コンコン クヴェヴリ(栗澤・白)

今日はなんだか疲れた一日。
それでいて気持ちはたかぶっているので、
地味深いワインで気持ちをほぐし、
ぐっすり寝ることにする。

そんなタイミングで選んだのがこのワイン。

栗澤ワインズ、kondoヴィンヤードの、
土の甕、クヴェヴリで造られたワイン。

開けるのは初だけど、
まだ醸造所のクヴェヴリで眠っている頃、
少しだけ味を見させてもらったことがある。

なので、こんな夜にピッタリであるだろうことは分かる。

色合いは濃いめのオレンジ。

香りは穏やかで、スワリングをしっかりやると、
ふわりとアンズのような香りが上ってくる。

しかし味わいはというと、
「秘めた思い」とでもいうようなリッチさがある。
果実感が充実していて、酸も意外に強い。
香りは控えめだが、味わいは爆発するような力強さ。

薪ストーヴを焚いていると、
メラメラと炎が立ち上っているときより、
「あれ消えたのかな?」と思うような熾火が、
ずっとずっと熱量は大きく、温かい。

それと同じような熱量を感じるワイン。

クヴェヴリから飲ませてもらったときも感じたが、
「野性味のあるワイン」を想像して飲むが、
印象は真逆で想像以上にきれいな味わいのワイン。

細マッチョって感じ。

これはすごいワイン。
火照りがおさまっていく。

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