はじめに
北海道十勝にある、「十勝ワイン」。
正式名称は「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」。
全国でも珍しい、町が作ったワイナリー。
酒造免許獲得が1963年のことなので、
今年で設立57年目を迎えるということになる。
僕が北海道のワインを飲んだ中で、おそらく一番古いのがココ。
まだ大阪在住時代の2013年の10月に初飲み。
スパークリング・ワイン
ブルーム・シャルドネ
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今度はシャルドネバージョン。
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聞いてた話どおり、これは最高にうまかった。
ブラン・ド・ブランのシャンパーニュのようだ。
泡の立ち方は多少ばらつきがあるものの、
味わいはパワーがあって骨格が合って、
綺麗な酸と果実味が魅力的。
生産本数も少な目らしいので、ほんと押さえておくべきアイテム。
出会えてよかったと思わせてくれる泡です。
白ワイン
トカップ(白)
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最後は2016年の年末。奥さんの実家にて。
今回は十勝ワインのトカップ。ヴィンテージはありません。
このワインの味わいは知ってるつもりだったんですが、意表を突かれました。ドライで果実味があって、樽もわずかに効かせてあるのかな?奥行きを感じるワインでした。
ご飯に合わせても美味しかったし、(ポテサラとマッチしてたな)食後に読書しながらチビチビやってたら、気づいたら1本空けてました笑
イマイチなワインは1本飲みきれないんで、気に入ったということだな。
道産ワインは揺籃期なので、作りの成長ペースが早い。ちょっと目を離すとこういう驚きがある。だからこそ面白いとも言えるな。良い気づきだった!
歴史ある十勝ワイン。
あまり好きなワインメーカーとは言えないけれど、
最近の品質の向上は目覚ましい。
また固有の葡萄品種(山幸、清見など)の開発の功は大きい。
歴史の重みも背負いつつ、若手メンバーも増えているようだし、
今後の革新を期待します。
バッカス
バッカス2012
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奥さんの誕生日祝いに、実家から贈られてきたワイン。
昨日のタイの激辛メニューの残りと。
あまりにも辛いので、食べられなかったやつは、
ミネストローネと合流してカレーに。
中辛のカレーが、激辛になりました。
恐るべし、タイ料理。
十勝ワイン、「バッカス」の2012年。1500円くらい。
日本の白は、本当にレベルが上がってきている。
スイスイ飲めて、辛い料理との相性もまずまず。
スッキリ洗い流してくれる系です。
でも、温度が上がってくると香りも立つし、
何より日本のワインは優しいですね。
酸も香りも、優しい感じ。
…なんか写真が懐かしい。バックは大阪の家だ(笑)
清見の丘
清見の丘2015
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ワイン城には無料試飲もあり。
これはワイン城限定のアイテム。
どちらかといえば軽くて飲みやすいもの。
この白なんかは、やや残糖も感じられ、酸も攻撃的でない。
悪く言えばボンヤリした印象だが、
ワインを飲み慣れない人も、抵抗なく飲めるはず。
ワインの裾野を広げてくれるであろう1本です。
凋寒(セイオロサム)・白
凋寒・白2013
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次は同じ「凋寒(セイオロサム)」という名前を冠した、赤白ペアです。
品種の名前ではないので、同じテーマに基づいて作られているんでしょう。
そのテーマが何か、聞いておけばよかったな。
ちょっと酔ってたしな笑
かなり本格派の白。
残糖は感じず、極めてドライ。
魅力はマスカット香かな。
あとは花のような、香水のような良い香り。
シャープでキレイめの酸。
アロマティックな白。
単独で飲んでも充分飲める、
自立した強さのあるワインです。
さて、おまけ。
大学の学食で食べ過ぎているのに、
帰
赤ワイン
トカップ
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かつて一度飲んだことがある(ような気がする)十勝ワインを。
あんまり美味しくない印象だったが、改めて飲むとなかなかうまい。
タンニンもまずまず感じられて、デイリーとしてはOKレベル。
しかし、裏のラベルを見てがっかり。
原料は「輸入ワイン、国産ブドウ」とのこと。
これじゃあ、要するに北海道のものは何も使っていないってこと。
それで「トカップ」と名乗るというのがすごい。
久しぶりにだまされた気分。
北海道だから、ということにお金を払っているのに。
安くて旨いワインが飲みたいなら、チリワインでも探すって。
がっかり感が満載のワインでした。
こういうのを飲むと、ワイン法って必要かも、と思う。
トカップ樽熟成
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次は2016年5月。
