まとめシリーズ~旧・マオイワイナリー~

はじめに

これまた今はもうリリースがないワイナリー。

今はオーナーが替わっているがいるが、
ここは旧オーナーの向井社長の時代のワイン紹介。
ヤマブドウに関しては随一の品種コレクションがある。
それは現「マオイ自由の丘ワイナリー」に引き継がれている。

赤ワイン

山ぶどう

初試飲は2014年。その時の感想は以下。

山ぶどうのワインを初めて飲んだ。
これは強烈な個性があって、
これまでの経験では理解できない強さ。

酸味とタンニンが突出しているのだが、
その状態でバランスが取れているのが不思議すぎる。
今回は無理だったが、トークにもあるように、
5~6時間くらい置いた状態で飲んでみたい印象。

酸の中に懐かしさが含まれている。
昔、校庭に合ったグミの実を食べた時のような、
そういう野性味。案外、優しさがあるのかも。

最後に酒石酸のキラキラした結晶が残る。
すごくゆっくり食事を楽しみんがら、
変化を味わってみたいワイン。

菜根荘コンコード

菜根荘コンコード2014

2015年2月。
またしても新居祝いで2本の北海道のワインを頂きました。
だんだん北海道のワイン好きということも広まって、
なんやかんやと頂けるのがありがたいですね。

今回はマオイの赤を頂きました。
コンコード?ということで裏のエチケットを見ると、
「ウェルチ産のブドウを手作業で醸造…」って、
それじゃ、北海道のワインじゃないやんけ!と
思わず関西弁でツッコんでしまうような1本でした。

味はいわずもがな。
値段は知らないけれど、これならチリのワインでも開けた方がマシかな。
生産量をキープするためのアイデアなんでしょうかね?
ま、個人的には買わないかな、という感じ。

プレゼントとしては、非常にうれしかったですけどね。

菜根荘・山ソーヴィニオン

菜根荘・山ソーヴィニオン2013

2015年3月。

さて「北を拓く」のテイスティング5本目はマオイ。
マオイの山ソーヴィニョン。
エチルアルコールのような香りがする、キツめのアタック。
パンチが効きすぎなほど効いている。

人に勧められるかと言われれば、少し腰が引けるけど、
個人的にはかなり好き。
こういうワガママなワインは、最近見ない。

スペインもアルゼンチンも、みんなボルドーのような作りになる中、
こういう得体のしれない強烈な個性を隠そうともしないワインは、
惹きこまれるような魅力がある。

ぜひともコイツと合う料理を見つけたい。
そこそこの料理だと、この個性についていけないはず。

あ、あと抜栓後も2~3時間置いた方が良い。
ということは、熟成期間も数十年単位かも。
本領発揮したらどうなるのか、期待感の高いワイン。

菜根荘・山ブドウ

菜根荘・山ブドウ2007

さて、試飲会のワインの続き。
立て続けにマオイのシリーズを攻めました。

菜根荘・山ブドウ2007。
とにかくパワーがスゴイのは以前飲んだ時の感想と同じ。
収斂性があって、タンニンと酸が強烈。
普通、赤で酸が立つとバランスが崩れるものですが、
こいつはタンニンもハンパないので…(笑)

抜栓してからの時間は4~6時間くらい必要かも。
今回でもデキャンタがほしいレベルですね。
山の香り。木の雰囲気。森を感じる。

数十年の時を超えたとき、どんな味わいになるのか。
まだまだ開けるのが早いと感じるワイン。
ポテンシャルはあると思うので、期待ですね。

菜根荘キャンベル

菜根荘キャンベル2014

マオイにはキャンベルもあるんですね。2014。若い。
でも、ヤマ・ソーヴィニョンや山ブドウに比べると、
圧倒的に飲みやすいので、若くても大丈夫。
先の2種類が個性が強すぎて合わない人は、
こちらの方が飲みやすい感じ。

ただ、「マオイ」らしさというのが薄まるのは残念なところ。
一瞬、キャンベルっぽさが見えるんだけど、
やはり甘やかにはならない。
一般向けの味わいですね。

菜根荘・山フレドニア

菜根荘・山フレドニア2014

2015年4月。

これまた、2014年のマオイ・ワイナリーの赤。
1年くらい置いておいたほうがいいのかな?と思いつつ抜栓。
ま、ポテンシャルを見てみて、魅力を感じたらもう1本購入するのもありかな、と。

