これまでのまとめ~藤野ワイナリー~

はじめに

2020年までのまとめシリーズ、
続いては北海道札幌市内にある「藤野ワイナリー」。

かつては「kondoヴィンヤード」の近藤さんが、
醸造責任者を務めていらっしゃいましたが、
今は顧問的立場になられていて、
代替わりして浦本さんによる醸造になっています。

シードル・ブラムリー

シードル・ブラムリー2017

お隣さんとのバーバキューにて。
(しかし最近、お隣さんとはマジで親戚のような付き合いだ…笑)

肉が食いたくなって、
恵庭の阿部精肉店まで肉を買いに行ったら、焼き肉がしたくなり。
焼き肉するなら2人より4人ということで。
(あ、息子も入れたら5人ですけど)

で、持参したのはシードル。

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発売したての藤野のシードル。

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余市のリンゴを使ったシードル。

ほんと余市は北海道の果樹の聖地だな。
リンゴを作らせてももちろん抜群にウマイ。

そのリンゴを「浦本流」と呼ばれる藤野の醸造でシードルに。

アルコール度は6度と軽め。
乾杯するには良い感じですね。

酸がキリっとあって、甘さはごくわずか。
そうそう、これなんだよな。
バーベキューに合わせたくなる軽やかさ。
でもビールではない、というそんな気分の時。
こいつは最高だな。

特に旬のサンマと抜群に良かった。
北海道の新鮮なサンマは内臓も苦味が少ない。
ほろ苦いのを脂の乗った身にのっけて食べるのが最高。
炭火で焼くというのもまた良い。

そしてこのシードル。
うーん。永久運動だわ(笑)

2度目は2019年6月に抜栓。

甘ったるさを感じない、シャープなシードル。
リンゴと言うより、梅の香りを強く感じる。
昔、奈良のばあちゃんチで飲んだ梅ジュースを思い出す。
夏に氷を浮かべて飲んでも良い気がする。
さわやかでみずみずしい、ゴクゴク行けちゃうシードルです。


スパークリング・ワイン

ナカイ・ナチュラルスパークリング

ナカイ・ナチュラルスパークリング2015

エチケットが無い…というか、裏エチケットみたい。
ミュラーとケルナーを使って、藤野ワイナリーで作られている。
お隣のミュラワも近藤さんだし、そのつながりで藤野ワイナリーですね。

ミュラワに比べると酸が立つ感じがする。
余韻が長く引くのはケルナーの魅力かな。
ドライな感じが強いので、こちらの方が男っぽいか(笑)

初めて飲んだので、その魅力にびっくり。
まだまだ北海道のワインには、僕の知らないものがたくさんある。
ますますハマっていきそうです!

札幌市内にあるワイナリーというところが面白い。
イベントなんかも活発に行っているワイナリーでもあるので、
今後、「街のワイナリー」としてどう発展していくのか。
目を離せないワイナリーです。

ナカイ・ナチュラル・スパークリング2016

結構、ボリュームがありました。
奥さんが食べきれないくらい。
(僕がもらって食べたけど笑)

満足、満足。

さて、今日のワイン。

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札幌の南の方にある、藤野ワイナリーのスパークリング。

これは何とも爽やかな味わい。
エチケットが味わいをうまく表現している。
濁りが効いていて、複雑味があるので、
よくある「軽いだけの泡」という感じはしない。

アルコール度数も低め。
くいくい飲めるのが魅力だな。

乾杯やアペリティフ(食前酒)に使うもよし、
こってりしたものの食後に飲むのもよさそう。

それこそ、ラーメンの後に飲みたい1本。
今日は天気も良いし、よく似合いそうだ~。


ナチュラルスパーリング

ナチュラルスパークリング・ロゼ2012

初めて飲んだのは、2014年の11月。

明日はお休みということで、ワインを開けました。
先日買った、藤野ワイナリーのロゼ・スパークリング。
料理は鶏肉とキャベツのスープ、
そしてほうれん草とポテトのアンチョビあえ。

食卓を鮮やかに彩ってくれるのも魅力ですね。
味わいは、ブドウというよりもイチゴ。
まるでイチゴソースのような香りと味わいです。
で、天然酵母独特の鉄っぽい雰囲気がある。
この鉄っぽさは、アンチョビとの相性が抜群です。

アンチョビやオリーブと合ってくれると、
料理のバリエーションが広がっていいですね。
なかなかコスパのいいロゼでした!

