これまでのまとめ~ドメーヌ モン~

ドメーヌ タカヒコでの研修を経て独立した山中さんのヴィンヤード。
ドメーヌ モンの2020年までのまとめです。

スパークリング

モンペ

モンペ2016

モンペの2016を味わったのは2回。
2017年の3月と6月ですね。

「ドメーヌ・モン」の最新2016年のワイン。
名前は「モンペ」。可愛らしいですよね。

造り手の山中さんの「山=Mont(モン)」とか、
ドメーヌ・タカヒコの「門下=モン」とかから来ているネーミング。

初リリースがナイアガラの泡というのは良いチョイスだな。
軽やかではあるが、しっかりとした旨みを感じる。

日本海に近いこともあって、海鮮との相性が良い。
今回の試飲では、海老との相性が良かった。
これは気づきだな。いろいろな海産物と合わせてみたい。

今後は、ピノ・グリをメインにやっていくとのこと。
ピノ・グリのみでやっているワイナリーは、
少なくとも北海道では聞いたことがない。
アルザス系の白になるのかな。
道産の野菜なんかとも合わせてみたいな。

ここも、挑戦を続けてくれそうなワイナリー。
注目です。

農楽蔵の「ラロ・フリッツァンテ」のレシピを譲られ、
それにオリジナルの工夫を加えて生まれたという1本。
本日はゲストの粋な計らいで、オリジナルのラロとの飲み比べが実現。

エチケットも名前も可愛らしく、日本らしさも感じる泡。
すでに山中さんの個性を感じますね。

ナイアガラの比率が高いということで、
かなりアロマティックなものを想像しましたが、
なんのなんの、辛口ドライでスッキリ系でした。
ナイアガラのような生食葡萄は、
いわゆる狐臭(フォックス・フレーバー)と言われる香りで、
ヨーロッパ人には敬遠される傾向にあります。

その香りをどう使うかというのも、造り手の腕の見せ所。
モンペに関しては、それをうまく制御して、
あまり香りからはナイアガラっぽさを感じない。
むしろ梅に近いような感じ。爽やかな酸の印象が強い。

味わいも、泡はかなり緩やかで優しい。
後味もスッキリ。良くも悪くも余韻は短い。

様々な料理に合わせてみたくなる泡です。
まだまだ生まれたてで、澱も舞う舞う(笑)
もう少し、そうあと1年くらい置いてみると、
また少し違う顔を見せてくれるような予感もあるな。

今後が非常に楽しみな1本でした!

2度目は2018年12月に。

てなわけで、農楽蔵のラロと飲み比べた、2016のモンペです。

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ラロと比べると、果実由来の甘さや泡など、
その主張が強めだと感じる。
香りもグレープフルーツ香が目立って華やか。
これはクイクイと飲めてしまうな。
個人的には少し寝かせて、リリースから1年後くらいが飲み頃感。
(2年以上の熟成は下降線を辿ると予想…)

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好みの問題だろうけど、パーティーの乾杯ならラロよりこっちだな。
2人とかで飲むなら農楽蔵か。
そんなことを考えながら飲めるのも、比較試飲ならではですね。
楽しいひと時。。。

モンペ2017

2017年12月、2018年3月、5月の3回飲んでいる。

最初は2017年12月なので、リリース直後。
一口目から、ナイアガラの香りを感じる。
甘やかな香りだけれど、味わいはドライに仕上がっている。

何より、爽やかでフレッシュだ。
モンペはこの鮮烈さが一番の魅力だと思うので、
個人的には発売から半年くらいで楽しんでしまうのが良いと思う。

熟成させることだけがワインの魅力じゃないしね。

今年のモンペは酸がしっかりしているので、
少し力強い印象を受ける。

料理と合わせることも試してみたい1本でした。

2度目はコップの会にて。
オープニング、乾杯のワインに選ばれてました。
山中さんが目指すのはピノ・グリ単一の白ワインで、
2018年の秋にでも、その最初のヴィンテージが仕込まれる予定。
それと同時に、生食用として日本でメジャーな品種を使って、
リーズナブルな価格で、多くの人の手に入るよう作られているのが、
この「モンペ」というスパークリング・ワイン。

