先輩ヴィニュロン(ブドウ農家)の方が、
面白いページを紹介してくれていました。
まったく知らないワイナリーも多く登場していて、
日本語になっていないものも多いので、
自分が読むような感じで訳してみました。
意訳した部分も多いし、分からないから飛ばしたとこもあります。
間違っているところがあれば、教えてもらえれば勉強になります。
リンク先には写真もあるので、それを見ながら読んでもらうと、
よりイメージが湧くかな、と思います。
以下、和訳。
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最近まで噴火していた活火山のカルデラの底から、海抜3000メートル近い高さまで、普通ならワインを作ろうと思わない場所。そんな所で1000年もの間ブドウが育てられ、完成されたワインが世界中に出回ってると知れば、きっとあなたは驚くに違いない。
世界で最も極限的な環境のブドウ畑、ベスト11をまとめてみた。
①ランサローテ・ラ・ヘリアカナリア諸島ランサローテ島のラ・ヘリア・ヴィンヤードは、本当にチャレンジングだ。
土壌?ほとんど溶岩と砂でできている。風?大西洋上の島だ。強すぎる。そして、そう、雨が極端に少ない。
ワインを作るために(実際、200万リットル作られてる)、ブドウの樹は、すり鉢のような穴の底に植えられる。強風から守り、水分を少しでも集められるように、という工夫だ。
②ドメーヌ・ドミニク・オロワ最も近い大陸から5000km以上。ドミニク・オロワはタヒチの環状サンゴ島の、サンゴでできた土壌に、1990年代初頭に台木を輸入して以来、ワインを作り続けている。
現在ではボトルで年間4万本のワインを生産しているこの畑は、100年前は干潟だったし、少なくとも400年前は太平洋だったわけだ。
③ドメーヌ・ロワイヤル・ドゥ・ジャラスフィロキセラの被害を受けなかった自根のブドウ樹が、フランスのラングドック、カマルグの海岸に面した砂浜のヴィンヤードで守られている。
評論家はよく、海の近くで作られたワインに、潮っぽいテイストを感じると書いたりするが、ここはまさにそのワインの個性が生まれる場所だ。
ドメーヌ・ロワイヤル・ドゥ・ジャラスの、まるで湿地のようなヴィンヤードは、1年のうち、1ヶ月近くは水面下に沈む。
④ラルケコーサ(発音合ってるのかな?)商業的なヴィンヤードとしては世界の最北限、ノルウェーのテレマルク(北緯59度40分、東経9度19分)で、2008年からブドウが作られている!
一晩泊まればワイン作りについて教えてくれるし、もちろん試飲も可能。
(訳者注 北緯59度はロシアならカムチャッカ半島、アメリカではアラスカ州くらい)
⑤オルキルオト原子力発電所ブドウ最北の地に行くとなると、フィンランドのオルキルト原子力発電所のヴィンヤードに行くことになるだろう。そこは北緯61度24分、東経21度26分にある。
ウィキペディアによると、原発の冷却水の余熱(13度)は、海に排水する前に、小規模農業に利用される。発電所は実験的に年間850kgのジルガという品種を産する、実験的構想を0.1ヘクタールの、世界最北のブドウ畑で行なっている。
⑥ボデガ・コロメワインの造り手は何世紀にもわたり、ボデガ・コロメでブドウを収穫し続けてきた。しかし、このボデガ(ワイナリー)を特に個性的にしているのは、「アルトゥーラ・マキシマ(最高標高)」と名付けられた通り、この星のどの畑よりも最も高度の高いところにあることだ。海抜3000m以上の高さにあるこの施設は、現在はスイス出身のドナルド・M・ヘス氏によって所有されている。
⑦レッドマウンテン・エステート・ヴィンヤード&ワイナリーミャンマーにあるレッドマウンテン・エステートは、人里離れた土地を旅することが好きな人を、魅了してやまないほどの奥地にある。訪問時、ヘビにはご注意を!
⑧ビニェードス・ドン・レオドン・レオもまた、極限の高地にある。標高は海抜2000m以上で、メキシコのパラスの丘陵にある。最初のブドウ樹は2000年に植えられ、35ヘクタールがオーガニックで育てられている。
⑨シャトー・ミュザール
レバノンのベッカー・バレーに、カルトワインのメーカーとして、
シャトー・ミュザールの畑がある。
どのヴィンテージのワインも、
他のワインとは異なる個性を持つ、と言われている。
しかしながら、その優美さは普遍的である。
⑩サハラ・ヴィンヤード
数千年前に、古代エジプト人たちが育て、貿易品となったワイン。
その国で今日、生産されるワインは、
近代における革命によって10年以上も続いた軍事政権によって、
生産量は非常に乏しいものになっている。
カリム氏が所有するサハラ・ヴィンヤードは、
灌漑設備によってヴィオニエやシュナン・ブラン、
そしてブラン・ド・ノワール(グルナッシュ・ブラン)を作る。
ヴィンヤードは古代都市のすぐ外側に立地している。
⑪アソシアソン・アグリカルトア・ド・チャ
大西洋のヴェルデ岬にある島々の中のひとつ、
フォーゴの火山のクレーターには1000名余りが居住する。
この葡萄畑は共同所有され、個性的なワインを、
地元消費のために作っている。
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世界には、本当に様々なワイン用ブドウの畑がある。
こうやって読んでいくと、本当にブドウが育たない場所というのは、
かなり限定的な場所であると考えられる。
今、日本の各地で「ブドウは育たない」と言われる地においても、
ワイン造りがスタートしてきている。
そんな人たちの希望とも言える記事だった。
そして僕も、「統計的に果樹は0%」と言われている場所で、
なんとかブドウが育てられないかと模索している。
勇気が出るな。がんばろう!
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