ナチュラルスパークリング・ロゼ2014

相変わらずのゾーク。
ゾークって、普段飲みには便利で、リコルクしやすいけど、
ここ一番って時に出すには、雰囲気があまりないんだよね。

ロゼの色ってピンキリだけど、こいつはピンクっぽいキレイな色。
泡は弱め。ヨーロッパなら微発泡に分類されそう。

鼻をくすぐる香りは無いが、口に含んだ時はチェリーの香り。
いや、むしろ桜餅に近いか。日本人的には非常になじみのある、
上品で春を感じさせる香り。

優しく、柔らかく、温かい。
そういう意味では、先に飲んだタキザワのミュラートゥルガウと、
この藤野ワイナリーのミュラートゥルガウがベースの泡では、
味わいは対極にあると感じる。

タキザワさんの鋭く、気合の入った酸。
藤野さんの柔らかく、穏やかな香り。
どちらも、これまでのミュラートゥルガウでは感じなかったもの。

どちらも個性的で、ハマる。
しかし今日のシチュエーションには(疲れて嫌んなった時には)、
この優しい味わいの泡には満たされますね。

ナイトキャップにピッタリです。
素晴らしい。

ナイヤガラ・ナチュラルスパークリング2016

2017年に試飲。

さて、原田商店のワイン会の1本めです。

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乾杯のワインは藤野ワイナリーのスパークリング。
ブドウ品種はナイヤガラです。

ナイヤガラは生食用のブドウとして日本でも有名。
いわゆる「狐臭」と呼ばれ、ヨーロッパでは嫌われる、
どくとくの甘いラムネのような香りがします。
日本人は昔から生食用で馴染んでいるからか、
嫌悪感を抱かない人の方が圧倒的に多い。
(というより、日本人はこの香り好きだと思うな。
 美味しそうだと感じるはず)

醸造担当の浦本さんのコメントによると、
スキンコンタクト(果皮も一緒に漬け込む)によって、
独特のエグミが出ているとのこと。
ナイヤガラらしさを感じるはず。

また、この年はブドウが良かったため、
酸化防止剤を全く使用しない造りになっています。
だからピチピチと元気なんですね。
乾杯にふさわしい1杯。

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さて、料理もチェルボさん自慢の料理。
ここは恵庭で1番と評されることが多い店。
(ミシュランの星をもらっていることもあるし)

生ハムメロンが泡ととても相性が良かった。

料理にも大満足です!

ナイアガラ・ナチュラルスパークリング2018

2019年1月。

2019年2発目の新年会。次はご近所の奥さんママ友夫妻と。
アジアン・テイストの唐揚げ鍋。2日続けての新年会なので、ちょっと変わり種の鍋で。
合わせたのは優しい泡。

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藤野ワイナリーの泡。

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最近、藤野のスタイルも確立してきた感じ。
期待した通りの、爽やかな優しさ。
飲み疲れた時にも美味しく飲める。
アルコール度が低めだからか、それとも天然酵母のせいか。
ともあれ、子どもを囲んで、和やかに飲むには最適のワイン。

2度目は2019年6月。

余市の登地区のナイヤガラを使用。

ナイヤガラだが残糖感はない。
爽やかで瓶底は濁りが増す。
こういう造りは個人的に好きだな。
生食用ブドウの特有香は控えめで、
ほんのりした甘さと、キレイな酸が目立つ。
透明感と、料理にも合わせると懐の深さ。
夏に合う清涼感。
美味いです。

ナチュラルスパークリング2019

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2020年3月。

消防団の手続きに恵庭の中心に行ったので、
ついでに原田商店に立ち寄り情報交換。
そしてワインも仕入れてきました笑
原田商店に登場したての藤野ワイナリー、
ナチュラルスパークリングの最新ヴィンテージ。
定番の爽やかなスパークリング。
圧は控えめで、そんなにパチパチしないので、
この冬の終わり、暖房効かせた室内にも合う。
ついついリピートしてしまう、
年1飲みたいワインのひとつです!