今日は麻婆豆腐に合わせて。
(我ながら、すごいものに合わせるものだ…)

一口目の感想は、とにかく酸が強い!
クセも強いが、これは「山フレドニア」という葡萄品種の個性か。
しばらくグラスに注いで、様子を見てみることに。

さて40分後。
うん、かなり酸がこなれて、いい感じになります。
辛い麻婆豆腐に合わせても、全然負けないのがスゴイ。
(もちろん、それを期待して開けたのですが)
香りも立つし、アタックも強くてパワーヒッター。

グラスの中で40分なので、デキャンタ必須ですね。
とりあえず液面を下げた状態でリコルク。
数日にわたって変化をみてみたい。

あと、もう1本買って、5~6年寝かせてみたい!

・マオイの「山フレドニア」のその後
以前、マオイの山フレドニアの記事をアップしました。
で、これはなかなかタフだと感じて、
液面を下げて置いておいて、様子を見ながらチビチビやってました。

そして3日目!
一気に香りは開いて、果実味を感じるようになりました。
まだまだ酸とクセのあるアルコール香(医療用アルコールのような香り)は
残りますが、それでもグッと親しみやすい感じがします。

んー、やはりこれは熟成香がしてくる10年ほど後が飲みごろでしょうね。
でも、魅力の一部は垣間見えました!
将来が楽しみな1本です。

国豊Ⅲ

国豊Ⅲ2014

なんと限定15本という恐るべき生産量。
自社農園で栽培している葡萄は、やはり収量が少なく、
それくらいの本数しか生産できないようです。
「山フレドニア」も90本しか生産されていないし、
まさに幻の存在ですよね。

さて、テイストは。
これは「山フレドニア」よりは親しみやすい印象ですね。
ファーストアタックも、山フレドニアよりやわらかく、
受け入れてくれる印象があります。
一般受けは、断然こっちのほうがよさそう。
イメージとしては、色合いからも軽やかなカベルネ・フラン的。
(山ぶどうの個性がばっちりあるから、味は全然ちがうけど。)

あるいは、2本目で飲みなれてきたというのもあるかも。
ワインは断然、飲みなれた方が美味しく感じる。
何本か飲んでみて、そこから本当の魅力が分かってくるのかも。

ロゼワイン

山ぶどうロゼ

マオイの山ぶどうのロゼ。早くもヴィンテージは2014です。
今年はいつになくロゼを飲んでいる気がします。
タキザワさんの「旅路ロゼ」が美味しかったからかな。

さて、こいつは亜硫酸塩を基準の半分(1200ppm)しか使っていない、
と書いてありますが、近藤さんのワインなどは35ppmとかですから。
どうしても最初の一口目と後味に、科学的なテイストが出てしまう。

奥さんはその匂いが完全にダメなので、1杯で終了。
僕はコンビニワインでも飲む口なので、なんとか。
にしても、薄い味わいにタンニンを感じる、
繊細なタッチなので、やはり科学臭は目立っちゃう。

どちらかと言えば、1日置いた方が匂いは軽減するが、
その分、ワインも少しずつヘタれるので…。

んー、楽しめることはできました。
もうちょい、自然派の作りなら良かったかな、
というのが個人的な感想ですね。

訪問記

2015年4月。
2014年に、回りきれなかったワイナリーのひとつ、マオイ・ワイナリー。
北広島に引っ越したので、最も近いのがココになります。

ただ、ショップの営業は土日祝だったらしく、開いておらず…。
にもかかわらず、声をかけたら、わざわざ開けてもらえました。

マオイ・ワイナリーは山ぶどうを使った高めのアイテム(6000円以上)と、
輸入果汁を使った超安い(1000円切るような)アイテムの、
両極端というイメージでしたが、
ショップでは1000円台のワインもいくつかありました。

3本ほど1000円台を購入したので、またアップしていきます。

さて、ショップを見せてもらった後、
少し畑も見学させてもらいました。

北海道のワイナリーの中では大きな幹の葡萄樹。
樹齢で10年くらいのものたちが並んでいます。

早くも草が生え始めていて、日当たりの良さを感じさせます。

ここも道に迷いそうになりますが、
晴れると景色も良いらしいので、
ちょこちょこ訪問したいと思います!

インタビュー

最後は、「そらちワインピクニック」でのインタビューを。

みなさん、こんにちはー!