十勝で作られた葡萄と輸入ワインが混ざっている。
おそらく山葡萄がメインかな。
力強さとタンニンを感じる。
輸入ワインを混ぜてあるから、やや飲みやすい。
デイリーとしては面白い1本。
CASTLE-城-
CASTLE-城-2011
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小説を読みつつ、グラスに1杯ずつ、夜ごとに楽しむ感じ。
うん、結構包容力が出てきているな。
昔は尖っていたけど、今は渋さがでてきた男性という感じ。
素敵な熟成香も持っているので、これはかなり良いわ。
うう、ついつい2杯目を注いでしまう…。
なんてことを1人でやりながら、夜は更けていくのでした(笑)
ツヴァイゲルト
ツヴァイゲルト2009
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次のも2013年10月。
十勝ワインの「ツバイゲルト」の2009年。
香りは薄いものの、ブーケが魅力。
主張は控えめだが、とてもおいしい。
リッチさがあれば、ブルゴーニュと勘違いしそう。
熟成を経た後が楽しみなワインですね。
山幸(やまさち)
山幸2009
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2015年3月の「道産ワインの夕べ」にて。
試飲会の12本目。
十勝ワインからは、独自の葡萄品種がいくつかリリースされている。
今回飲んだのは「山幸」。
ヴィンテージが2009なので、かなりこなれている印象。
スパイシーさを感じるし、何より奥深さがあるのが良い。
開けてしばらく経ってからが本領かな。
抜栓後、2~3時間くらいは置いておきたい感じ。
これも肉料理とか、重めのメニューにも合わせられそう。
日本の赤は軽くて肉に合わせにくいのが多いので、
こういうパワフルなものは重宝する。
直近ヴィンテージも含めて、長く付き合っていきたいワイン。
山幸2014
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これも清見とヤマブドウの交配で生まれた品種。
3種の中では最も野趣溢れる味わい。
単独では個性が勝ちすぎるが、
料理に合わせると印象が大きく変わりそう。
ショップの方のオススメは、ゴボウチップスとか、
土のイメージがある料理。
なるほどなー、分かるわ。ゴボウのエグミとか、
このワインと合わせると、魅力的になりそう。
お互いの欠点とも思えるところが、
2人でいると、たまらない魅力に変わる。
そういうマリアージュだな。
あとベタにジビエ(鹿とかキジとか)なんかも合いそう。
料理と合わせたい1本です!
凋寒(せいおろさむ)
凋寒2010
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これも「道産ワインの夕べ」にて試飲。
十勝ワインの「セイオロサム」。
「清見」や「山幸」に比べると、やや弱い印象。
「清見」の方がレベルが高いと感じた。
酸は立つのだが、それが魅力になりきっていないような…。
もう数時間置いてあげると開いてくるかも。
ともあれ、この試飲会のタイミングだと、
バランスの悪さが目立ってしまった印象。
1本買って、じっくり付き合ってみたいワインではある。
凋寒2013
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コメントの通り、バランス感覚が良い。
十勝ワインの個性は充分感じさせつつも、
ライトさもあって、抵抗感なく喉を通る。
これは十勝ワインを深く知ろうと思う時の、
スターターとして使うと良さそう。
ツヴァイが良い仕事してるな。
ツヴァイゲルトレーベという品種の、
補助的役割のすごさを再確認。
単一も行けるし、なかなかスゴイ品種だわ。
清見(きよみ)
清見2011
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道産ワインには珍しく、「強さ」を感じるワイン。
ただ、どうしても薄さは残ってしまうか。
基礎レベルは非常に高いワインなので、
熟成に期待したいところです。
これに深みが加われば、日本ワインもヨーロッパと肩を並べる。
濃さや重さ、出てくるんでしょうかね。
気候的に厳しいものがあると思うで、
いっそ、エレガントさを求めるのもありだと思うのですが。
道産ワインの行く末を考えてしまう夜更けです。
2度目は 2015年の6月。
ちょっとガッツリ肉を食べるとき用にと、ストックしてあった1本。
やはり、脂たっぷりの白老牛との相性は良い。
酸味は合うんですよね~。
でも、魅力であるはずの熟成香が、逆にうるさく感じる。
しまった。もっと若いヴィンテージの方が良かった。
こういう熟成感は、ダシが効いたものの方が合いそう。
がっつり肉なら、バーベキューより、すき焼きかな。
次はそうしよう。
にしても、このバーべキュー、野菜も美味しかった。
カボチャやタマネギも甘さぎっちり。
そしてアスパラガスがまたワインにも合う。
赤とアスパラは青臭くてダメ、というセオリーを聞いたことあるが、
北海道の赤と、北海道のアスパラだとナイスマッチだな。
楽しめました!