くまコーラ

くまコーラ2017

2018年8月のワインアカデミー初日の帰り道。
せっかく札幌に出てきたので、我が師匠に連絡。
忙しい中、札幌駅まで出てきてくれるとのことで、
円山屋で立ち飲みすることに。

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久々の乾杯ワインは樽から注いだ「くまコーラ」。
藤野ワイナリーとジャン・マルク・ブリニョ氏のコラボ作品。

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上の写真は後日師匠から頂いたボトル画像です。

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店ではグラスでサーヴ。
ちょうど新しいボトルに移るところだったので、
ボトル上面の澄んだ部分と、ボトル底の濁った部分が楽しめた。

それにしても開けたてはものすごい泡。
ビールも真っ青ですよ(笑)

爽やかで軽やか、そして何より楽しげな雰囲気。
うん、これは夏の乾杯には欠かせない存在だ。
(手には入りにくいけど)

そしてこの店、
ワインアカデミー帰りの受講生ホイホイとなってました(笑)
待ち合わせたわけでもないのに、来るわ来るわ(笑)
結局、全受講生の25%くらいと出会ったのではないか。
師匠も紹介で来てなによりでした~。

こういうつながりが広がっていくのも、
ワインの大きな魅力ですね。

2019年4月に2度目の試飲。

今回は「くまコーラ」がグラスで飲めました。
一番あたらしいヴィンテージですね。
いつもながら、すごい泡の量。
ビールよりもモコモコしているのではなかろうか。
それがまた、このワインの個性となっている。
香りも爽やかなナイヤガラの香り。
ライトで嫌味な感じが全くない。
今日みたいに疲れた体をいやすための1本としては最高ですね。
樽から直接注がれるというのも素敵な発想。
ボトルの写真が残せないのが残念ですが。
僕はここでしか会ったことのないワインです。
ウマイ。

3度目は2019年9月。

余市のイベント、ラフェトで森羅ブースにて。
ここのブドウを使った「くまコーラ」。
奥さんに「なんでこんな名前なの?」と聞かれるが、
上手く答えられない笑

コーラ並みに泡が出るからかな?笑
息子はここで食べるためのブドウ、ポートランドをもらいご満悦。
意外なほど、ワイナリー巡りを楽しんでました。
僕自身もシュワっとした泡にキレのある酸、
それでいて甘さや深みもあるこのワインで体力回復。

奥さんもクルミパン買ってご満悦でした~。

ロゼワイン

○△ロゼ(マルヤマ・ロゼ)

○△ロゼ2017

円山屋のもうひとつのグラスワイン。

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〇△(マルヤマ)ロゼです。
旅路を使ったロゼワイン。
円山屋のために作られたキュヴェです。
ラブラスカ香を隠そうともしないところが好感を持てる。
正直、日本人にはそれほど違和感ないのだから、
品種香として前面に出す方が潔いと感じてます。

食事に合わせるのには向かないだろうけど、
単独で飲みながら(あるいはチーズや生ハムくらいにして)、
立ち飲みでワインを語らうにはうってつけです。

早めにクイクイ飲んでしまうべき1本。
次の日も早いので、小1時間で解散です~。

コハル

コハル2017

色合いが見づらいですが、明るめのロゼです。

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赤い果実の香り、心地よい酸。庭でとった木の実のような、
さわやかさと酸っぱさがある。
赤のような香り、でもライトなテイスト。
それでいて白のようなキレイな酸、
でも厚みもあるように感じる。
ロゼって中途半端、と思っていた。
しかしこいつは赤白両方の良さがある。
たとえば、食事を通して1本のワインで合わせる、
そんなときにはこのロゼがよいな。
アミューズからデザートまで付き合える、ステキなワイン。

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ちょっとロゼを見直した1本。
藤野ワイナリー、ロゼがうまいな。
強味があるというのは良いな。

