最高51cm、平均30.2cm)除雪3回
2月 56.5mm(積雪最高60cm、平均45.4cm)除雪3回

雨の多さで言うと9月だったが、
気温の低さもあり、畑が乾かないのは10月だった。
秋の挿し木やるなら、かなり計画的に畑を作らないと。

年間スケジュール

3月

3月 6日 除雪(農道)
3月11日~鉄骨ハウス周り最後の除雪

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3月20日~ ブドウ播種、鉄骨ハウス片付けスタート
3月27日~ 二重ハウス片付け、穂木受け取り、二重ハウス片付け
     機械類メンテナンス、バレイショ浴光催芽

4月

4月1日~ 鉄骨防草シート張り、ブルーベリー剪定(30本)
4月7日  台木5C掘り取り(余市)
4月10日 オメガカッター設置
4月15日 穂木引き取り(乗用車の窓ガラス割れる)
4月17日 鉄骨、二重ハウス整備完了、スーパーハウス片づけ
4月18日 接ぎ木スタート
4月24日 接ぎ木771本、挿し木460本完了
4月29日 二重ハウス台木苗の萌芽

5月

5月1日~17mハウス解体→運搬、50mハウス運搬
5月7日 軽トラ納車
5月15日 ハウス除草、ロータリーかけ。機械動作確認。
5月18日 台木定植(畝は24m、株間1.5m。14本ずつ52本定植)
5月20日 カボチャ定植(15株)、テレキ5C定植
5月21日 -1.8度、遅霜を観測、二重ハウス定植
    (ミニトマト29株、ピーマン35株、
     キュウリ72株、ズッキーニ7株)
5月22日~全面ロータリーかけ(1回目)
5月23日 バレイショ(メークイン、とうや)定植
5月27日 実生のブドウ発芽、作業機付け替え
5月28日 硫安施肥、緑肥(イタリアンライグラス)播種
5月29日 ミニトマト、キュウリ支柱立て、圃場周り除草剤散布
5月31日 露地挿し木

6月

6月 1日 サツマイモ(11株)定植、トラクターエンジントラブル
     貯水タンク設置、ポンプ初稼働
6月 4日 ハウスビニールかけ
6月 6日 用水草刈
6月12日 全面ロータリー(2回目)
6月13日 バレイショ(キタアカリ)定植
6月14日 キュウリ収穫スタート
6月17日 カボチャ(140株)定植
6月18日 ミニトマト(合計94株)定植、大豆180粒播種
6月19日 バジル、大葉(82株)、ナス、ジャンボピーマン定植
6月20日 ズッキーニ、ピーマン収穫スタート


7月

1日 ニンジン播種、リーキ・ネギ定植
6日 用水草刈
8日 バジル、大葉 収穫スタート
16日 販売先決定、出荷準備
18日~全面ロータリーかけ(3回目)
20日 初出荷
25日 バレイショ(メークイン)試し掘り
27日 ミニトマト誘引、キュウリ剪定・誘引、ズッキーニ支柱 
30日 大根(黒丸、紅心、赤大根)播種

8月

5日 ハウス内ブドウにスズメガのイモ虫発生
12日 露地ズッキーニ定植
14日 バレイショ(キタアカリ)試し掘り
17日~全面ロータリーかけ(4回目)
19日 ミニトマト誘引、キュウリ剪定・誘引
20日 大根(味づくり)播種
25日 ハウスズッキーニ片づけ
26日 台木5C摘心

9月

1日 メルカリにて通販スタート
4日 カボチャ(雪化粧)収穫スタート
9日 カボチャ(栗坊、メルヘン)収穫スタート
11日 大根(YRくらま、紅しぐれ)播種
16日~体調不良
21日 原田商店の試飲会。野菜販売とアピール。
   中古の機械類をもらいに安平へ。
25日 カボチャ後片付け
26日~全面ロータリーかけ(5回目)

10月

1日 大根カルチかけ、貯水タンク片づけ
8日 ダイコン(黒丸、紅心、赤ダイコン)収穫スタート
13日 ダイコン(味づくり)収穫スタート
15日 サツマイモ掘り、ミニトマト(5月定植分)片づけ
17日 白菜収穫、大葉の葉の収穫終了、花穂・実シソ収穫スタート
20日~全面積ロータリーかけ(6回目)、ピーマン・バジル終了
   *当初15時間→10時間でできるように。
22日 ニンニク定植(種球220)、挿し木移植
23日 トラクターのクーラント交換
27日 初霜。露地ズッキーニ終了
28日 バレイショ、ガレージに運び込み
30日 ネギ収穫、ニンジン収穫
31日 キュウリ終了、実シソ終了、カボチャ出荷終了

11月

6日 バレイショ選別終了、ガレージ保管
13日 ハウスのビニールはがし
21日 ミニトマト片づけ
23日 ブルーベリー礼肥1日 ミニトマト片づけ
23日 ブルーベリー礼肥

24日 台木穂木採り

12月

16日 ハウス部材運搬
18日 スノーブロワー取り付け

活動率総括

3月 158.0時間(活動率 90.2%)…除雪、片づけ
4月 250.0時間(活動率142.0%)…挿し木、接ぎ木
5月 284.0時間(活動率169.0%)…野菜苗定植
6月 262.5時間(活動率149.1%)…ハウス準備、定植完了
7月 283.0時間(活動率153.8%)…収穫、出荷スタート
8月 265.5時間(活動率144.3%)…バレイショ、秋作播種
9月 262.0時間(活動率142.4%)…収穫終了、片づけスタート
10月 266.0時間(活動率151.1%)…片づけ、冬準備
11月 221.5時間(活動率138.4%)…貰えるものをもらう

