とりあえず、今シーズンの作業はひととおり完了とみなして、
今年の振り返りも行っていきます。
(ちなみに、基本の自己紹介はコチラ⇒リンク)
はじめに
2021年3月に北海道恵庭市より新規就農の認定を受け、
4月1日付で開業届を提出し、
「北海道ブドウ苗木園」として、個人事業をスタートさせました。
苗木について
4月から接ぎ木による苗木作りをスタートさせ、
およそ1200本接いで、成功は280本ほど。
成功率は23%と低迷しました。
原因としては温室の管理の甘さ。
鉄骨ハウス内を掘り、手作り電熱線のトンネルで実施でしたが、
地温の影響を受けやすいのと、天窓からの陽の光による温度変化など、
うまく適切な温度と湿度にしてやれなかったのが課題となりました。
他にも露地とハウス内での挿し木で自根苗もチャレンジ。
こちらは平均で85%の成功率となり、
高温、乾燥の気象下で通常並みの結果だったと思っています。
来期は加温付きの越冬ハウスを使わせてもらえることになったので、
年明け1月から準備をスタートし、2月から接ぎ木、苗立てしていきます。
また、同じところで研究施設(クリーンベンチ)なども使用できるので、
ウイルスチェックやウイルスフリー株の育成なども行っていきます。
野菜・小果樹栽培
他にも5月以降は野菜栽培にもチャレンジ。
ミニトマト、ブロッコリー、ジャガイモ、カボチャ、レタス、ピーマンなどの野菜、
そして元々畑に植わっているブルーベリーなどを栽培。
ミニトマトはジュースへ、ブルーベリーはジャムへの加工にもチャレンジ。
ミニトマトジュースは直売所だけでなく、新千歳空港内の興農社様でも販売。
野菜販売は売上全体に占める割合が低く(苗木業に比べて儲からず)、
また来期は固定収入を見込めそうであるため、
来期は露地作物は大きく減らし、ブドウへとシフトしていきます。
施設
自園のビニールハウスも中古で買わせてもらったおかげで、
現在の 4棟671㎡(約200坪、0.6反)から、
9棟2111㎡(約640坪、2反)へと大幅増という形になります。
この後、細かい計画を立てていくことになりますが、
大きくはミニトマトとハウスブドウ(ワイン用+生食用)、苗木に使っていきます。
ワイン造りへの取り組み
来期は北広島市のハム・ベーコンで有名な「エーデルワイス・ファーム」所有の、
農業法人「フロンティア・バレー」の取締役に就任し、
今秋にワイン用ブドウの苗木2200本を新植した「輪厚ヴィンヤード」の栽培、
そして今後はワインに加工していくまでの一連の作業を担っていきます。
また、現在もう1社、ワイン造りに取り組み始める企業において、
これもワイン部門のアドバイザーとして雇用してもらい、
実働もしながらワインができるまでの事業を担っていきます。
おわりに
今年は就農1年目でしたが、本当にいろいろありました。
野菜栽培ではとても食べて行けるほどの収入にならず、
どうなることかと冷や冷やしていましたが、
来期はなんとか半分自営、もう半分で雇用(固定収入)となり、
少し気を落ち着けて営農できそうです。
時間を取られた露地野菜も大きく削減して、
試験栽培(実生、育種)を中心とした土地利用に切り替えていきます。
さて、さらに大きくブドウに舵が切れそうな来季です。
楽しくなりそうだ!
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