*後日…
飲み残して持って帰ったものを、家で飲んでびっくり。
かなり酸味の角が取れて、美味しい。
香りこそ最後まで乏しかったが、
味わいの深さと熟成香のマッチが素晴らしい。
開けてから少し時間が必要なワインですね。
1時間~2時間は待った方がいいと思う。
清見2013
2017年6月、ワイン城にて。
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昼間っから、試飲しまくり笑
これはここ池田町の独自の品種、清見を単一で使った赤ワイン。
ドイツ系のセイベルをベースに、寒冷地に適応するよう品種改良したもの。
この清見という品種をベースに、
「清舞」「山幸」というアイテムがあり、飲み比べてみました。
個人的な感想としては、3種の中では1番魅力的なのがコレ。
今回はワインのみで比較したので、
料理と合わせるとまた変わるかも知れませんが。
いずれにせよ、個性が光る。フランスには出せない味わい。
好き嫌いは人によって分かれても、
この土地ならではの個性が表現されていることは、
みんなが評価するのではないか。
僕は好きなワイン。
清舞
清舞2014
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「清見」とヤマブドウを掛け合わせ、生まれた品種「清舞」。
2014は、かなり良いヴィンテージとのこと。
飲み比べてみると、3つの中で最も生食用ブドウのテイストを強く感じた。
それぞれの要素が強めに出てる分、ワインだけで飲むと当たりが強く感じる。
チーズとかと合わせると、剣が取れて飲みやすくなる。
食事と合わせてみたいと感じた。
ツヴァイゲルト
ツヴァイゲルト2013
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個人的にはツヴァイは北海道という風土と、
かなりマッチしていると感じる。
北海道では赤のピノ・ノワール、
白のシャルドネやソーヴィニョン・ブランが、
栽培可能であることが分かってきて、
そのポテンシャルを発揮しつつある。
とはいえ、昔から栽培されていた、
赤のツヴァイゲルトレーベ、白のケルナーの魅力が落ちるわけではない。
多様さこそワインの魅力だし。
さてそのツヴァイ。
やはりファースト・タッチが、
力強いピノって感じで、パワーと繊細さがあって素敵だ。
ただ、余韻が長く引かない。
線香花火のようにあっけない。
そこを補完するために、他の品種とアッセンブラージュするもよし、
そのまま単一で仕上げて線香花火を楽しむもよし。
ツヴァイは面白いなー。
ロゼワイン
町民用ロゼワイン「ザ・いけだ」
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次は2014年10月。
今日は頂き物のロゼを。
池田町の町民限定ワインが、なぜか生協で。800円。
格安で地元民に卸しているのでしょうか。
甘い香りとは裏腹に、酸味の主張の方が強い。
ただ、テロワールというよりも、醸造の工夫か?
少し人工的に感じる酸味です。
しかし細心の注意を払えば、味わいの中にぶどうの魅力も感じられる。
全体的に、やや薄いというのが印象。
ワインというより、果実酒って感じかな。
超ライト・ボディと言うか…やはり薄い感じですね。
800円なら、お得かも。
2度目は2016年の正月に、奥さんの実家にて。
今年の飲み初めは十勝ワイン。
新春ぽくロゼワインで。
以前飲んだ時は甘くて辟易とした記憶がありましたが、今回のは辛口。
キャンベルっぽい香りはわずかで、心地よい酸が立つ。
お雑煮とも合うね。
カズノコとは合わないが、それはまぁ、どんなワインも合わないから笑
カズノコ、美味しいのにな〜。
今年のワインライフも幸せでありますように!!
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