旧ブログからの引っ越し記事。
元の投稿は2018年5月。
今日は北陸地方の2県、富山と石川のまとめです。
まずは富山県。
・ソーヴィニョン・ブラン2014(セイズファーム・白)
今日は魚をメインに食べたい気分だったので、
「姫たら」を焼いて(コイツも関西では見ない魚ですね)、
タコをわさび醤油と梅肉でオクラと和えて、
そして肉じゃがにショウガのスープ。
合わせたのは富山のセイズワイナリーの白。
まだ生まれて間もない若いワイナリー。
奥さんが金沢旅行のお土産に買ってきてくれたものです。
この文字のみのが表です。
必要事項しかない、淡泊なエチケットですよね。
裏は…
こんな感じです。ワイナリーの紹介もある。
味わいは酸がキリッとした北国ならではの味わい。
北海道のソーヴィヨン・ブランと、本当に良く似ている。
その中にもほのかな甘さというか、果実味が隠れている。
口当たりも少しトロリとした粘性を感じる。
そしてこれがタコに合うんだ(笑)
北陸のワインは本当に魚介に合う。
どの要素がそれを生み出しているんだろう。不思議。
なかなか素敵な白です。
大量生産型のワインでは、こうはいかない。
今後が非常に楽しみな1本でした。
次は石川県。
・シャルドネ2013(ハイディー・ワイナリー)
想像していたよりも、酸味は少ない。
ほのかに、というくらいの印象。
香りはフルーティーで、飲みやすさを感じる。
やはり南の方(山梨とか?)の葡萄を使っているのか、
北陸ならではの味わいという印象は、あまりない。
でも、造り手の意欲とレベルを感じる高品質な味わい。
ここに個性が加わってくると、さらに魅力的になりそう。
今後に注目したいですね。
・メルロー2013(ハイディー・ワイナリー)
こちらもハイディーワイナリーの1本。
タンニンを感じる、割と肉厚な雰囲気。
日本のメルローって、芳醇さを感じるものが増えてきた。
これに熟成による複雑さが出てくると最高でしょうね。
(予算的に)もう1本買うことができたので、
それはカベルネ・ソーヴィニヨンにしました。
日本で作られる品種たち。
いろんな造り手のものを飲むと、印象も変わっていく。
非常に勉強になる能登の旅でした!
・ノトワイン・ブラン
石川県のワイナリー「能登ワイン」を。お土産屋さんで1400円。
残念ながら、お土産ワインという感じ。
ナイヤガラの香りが強い甘口。粘り気のあるワイン。
あまり得意ではないテイストだけど、
ちょうどテレビでやってた、「バトルシップ」というB級映画を観つつ、
チビチビ飲むには良かった。
・カベルネ・ソーヴィニョン2013(ハイディー・ワイナリー)
今日はニセコ→洞爺湖めぐり。
ニセコの直売所で買ってきたトマトとズッキーニで、
鶏肉を煮込んだものとアヒージョ、ライ麦パンに合わせて。
ゴールデンウィークに石川のハイディー・ワイナリーで買ってきた1本。
まだ自社農園の葡萄ではなく、山梨や長野の買いブドウを使用している。
開けると華やかな香り。完全にボルドースタイル。
カベルネ・ソーヴィニョンのみだが、色合いは薄め。
味わいも甘やかさがあり、パワーは控えめなので、
カベルネ・フランやメルローのセパージュを思わせる。
個のハイディーワイナリーの醸造技術の高さがうかがえる。
正直、これほどのカベルネ・ソーヴィニョンのワインが日本で作れるとは、
というレベルの高さ。
奥さんも絶賛の1本でした。
僕としても、ミエ・イケノのメルローに次ぐ感動があった。
赤としては、最高レベルのインパクトがありました。
すばらしい!
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2015年ゴールデンウイークの石川旅行で、
できたばかりの、「ハイディー・ワイナリー」を訪問。
ワインを購入するだけのつもりが、
試飲が500円で赤白できる(しかもチーズやナッツも付く)ということで、
運転を代わってもらって、早速、試してみました!
詳しくは別途、投稿しますが、なかなかのレベルです!
ちなみに、事前予約があれば、醸造所も案内してもらえたらしい!
勿体無いことをした…。
情報収集が不充分でしたね。
こぢんまりとした、とても新しいワイナリー。
ワイナリーからは日本海も眺めることができる。
今のところ、山梨や長野からの買い葡萄率が高いようですが、
今後は自社畑の葡萄が育ち、その比率も上がっていくとのこと。
ワイナリーにはワインの販売所もついていて、
こぎれいなブティックのような内装。
ワイングラスが倒れてワインがこぼれているようなオブジェ、
めちゃびっくりした(笑)
以下、ワイナリーのパンフレットより。
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ワインが人々に愛され続けるのはなぜか。
ブドウが栽培される特定の土地が愛されていることはもとより、
その土地の気候や地形などの自然環境が、
代えのきかないものだkらではないでしょうか。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
唯一無二の土地でつくられるワインという飲み物は、
アート作品と呼べるのではないかと思うのです。
私たちはワインの製造過程もアートの一部としてとらえ
ブドウ畑と醸造所と人が密接につながる
「ワイナリー空間」を大切にしていきます。
いずれはこの「ワイナリー空間」を
能登のブランドとして育てていきたい。
そしてたくさんのお客様にお越しいただき、
地域を元気にするお手伝いができたらすばらしい。
そんなふうに考えながら、
おだやかな海を見下ろすブドウ畑で苗木を植えています。
みなさんにお会いできる日を心待ちにしながら。
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ヴィニュロンって、みんな哲学がある。
これからがとても楽しみなワイナリーです。
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