まとめシリーズ~旧・歌志内太陽ファーム~

はじめに

いまやリリースのないワイナリーについても、
旧ブログからこちらに引っ越しておきます。

今回は2003年~2010年までリリースのあった、
歌志内太陽ファームです。
2016年より地域おこし協力隊の遠藤さんが入り、
「上歌ヴィンヤード」として復活です。
ワインのリリースがあれば、
これ以降は「上歌ヴィンヤード」としてまとめていきます。

赤ワイン

ペンケウタシュナイ

ペンケウタシュナイ2007

はじめての出会いは空知ワインピクニックでの試飲。
2014年の出来事ですね。
以下が試飲の感想。

とにかく柔らかく、飲みよい赤。
こういった赤が日本にあるとは!という印象。
ヨーロッパ風の味わいで、かなり豊かな香りと味わい。
トリッパに合わせて飲むと、エンドレスです。

これは個人的にかなり気に入ったワインです!
ドメーヌ・タカヒコの気品のある感じとはまた別の、
気さくで触れ合いやすい赤。
テーブルワインにぜひ欲しい1本。
セイベル13053、ツヴァイゲルトレーベなどの
アッセンブラージュで作られている。

酸味が柔らかく、マイルドなミディアムボディ。 

2度目に飲んだのは訪問して購入した時。

旭川旅行でゲットいた歌志内太陽ファームの赤。
ヴィンテージが2007。

コイツは非常に良い!
一瞬、ピノ!?って思ったけど、奥さんに否定される笑
逆に聞いたら「甘いからセイベル」と。
まー、見事なもんです。奥さんの方が舌が効きます。
セイベル、ツヴァイ、ドルンフェルダーなどのアセンブラージュ。

ワインにも飲みごろというか、「旬」というのがあって、
それは時として産地や品種を超えるパワーを持つ。
この2007は今がまさに飲みごろ。
いい具合にこなれて、品種の長所がまじりあい、
心地よいワインに変貌を遂げています。
若いころでは、こうはいかない。
久しぶりに感動するワインに出会ったな。

夜まで取っておいて、
オリーブの実をふんだんに使った豚肉のトマトソース煮込みとも
合わせてみましたが、そちらも最高!
やや「白かな」と思うような料理から、まさに赤の料理まで。
幅広く合わせられます。

正月休み最後の一日。
非常に良いワインと出会えました~。

訪問記

2015年、今の北広島の家に引っ越した際、
旭川に家具を買いに行った帰りに訪問。
(奥さんのインテリアに関するこだわりは本気…)

以下、その時の記述。

旭川からの帰りは、ちょっと寄り道して、
12号線を外れていき、歌志内へ。
目的はもちろんワイン畑。
歌志内太陽ファームの訪問です。

羊がお出迎え。
お食事中のようです。
繋がれてもいないのに、みんなまじめで逃げようともしない。

オーストラリアやニュージーランドのワイナリーみたいに、
羊を放牧して下草を食べてもらうことも可能でしょうね。

ヴィンテージは「この年の作柄は…」とかいろいろ教えてもらえたが、
「結局はどのヴィンテージが個人的に好きですか?」という、
こちらの質問に対する即答=【07です】を信じて、2007を購入。

インタビュー

最後に、空知ワインピクニックのインタビューを。

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太陽グループの一員として、ワインの販売を担当させてもらっています。
もともとは今畑として使っている土地が、炭鉱の跡地を使っておりまして。
平成4年ごろから歌志内市が市の事業として、
炭鉱離職者の食のあっせん事業の一環として、
葡萄の栽培を行っていました。
それが平成11年頃、当時の市長から、弊社の代表に、
「太陽グループの方で事業を引き受けてくれないか」と依頼を受けまして、
そこから農業生産法人を立ち上げて、今に至るということです。

-他のワイナリーとはそのスタート地点が異なるというわけですね。

そうですね。

-太陽グループと言うと、少年野球など
 社会貢献活動にお金を使っている会社ですからね。
 そもそも、市長が当時の社長の東原さんの本に感動して、
 感動したついでにお願いしに来た、と。
 正直大変だった?(笑)