さねんころ ももいろロゼ

さねんころ ももいろロゼ2018

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赤身の肉を食べながら合わせてもよいし、
魚介なんかと合わせてもよい。
爽やかさが脂を流してくれて、
いくらでも食べられそうな気分になってしまう笑
赤いベリーの香りと品の良い酸。

癖になってしまう1本です。


白ワイン

ナカイ・ケルナー

ナカイ・ケルナー2014

次は2016年7月。師匠の洞爺湖の別荘にて。

洞爺湖にて。
なんとケルナーまで登場。
今回のバーベキューは、コイツをお供に。

「ケルナー好きになったら北海道民だよ」って言われましたが、
本当にケルナーは北海道の気候に合ってる気がする。
とてもウマイ。

特にこういうドライに仕上がったケルナーは、
道産の野菜にピッタリ合う。
今回は詰め放題100円のジャガイモを、
炭火バーベキューで焼いたものにピッタリ!
ジャガイモの甘さとケルナーの酸が心地よい。

ゾーク(人工コルク)なので、リコルクも楽。
帰ってからも楽しませていただきました。

それにしても、今回の洞爺湖の祭りは旨いものだらけだったな。
美味しい野菜は本当に美味しいし、ワインともよく合う。

良い経験になりました!

ヴィンヤードシリーズ

まずは2017年1月の我が家でのワイン会にて。
同じワインの3ヴィンテージ垂直です。

・ヴィンヤードシリーズ2013
ワイン会のワイン。

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2013~2015の3ヴィンテージを垂直試飲したシリーズ。
結論から言うと、この2013が個人的には一番好きでしたね。

味わいは爽やかだが少々濁りを感じる柑橘。
僕はクリアなものよりは味わいがあり、複雑な方が好きなので、
これはかなりウマイ。

ビン底はかなり濁りが強い。
かすかに果物由来の苦みを感じる。
そこもまた、魅力に思えるな。

ま、完成度が高いかどうかと言われると、
なんというか、この年以降の方が完成度は高いんだろう。
でも、この味わいは個性的で好きだな。

あ、ちなみに、今回のワイン会はワインが多すぎて、
この3本セットは我が家への置き土産となりました(笑)
(ゾーク栓なので、リコルク楽でした)

2度目に開けた時は、ポテトグラタンに合わせて。

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レシピ通りにやったはずなのに、ちょっと焦げた。
味は良かったけどな。
なかなかマッチングしてました~。

・ヴィンヤードシリーズ2014
ワイン会のワイン。

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3本垂直試飲の真ん中です。
ファーストインプレッションは、「あれ?」という感じ。
個性の強い2013、完成度の高い2015に挟まれて、
なんとなく凡庸というか、没個性的というか。
正直、垂直した時は3本中で1番下かな、という感じ。

しかし、1本通しで飲むと、また印象が変わってくる。
香りは今一つだが、味わいは酸がきれいで見るべきものがある。

ワインというのは、一口試飲するだけでは、
なかなか見えてこない魅力というものがある。
ボトルを通して、変化も感じて、
そこで初めて、価値が見えてくるということも結構ある。

2014はインパクトも弱く、目立つ魅力はないが、
そつなく料理に寄り添ってくれるし、
邪魔をしない淑やかさもある。
ワイン単体としてだけでなく、総合的に判断していかないとな。

気づきの多い1本でした。

・ヴィンヤードシリーズ2015
さてさて今日は。
紹介しそびれていたワイン会のワインを。

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藤野ワイナリーの白。
垂直で試飲して、3本めの2015。
今回の3本の中では、最も新しいヴィンテージ。

この3本の中では、最もくっきりとした酸を持つ。
見た目もかなりクリア。わずかに黄色がかかるぐらい。

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最も一般受けしそうな感じがする。
酸が立つので、熟成も聞きそうな感じ。
ライムやオレンジなどの柑橘の印象が強い。

しかし、キレイなワインが一番おいしいとも限らないのが難しいところ。
個人的には、3本の中では濁りがあって個性的な2013が一番だったけど。
ここはやはり意見が分かれるところでしょうね。

年によって出来が違うところもワインの魅力のひとつ。
北海道のような新しい産地は、その変化もまた大きい。
それを再確認した1本でした!