スパークリングと言っても、微発泡の仲間でしょうね。
おそらく2気圧くらいの軽い感じ。

品種はナイアガラやバッカスが使われている。
1から2週間タンクに入れて放置した後のプレス。
その結果としての、濁り感と複雑さ。
そして爽やかで軽くて、まさに乾杯のワイン。

乾杯は何度やっても楽しい(笑)

最後はワインヘリテージで。

そんなに回数は飲んでないのに、なんかホッとする泡だ。
スパークリングを飲んで「ホッとする」と言う感想、
他のアイテムではまず感じたことが無い。

山中さんの人柄と、ほんとうに一致率が高い気がする(笑)

この緩めの泡がそう感じさせるのか、
あるいは日本の果実(梅とか)の香りの懐かしさなのか。

立て続けの試飲の後、
疲れた肝臓まで休めてくれそうな1本でした。
(間違いなく勘違いだけど!笑)

モンペ2018

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なんでだろな。
2年連続で最後はモンペで締めくくりです。

なぜかホッとするんだよな。
たくさん飲んでても、ここで一息つける気がする。
最後に持ってきたタコの刺身と合うなー。
感動的と言ってもよいくらいだ。
もちろんタコもゴムのようなタコではない。
火の入れ方が完璧で、サクサクとした歯ごたえ。
淡泊だが、淡泊なだけでない。

モンペも同じ。
繊細で周りの邪魔をしないもの。
お互いがお互いを思いやる感じのマリアージュ。
キリリと冷やして飲むのが良い。
締めにふさわしい極上の微発泡です。

2度目は2019年1月。

ワイン会のワイン。

IMG_6752

発売したてのモンペ2018。

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今年も楽しみにしていたワインのひとつ。し
かし、注いでみると…

おお!いつもの透明なさらさらペティアンじゃない!
2018はオレンジに近い色合い、
そして粘性が少しある甘やかなテイスト。
泡は弱めで、ワイン自体の魅力で楽しむ感じ。
完全に方向性を転換してきましたね。
個人的には、これは結構好き。
前の感じも好きだったが、これはたまらなく良いな。
ケルナーも入ってるとのことで、それもまた良いなー。
北海道らしさを感じる1本。

シードル

モン-C2016

モン-C2016

余市のドメーヌ・モンのシードル(林檎のお酒)です。
リリース直後に恵庭の原田商店に行って購入してきました。

シードルというのも面白い。
特に果樹が強いエリアでは、生食用のリンゴを生産していることが多い。
食べる方は人気に陰りが出ているということなんで、
シードルへの転換も進むかもしれない。
興味はあるが、やはり林檎もシードル用の品種の方が良いんだろうな。
勉強しなければならないことはたくさんです。

シードルと言うと甘いのをイメージしちゃいますが、
こいつはしっかりドライです。
奥さんの感想は「ワインみたい」とのこと。

それだけの高いレベルの味わいがありつつも、
アルコール度は6%で低め。
飲みやすいので女性は重宝しそうですね。

値段的にも、財布に優しい感じ。
お一人様1本じゃなきゃ、常にストックしたいんだけどなー(笑)

モン-C2017

2018年の8月。

酸はちょい強め。
ブドウで作られたワインは往々にしてブドウではない果物の味がするが、
シードルというのは本当にリンゴの味がする。
酸は強めのドライな造り。

理に合わせても大丈夫な1本。
冷蔵庫で冷やして日本食と一緒に。
イメージの湧く1本。

2度目は2020年11月。

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余市のドメーヌ モンのシードル。
だから「モン シー」という名前になっている。

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裏エチケットにある通り、やや濁りを帯びている。
それが複雑さを増しているように思う。
すっきりドライなシードルの味わいの裏に、
複雑でやや苦みを帯びたテイストがある。
伸びやかな高音と、響くような重低音。
それら和音のような味わいだ。
シードルも、ここまでレベルの高いものを飲むと、
いろいろ考えさせられるな。
アルコール度数が低いのもまた飲みよい。
素敵なアイテムです。

モン-C 2018

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今年も暑い季節を逃さずにコイツを楽しめた。

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爽やかでありながら、複雑さがある。
軽快なタッチだけど、重心にはしっかりとした果実味。
豊かでありながら、鋭さもどこかにある。
こういう、つかみきれない酒は本当においしい。
結局、あっという間に空ボトルが。
1人2本まで買えた。
なんでもう1本買わなかったかな~。
そんなことを後悔してしまうような素晴らしいシードルです。

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