売上比率ランキング

総利益に占める割合でランキングした。

1位 バレイショ(38%)
2位 ミニトマト(21%)
3位 大葉(8%)
3位 カボチャ(8%)
5位 キュウリ(7%)
6位 ズッキーニ(5%)
6位 バジル(5%)

バレイショは種イモを200kg以上もらって、
面積も1反近くやったので額が大きくなった。
加えて近年でも珍しい高値スタートだったことにも助けられた。
ミニトマトは高単価の定評どおりの結果。
10月後半からの高値にも支えられた。
この2つ(バレイショ・ミニトマト)で60%近くを占めた。
残りは全て10%未満。
大葉、バジルが意外に上位に食い込んだ。

作物別総括

バレイショ

品種:きたあかり、メークイン、とうや
定植:きたあかり6/13、メークイン・とうや5/23
収穫:きたあかり8/15~、メークイン・とうや7/25~
価格帯:1kg300円中心(高値1kg400円)
面積:1反

今年は1反ほどの栽培。問題なくできた。
やや小ぶりのMサイズが中心になったことと、
日焼けによる青イモを多く出してしまった。
作土層をもう少し深くすることと、培土をしっかり。
あとはもしかするともう少しPhを上げたほうが良いかも。
収穫後の保管と選別が課題。
今年は鉄骨ハウスでやったが、
来年度はスーパーハウスを寒冷紗で覆ってイモ小屋にする。

ミニトマト

品種:ラブリー藍、フルーツトマト
定植:ラブリー藍(29株)5/21、残り6/18
収穫:7/15頃~
価格帯:500g240円~480円
面積:今年34mハウス1/3程度→来年50mハウス1棟(0.5反)
高単価で栽培難度も低い。
新規就農者に勧めてくる理由がよく分かった。
ただし、手間がかかる。
剪定や誘引、摘心などを怠るとジャングルのようになり、
収穫の効率が下がるので、毎日なにがしかの管理作業時間が必要。
8月の最盛期は市場にミニトマトが溢れるので、
どれだけ値段を下げても売れ残る感じ。
値段が下がる前に切り戻すなり花房落とすなりして、
8月の収穫を減らすorやめるのも手かもしれない。

大葉(+シソの実)

定植:6/19
収穫:7/8
価格帯:10枚70円前後(まとめ売りは100g150円)
面積:今年34mハウス1/6程度→来年露地60mベッド1本(0.6畝)
単価は安いがとにかく安定して収穫できて、手間がかからない。
今年はハウス内で栽培。
支柱もなし、潅水くらい。
ただ、収穫末期~シソの実を収穫する頃に混み合い、
最後は倒伏するものも出て、通路をふさいで煩雑だった。
支柱を立てて誘引する必要はあるかも。
収穫時に大きくなりすぎたものを落とす必要があるのと、
パック詰めが時間を食う。
露地の日当たりの良くない防風林際のベッドでも
栽培するのが可能なら価値あり。

おまけ~今年の状況~

新規就農研修3年を終え、
今年から就農の予定だったのですが、
市を越境したことや、
候補地が数年耕作されていない土地だったこともあり、
今年1年は土づくりを中心とした準備の年にし、
来年4月までに認定を受けて就農する、
という方向になりました。

面積は、鉄骨ハウスのある畑が1.45ha、
パーゴラのある畑が1.3505ha、
合わせて2.8005ha。

午前中は地主さんの畑で農作業バイトをしつつ、
土地は地主さんのご厚意で使わせてもらえるので、
午後の時間を使って、苗木については問題なくスタートしています。

ただ、面積的に余裕がある部分で、
野菜など単年で栽培・出荷できるもので
収益を出そうと思っていた部分は、認定なしで農協出荷できないのでかなり厳しくなりました。

とは言え、試験栽培という位置づけで、
できるものはチャレンジしていこうと思っています。
そんなこんなで苗が余っているものがあれば、
手を挙げてもらっていた結果…
バレイショ250kg、キュウリ82株、ピーマン22株、ミニトマト80株


おまけ2~ハウスの解体手順~

①必要なもの
 ・ミニコンor肥料袋…10個くらい。
 →外した部材を種類ごとに分けて入れて運搬するため。
 ・工具箱
 →ハンマー、レンチ(今回は10、12、14を使用)、ペンチ、
  ドライバー(+、-ともに)、モンキー。
 ・金のこ(最悪の場合切るため)
 ・潤滑油(クレ556とか)
 ・剣先スコップ(いろいろ掘る)
 ・ヒモ(パイプを3本ずつくらいで縛る)、カッター

手順
 何が正しいのかはわかりませんが、今回はこんな感じ。
 ①ビニペットを外す
 ②筋交いを外す
 ③沈下防止外す
 ④トップの直管外す
 ⑤肩の直管外す
 ⑥アーチパイプ抜いて倒す

今回のは20年選手だったので、サビて回らず、
結構切ることになりました。
金のこ大活躍。
発電機とグラインダーはあると作業早いですね。
あとやっぱインパクト・ドライバー必須。
今回は手回しで死にそうになった。

アーチパイプ抜くときは2人セットが絶対楽だな。
ひとりだとコントのようにダッシュして、
両サイドを徐々に抜いていくことになる…。
人数大事…笑

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