ナカイ・ケルナー2015

さて、原田商店のワイン会4本目。

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藤野のケルナーです。このアイテムは、
我が師匠に垂直試飲をさせてもらって以来、
しっかり記憶してます。
特徴は、ケルナー単一とは思えない複雑さ。

ケルナーはシャープな酸で、
クリアな仕上がりのワインが僕は好きです。
でも、こいつにはそれに加えて、奥深さと言うか、
複雑さやリッチさがある。
それが余韻にとても良い香りを生み出すんですよね。

で、なんでなのかなー、と思ってました。
それが今回、造り手である浦本さんのコメントで分かりました。
いわく、大樽(木樽)とステンレスタンクを併用しているとのこと。

これまた知識シリーズで近々まとめようと思っているんですが、
ワインの熟成をどこで行うかによって、
ワインの味わいはかなり違ってきます。
大雑把に言えば、木樽だと樽香がつき、樽の色合いが出る。
また、前年のワインの残り香や色合いが移ることもある。
複雑になるわけですね。

一方で、樽の香りをわざと付ける
(樽に入れてないのに、木片を袋にいれて香りを移すとか)
手法なんかも流行って、
人工的に感じる人もいます。
逆にステンレスタンクなら、まさにワインの味のみがする。
クリアで、雑味が付きにくい。
その2つのやり方を、このワインのケルナーは、
ほぼ半々の割合で融合させているとのこと。
なるほど。それでリッチでもあり、複雑さもあるのか。
ちなみに、藤野ワイナリーは、
最古のワイン醸造法である、壺(クヴェヴリ)での
ワイン作りにもチャレンジしている。
樽やステンレスタンクとの違い。
そこにも注目ですね。 

藤野ナカイ・ブラン2016

原田商店の有料試飲会4本目。

「ナカイ・ブラン」とカタカナで書くと、
完全にドメーヌ・タカヒコの同名のそれですが(笑)
同じ中井農園のブドウを使った白ワイン。

少し緑のかかった色あい。
少し還元的なヒネ臭を感じる。
相変わらず濁りがあって、僕はそれを魅力に感じるな。

今回もまた、ビン底を頂く(笑)

全く同じブドウを使っても、
ドメーヌ・タカヒコと藤野のワインは全く違う、
おそらく、ブラインドでも間違えないレベル。

造りの違いも大きいな、と感じるこの頃です。

藤野シャルドネMV

2017年原田商店のワイン会5本目。

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ブドウ品種はシャルドネ。ヴィンテージはMV。
マルチヴィンテージの略で、2014と2015が使われています。
シャンパーニュなんかではよく使われる手法ですが、日本では珍しいかも。

味わいはアロマティックな仕上がりで、
酸もあるが、それより豊かな厚みが印象的。
北海道のシャルドネ単一。それがここまで美味いとなると、
今後のシャルドネには期待ですね。ソーヴィニヨン・ブランよりも、
北海道の気候に合うと思うなー。
楽しみです!

あとはチェルボさんの石窯ピザ。
入ってすぐのところに窯があって、そこで焼いてくれる。

ハーフアンドハーフで2つの味が楽しめる。
焦げ目まで美味しいピザでした~。

藤野シャルドネ2016

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2019年3月に試飲。

シャルドネと聞いてイメージする朗らかさとか、
明るい雰囲気とは少し違った味わい。
どちらかというとツンとした硬質な感じ。
しかし、海の幸と併せるとうまく合うんだ。
ヘリテージ後半戦、
ホッキとワカメのしゃぶしゃぶにドはまりして、
白にはほとんどその料理を合わせて食べていたんですが、
こいつは最高に合うペアリング。

ツンとした雰囲気とほのかに甘い料理。
対極なんだがマッチングする。
面白いペアです。

ラ・メール

ラ・メール2017

原田商店試飲会のワイン。

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ミュラー、ケルナーがメイン。そういう意味で、北海道らしいワイン。名前のラ・メールはフランス語で「海」。「北海道」から一語を取って名付けたとか。
味わいもさわやかな果実味と、軽い酸の相性がとても良い。
和食との相性も良さそう。
次は食事と合わせてみたい1本。