(観客:こんにちは)

反応が少ないなー。
きっとこの中で、私より年を取っている方はいないんじゃないかなぁ。
78歳以上の方、いたら手を挙げてください。
ほーらいないだろう(笑)
おじいちゃんなんです!

-先ほど聞いたのですが、地下に倉庫があるそうなんですけどね。
 箱を6箱積むらしいんです。
 狭いので低く積めないので、高く積むんだそうですが、
 全てお一人でやっているということで。
 大変ですよね!

箱に24本入れると、何kgになると思う?

-30kgじゃないですか?

31kg!

-1kg差は大きいんですね(笑)

それを私の背丈ぐらいまで、手で積むんですよ!
フォークリフトなんてものは買えないものだから、
やっとこさっとこ。重いんですよー。
みなさん持てる?持てない人もいっぱいいるだろう~(笑)

-いや、2ケースは大変だと思います。
 僕も2ケースは元気のあるときじゃないと持てないんで。

それは弱いよ!

-いや~、1ケースずつでいいかなと、
 僕は12本ずつ運ぶんですけど…

だめだよ、その若さで!

-いや~、すごい。
 その若さはやはり、赤ワインのおかげですか?

昔は私も若かったんだよ~(笑)

-今もお若い!やはり山葡萄のおかげですか?(笑)

から元気!(笑)

-そんなことはないと思いますけどね(笑)
 今日も実はですね、、手元のグラスにあるのは、
 去年同様、マオイさんの山葡萄なんです。
 ヴィンテージは2007年なので、7年前のワイン。
 注ぎたては非常に若々しいというか、
 固~い感じだったんですが、去年もこの会が終わるころ、
 たくさんの空気に触れていくと、ものすごく滑らかになったんですよ。
 今日も2007年を出してもらっていますが、
 ぜひ買って帰ってもらって、じっくり寝かしてもらいたいな、と。
 あれ、今日はボトル販売がないんですか?

もう終わりました!全部売れて、なくなっちゃったの。

-じゃあ、この話、もうダメですね。
 私の分しかないですね(笑)
 2013年の山葡萄は、2種類出ているんですね?

「芳醇」と「風雅」という2種類。

-この2種類ができたのはなぜ?

これはたまたま、ブドウを売ってもらえたのでね。

-ブドウ品種での名前ではないですよね?
 ということは、味わいの特長を名前にされた?

そうです、そうです。
日本には山葡萄と言っても、おおざっぱに30種あるそうです。
今回は余市の農家さんの中に栽培されている方がいて、
その感性があったもので、名付けたんです。

-2013の2種類はブドウが違うということですね。
 これはワイナリーに行けば購入できますし、
 札幌だと「ワインショップ・フジヰ」さんに置いてありますね。
 では、今日のワインも紹介しておきましょう。
 あっ、今日は「ヤマ・ソーヴィニョン」がありますね!

ええ、これはまだありますよ!

-ヤマ・ソーヴィニョンってあまり聞かないと思いますが、
 日本で開発した品種なんですよね?

そうです、そうです。

-山葡萄とカベルネ・ソーヴィニョンを掛け合わせた品種で、
 北海道で栽培しているところは少ないんじゃないですか?

最近少しずつ増えてきました。

-マオイさんは先駆けですよね。
 山葡萄の野趣あふれる感じと、カベルネのスタイリッシュさが
 非常にうまく合わさっている、特徴的な品種ですね。

 あとツヴァイゲルトもあるじゃないですか。
 これは北海道で最も多く植えられている赤品種。
 ま、いちばんオーソドックスな赤ワインですね。
 今日は完売しているのも多いんですね。

去年は大雨だったから、予測を間違った!
来年持ってきます!

-来年も必ず晴れますんで!(笑)
 マオイワイナリーでワインをお求めになるときは、
 毎日営業されているわけじゃないですよね?

土日と祝日で。
それ以外は農家をやっていますので。

-馬追の丘を登って行ったところに小さな看板があります。
 そのワイナリーには展望台がありまして、
 280度くらいは見渡せますかね?

それほど広くはないですけどね(笑)

-遠くは札幌ドームも見えますよね?

札幌ドームから…右は積丹半島まで!

-ぜひ週末、ドライブがてらに行ってみてはどうでしょう。
 最後に何か一言ありますか?

元気な人だけ、来てくださーい!!!

-(笑)
 マオイ・ワイナリー、向井社長でした!

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