そうですね。うちの社長はお人よしというか、頼まれると断れない人なんで(笑)
さっきの野球も含め、地域の方と一緒に北海道全体を盛り上げていこう、
という一貫した関連事業の中で、今、ワインもやらせてもらっています。

-もともとビジネスなので収益というのは必要ですが、
 それ以前に、社会貢献事業の一部として取り組まれてきた、
 というのが始まりなんですね。
 他のワイナリーと違って動物なんかも飼っているとか。

はい。歌志内の農場の敷地の中でヒツジを。あとヤギも数頭だけ。
その羊肉を関連法人でやっているレストランに卸したりなどしています。
この肉はまだ一般に発売されていませんが、
今後は流通させていこうかな、という段階です。

-お肉もあるんですか。
 太陽ファームのしいたけも、ものすごくおいしいですよね。

しいたけは岩見沢の栗沢町のほうで直売しています。

-しいたけは本当に有名で、栽培られている方も有名ですよね。

農場長のナカヤが、きのこの世界ではちょっとした権威で。
きのこ博士です。

-ものすごく肉厚なしいたけですよね。
僕は大通り地下街の「北キッチン」でよく食べるんですよ。
ワインだけではなく、肉やしいたけなど様々なことに取り組んでおられます。
そして今日、提供してもらうのは「ペンケウタシュナイ」の2007年。
この2007年、僕も非常に好きで。バランスがいいです。エレガント、という感じ。
でも2007ですか?
基本的にワインは出来上がったらすぐ出荷するものですよね。

実はここ数年、ちょっと畑の土壌が痩せてきたことと、獣の被害で、
2年ほどブドウが作れていなくて。
最後に作った2012年も本数が少なく、今回はお持ちできなかったんです。

-でも、そこですごいのが財力がある太陽グループ。
 今日、提供していただけるヴィンテージが2006、2007、2008。
 この3ヴィンテージを飲み比べできるというのは、
 なかなか北海道のワイナリーでは厳しいもの。
 大手の「富良野ワイン」「小樽ワイン」「十勝ワイン」などの大手なら、
 在庫を抱えておくこともできますが、
 小さなワイナリーで在庫を抱えるというのは、
 収益の面で厳しいわけですから、
 3ヴィンテージ揃って飲めるというのは魅力。
 私自身も2005、2007は大好きなヴィンテージ。
 2007は非常に柔らくてバランスがよく、香りの豊かさがある。
 それに対して2008は若々しい香りですね。

そうですね。年数は経ってますが、2006、2007と比べると、まだ若いですね。

-今、2014年ですから、2008というと熟成感を感じるはずなんですが。
 (試飲してみて)あっ!これはタンニンもしっかりしている。
 空気を含ませながら飲んでいただくと分かりやすいですよ。
 2007と全く違います。
 1年でこれほど違うのか、ということを感じていただきたい。
 これは単に年数の違いだけではなく、ブドウの出来が違うのでしょう。
 良い・悪いではなくて、まったく違う個性として楽しんでほしいですね。
 実は先ほど、2006も試飲させてもらったのですが、
 これも2007より、若々しさを感じました。
 2007がバランスが最もよく取れていると感じています。
 その年々のちがいを感じとってもらえればと思います。
 なかなか、そういう経験はできないですよ。
 ところで、これらのワインは通常、どこで購入できますか?

歌志内の農場でも直売していますし、インターネットでの販売も。

-今回は札幌からお越しの方もたくさんいらっしゃいますが、
札幌で購入できるところは?

南1条西4丁目に「クロ・ド・ルパン」という隠れ家的なワインバーがあって、
そこも販売所になっています。

-「クロ・ド・ルパン」は教えたくなかった(笑)
 ワイン・バー兼カーヴといった様相ですよね。
 あそこは本当に隠れ家で、場所もわかりづらいです(笑)

ヨンプラの並び、中通りから入って、
「わくわくホリデー」という旅行会社の地下一階です。

-旅行会社に入って、その脇の従業員通路のようなところを降りる。
 旅行会社の従業員の横を通り抜けるのは勇気がいりますよね(笑)

秘密の隠れ家という存在ですが、ぜひ来ていただければ。
インターネットの通信販売も合わせて、ぜひ皆さん、よろしくお願いします。
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若干、いじりましたが、要点は外していないと思います。

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