甕 ケルナー

甕 ケルナー2016

農楽蔵を飲んだ後、
すれ違いざまに知り合いから「藤野なくなりそう」と教えてもらい、
あわててクヴェヴリのワインを飲みに藤野のブースへ。

まずはケルナー。
醸しが入って、オレンジワインの造り。
にしても、オレンジが強いな(笑)

見た目に反して、味わいはすごくクリア。
ケルナー的な香りは控えめ。
オレンジワイン的な味わいも、まだ弱め。
これ、もうちょっと置いておくとどうなるんだろ?
これからの変化の方が気になる1本。

しかし、手に入れてないからな~。
来年のこのイベントでも出してくれないかな。
経年変化が楽しみになるワインでした。

MAYA

MAYA2014

さて、原田商店のワイン会3本め。

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泡が3連発になりますが、マヤです。
名前は女性の名からとってあります。
その名前の通り、ワインも非常に女性的。

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裏エチケットにあるとおり、
ツヴァイやメルロー、ピノといった、黒ブドウを使っています。
シャンパーニュ風に言うと、
ブラン・ド・ノワール(黒ブドウでできた白ワイン)です。

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白とはいえ、果皮の色が出ているので、
ワインの色合いはピンクゴールドです。
美しい。

味わいは非常に面白いです。
香りは思ったより感じないんですが、
味わいは酵母由来の「旨み」を感じます。

複雑さと苦味が、果実味に厚みを与えているんでしょう。
カワイイ見た目と裏腹に、内面は深いようです。

ただ、熟成を待たないと本領は発揮できないようで、
2014のこのワインが、リリースしたところです。
つまり、通常のワインよりも2年は長く待たないといけない。

でも、それだけの価値はある。
しかも、そこまで売らないというのが、
ワインメーカーとしての矜持を感じます。

文句なく、素晴らしいスパークリングです!

マヤ2015

2020年11月。

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ワイン会で飲んだワイン。
乾杯の泡です。
藤野ワイナリーの「MAYA」。
2015年縛りの会だったので、スパークリングも2015です。
熟成の雰囲気が出てきていて、かなり良い雰囲気。
酸が強いけど、円くなりつつある気配がとても良い。
普通、スパークリングは気持ちを上げてくれるものだが、
こいつは高ぶる気持ちを少し諫めてくれるような感じ。
落ち着いて、地に足付けて。
そういう乾杯の泡っているのも面白いな~。
良いワインでした。

赤ワイン

エルクの森・セパージュ

・エルクの森・セパージュ2013

2015年の1月。
ようやく奥さんが大阪出張より帰還、ということで、
千歳空港でお土産として買ってきてくれたワインを開けることに。

料理は最近のマイブームの手作りハンバーガー。
玉ねぎ、ピーマンニンニクをみじん切りにしてミンチと混ぜ、
油なしで焼き上げたものとチーズとピクルス。
味付けはマヨネーズ、マスタードとケチャップ。簡単。

札幌に住んでいたことはバンズが無かったのでできなかったが、
北広島では近くのマックスバリュで手に入る。
バンズさえ手に入れば、きわめて簡単でおいしい料理。
フライパンでバンズの内側に焼き目をつけるのがコツで、
これを食べるとマク〇ナルドなんて食えない。
(何かが混入する心配もないし)

ってなわけで、手作りハンバーガーと、
ポテトの代わりに「ユリ根の焼いたの」、
そしてスティックブロッコリーとその他もろもろで乾杯。

藤野ワイナリーの「エルクの森」シリーズのセパージュ。
余市のツヴァイゲルトが71%、三笠市達布のメルロー24%、
余市産のヤマブドウ5%というブレンド比率。

かなりのライトボディで、アルコール度も11.5度と低め。
開けてすぐグラスに注いだ印象は、
酸がかなり前面に出てること。
ヤマブドウは5%だけど、存在を感じさせてくれる。

ハンバーガーには、かなり合ってよかった。
こいつに合わせるときはマスタードとケチャップを控えめに。
その分、肉の塩コショウを強めにするといいかも。
ユリ根との相性も最高に良い。
高級食材だもんで、そうそう合わせるというわけにも、
という感じですけどね。

そして本領発揮は3時間後ぐらいから。
しばらく置いておくと、酸も丸まって、芳醇さが出てくる。
まだまだ開いていく印象だったので、
食事の前、数時間は開けて置いておくといい。
(我慢できなくて、さらなる変化を待たず、
 飲み切ってしまった…)

メルローの味わいがあるからか、
個人的にはかなり好きな種類のワインでした!
ツヴァイゲルトは好きじゃないはずなのに、
このワインはとてもおいしい!
リピート買いしたい1本!

甕 ヤマブドウ

甕 ヤマブドウ2016

クヴェヴリの2本目。
ブドウ品種はヤマブドウ。

「ヤマブドウ」と聞いてイメージする印象そのまんまの、
強いタンニン、酸の攻勢。
これは一口飲んでぶったまげたな。
余韻なんて言うものじゃないですよ。
圧倒的な印象、消えない味わい。

数多くテイスティングする、今回のようなイベントでは、
序盤に攻めるべきワインではなかった(笑)

慌ててパンを取りに行って、
味覚のリセットを試みるも、この印象は容易には消えない。
しばらく、一緒にいました(笑)

ヴィンヤード・シリーズ・ピノ・ノワール

ヴィンヤード・シリーズ・ピノ・ノワール2011

2017年に試飲。

ピノ・ノワールのワイン会9本め。

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藤野ワイナリーの2011です。
色は薄いが、強く濁りがかかっている。

ブラインド・テイスティングのコメントは以下。

「まだ発泡がある!さわやかな味わい。思ったよりも軽い」

プチプチと、6年経った今でも発酵が続いている。
とはいえ、これは狙ったつくりじゃないだろう、ということで。
点数は10点満点で6点-(マイナス)。好みは14本中最下位。

いや、要素としては面白いんですよ。
濁りも、ワインに複雑さや芳醇さを与えることがあるし。
ただ、これではあまりに個性的過ぎる。
ピノ・ノワールらしさというのも、あまり感じられないのが残念。

藤野ワイナリー、好きなんですけどね。。。

あ、ちなみにコレは当てました。
以前飲んだ藤野との共通点があったので。
垂直させてくれた我が師匠に感謝ですね~。

ヴィンヤード・シリーズ・ピノ・ノワール2011

さて、ワイン・ヘリテージのラストの1本。

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藤野ワイナリーのピノ・ノワールの2015。
最後に何を飲むか迷ったのですが、
やはりピノ・ノワールで締めくくりたいという思いがあって。

ボトルの最後だったので、結構オリが立ってました。
でも、結構飲んだラストなので、
それがまた心地よく、味わいが分かりやすくて良かった。

繊細さはないが、逆に主張が強くて好きだ。
様々な道産ワインのラストとして、ふさわしい1杯でした。

多くのワイナリーがピノで成功し始めている。
北海道のワインが、日本中に広まっていけばいいな。
そんな思いを新たにしたイベントでした!

藤野ピノ・ノワール2015

原田商店のワイン会の6本め紹介。

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藤野のピノ・ノワール。

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ピノ・ノワールの要素は強めに出ている。
ピノらしい印象。
個人的には儚くておぼろげなピノも好きなんだけど、
こういう分かりやすいピノも良いな。
あまり肩ひじ張らずに楽しめる感じ。

ブルゴーニュのピノというよりは、
どちらかというとロワールのピノに近い印象がある。

目鼻立ちくっきりの、人懐っこいピノです。

肉に合わせたりしても良いと思うし、
個人的には今回のチェルボさんのアイスとの相性も良いと(笑)
こんなこと言ったら怒られそうだけど。
ピノの後にアイス、美味しかったなぁ~(笑)

藤野ピノ・ノワール2016

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2019年3月。

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ピノを連続試飲していたが、 これは香りが別格だわ。
ピノらしいエレガンスが感じられる。
アタックと酸、果実味のバランスも良い。
40種以上の連続試飲なので、 基本的には吐器に出してましたが、
これは思わず飲み込んでしまう美味さ。
力のあるピノです!

キャンベル・サンスフル2016

さて、原田商店のワイン会の最後。

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ブドウ品種はキャンベルです。
生食用のブドウだということもあって、
独特のキャンディー香があります。

とはいえ、嫌味な感じではなく、可愛らしい感じになる。
料理と合いそうな感じが良いですね。
イメージ的には、ミートソースに合いそう。
ナポリタンなんかもよさそう。

生産者の方との距離が近くて、
たくさん話もできて良かった~。
そろそろサイシンヴィンテージもリリースが始まる。
楽しみですね~。

キャンベル・サンスフル2019

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奥さんの仕事が休みなので、奥さん実家に泊まり。
コイツは持参ワイン。
キャンベルをどう仕上げるのか気になって。
藤野は軽めに仕上げるんですね。
気持ち微発泡、酸残しめ、アルコール度低め。
軽めできれいにバランスがとってある。
サンスフルでかすかに濁りを感じる。
うん、これは結構ウマイ。
なかなか良い感じのキャンベルです。

アッシジのフランシスコ2016

2018年8月の原田商店の試飲会ワイン。

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さっぽろ藤野ワイナリーの作品。ブドウ品種はセイベル。
香りも、まさにセイベルという印象。
他の北海道で作られたセイベルのワイン
(キトウシとかヲソキナイノルビーとか)よりも
野性味を強く感じる。


酸には少しトゲがある。
タンニンも強めの主張。
でも、これの方が本来のイメージな気もする

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うーん、色んな表情を見せるな。
セイベルという品種は。
今度は同時に飲み比べてみたいなー。

みきのほとりルージュ

みきのほとりルージュ2017

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2019年3月試飲。
うん、これは想像以上に美味いワイン。
目星をつけていたワインを一通り飲んだと思って、
気を抜いてこいつに出会ってなかなかびっくりだ。

力があって、飲みつかれた頃合いでもしっかりアピールしてくる。
これはぜひ、もう一度ボトルで付き合ってみたい1本。
今回は肉と合っていたが、いやいや魚介とも試してみたいなー。
藤野ワイナリーは注目株ですね。

さねんころ ロッソ

さねんころ ロッソ2017

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以前「ももいろロゼ」は飲みましたが、
今回は初挑戦の赤(ロッソ)。

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ヤマブドウらしい我の強さがみられる。
容易に他人に合わせたりしない力強さ。
クセの強い食材と合わせるとうまくいきそう。
単独で飲んでいると「ロゼ」よりは飲みつかれる。
何が良いかな~。
少しとげがあるので、それを丸めてくれるチーズなどどうか。
チーズ単品では少しあたりが強いので、
パンの上に炙って溶け始めたチーズをのせて、とかどうだろうか。
いろいろ試してみたくなる1本。

訪問記

2016年に訪問。

上の写真がワイナリー兼ショップ。
とても小さくて、2度も通り過ぎました(苦笑)。

ちょうどスパークリングの瓶詰直前のタイミングで、
瓶の入った段ボールが山積み。
ちょっと入りにくい雰囲気でした。
左がショップで、右が醸造所。
どちらも、かなり小ぢんまりしています。

奥にパークゴルフとレストランがあり、
山裾に葡萄畑があるとのことです。
札幌から30分弱ですが、山の方に入ると田園風景。
今はシーズンオフなので、畑の方にはいきませんでした。

この藤野ワイナリーの歴史は2000年から。
標高220m、南向きの斜面での葡萄栽培。
土地や気候に合う品種、栽培方法を試行錯誤して、
シャルドネ、ピノ・ノワール、キャンベル、山ブドウ、
ナイヤガラ、ポートランドなど約1500本を栽培。
2009年の秋から、ワインをリリースしています。

藤野のワインの特徴は、

①丁寧な選果
②自然酵母による発酵
③ごく少量の亜硫酸添加
④無濾過

とのこと。
現在のオーナー姉妹の無くなった弟さんが、
「できるだけ農薬を使わずにブドウを栽培し、
 体にいいワインを作ってみたい」
とスタートしたのが始まりとのこと。
現在でも亡くなられた弟さんの遺志を継いで、
ビオに近いスタイルを貫いているそうです。

飲むのが楽しみですね~。

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