北海道外のワイナリーのまとめシリーズ。
今回はドメーヌ・オヤマダを中心とした、
ペイザナ農事組合法人で醸造されたワインたちです。
スパークリングワイン
おやすみなさい
おやすみなさい2015
2016年2月。
さて、恵庭駅から徒歩10分くらいかな?
ビストロ・サンカントに到着。
この3月が初リリースのドメーヌ・ポンコツ。
静岡の中伊豆ワイナリーの醸造責任者が独立して誕生。
草生栽培、無施肥、化学農薬や殺虫剤の不使用。
天然酵母での醸造を行う。
ペイザナ農業組合法人、中原ワイナリーにて醸造。
乾杯にピッタリな爽やかなロゼ泡。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/7/6/764ca867-s.jpg?w=1262)
自社農園の巨峰を使用。
瓶内二次発酵による泡です。
名前の由来はメインの畑の地名が「休息」ということから。
食事の邪魔をしない、優しい味わいです。
泡も強すぎると、時として食事の邪魔に感じることがありますが、
これはまったくそういうことが無い。
葡萄品種は巨峰ということで、
我々日本人はどこかで口にしたことがある、
何やら懐かしげな甘さがあります。
とはいえ、全体としてはどちらかと言えばドライ。
どことなく懐かしい思いになる、
爽やかで軽やかなワインです。
うむ、うまいな。
祝(いわい)
祝2014
名前がいいですよね。「祝(いわい)」。
開けてすぐに泡の元気の良さが分かる。
それと裏腹に香りは弱い。
グラスに鼻を突っ込むと、甲州特有のほのかな香り。
この儚さが桜花を思わせる。
このスパークリングの特長はクリーミーな泡。
グラスに注いで一口飲んで、本を読んでふと見ると。
あら。まだ泡がこんなに。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/7/a/7a28e8ab-s.jpg?w=1262)
消えないんですよね。まるでビールのような泡。
そういえば香りにもどことなくビール酵母のような香りが、
不思議ですね。
というわけで、名前がパーティー向きですが、
サーブの時には気を付けて。
注ぐのに失敗したビールみたいになったら笑えない。
そっとサーブしてください。ゆっくりすぎるくらい(笑)
いや~、しかし久々にウマイ泡だ。
これは貴重な1本ですね。
もう1本はとっておこう。
晴れて就農が決まった時にでも開けます
楽しみ。
●2度目は2016年2月
本日は我が家の前オーナーのお誕生日なので、
お招きしてバースデイ・パーティーを。
中古より新築、というのが日本人の主流だと思うんですが、
世界的に見れば歴史のある中古の家の人気は高い。
僕も、前のオーナーから30年分の
この家の歴史を聞いたりするのがとても楽しい。
ますます家が好きになりそうです。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/2/5/25164272-s.jpg?w=1262)
てなわけで、文字通りの「祝」を乾杯のワインに。
6人分の料理を作って、掃除をして、駐車スペース雪かきして、
なかなか準備の時間も楽しかった。
にしても、この「祝」は、本当にパーティーに向いている。
サーブが難しいので、全部自分でやりましたが、
ま、今回はホストだし、不自然ではなかったでしょう。
あっという間に1本なくなりました。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/c/b/cb0bf7d5-s.jpg?w=1262)
山梨のワイン。さすがの甲州ですね。
幸せなひと時でしたー。
祝2016
2017年12月に。
原田商店の有料試飲会1本目。
ここはやはり、息子の誕生を記念して、「祝」からのスタート。
![](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/e/f/ef633d46-s.jpg?w=1262)
うーん、やはり乾杯に合う泡だ。
濃い味わいと、柔らかな泡。
祝ってもらっている感が出るな~。
![](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/f/b/fb7082e0-s.jpg?w=1262)
生食用ブドウの香りもあるが、割と好きな香りだ。
にぎやかなワインで、ぱちぱちと拍手されているよう。
とても気分の良くなる1本。
ちなみに、この試飲会の最後にあったジャンケン大会で勝利して、
1本買うことができました。
家でもう一度祝うことができるな~。
●2度目は2018年10月
色合いは濃いめの黄色。
爽やかな梅のニュアンス。
昔、山で採った梅を漬け込んで、
ばあちゃんが梅ジュースを作ってくれていたが、
その果肉のニュアンスがある。
酸味もあるが、
それよりも強く果実の風味、甘さ。
泡も弱めだが気持ち良い。
2気圧くらいだろうか。
一晩漬け込んだ唐揚げ(というか竜田揚げ)に、
この爽やかなスパークリングはぴったりだ。
奥さんも息子も栗ご飯は大喜び。
うん、がんばってよかったな笑
祝2017
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1ceae512-s.jpg](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/1ceae512-s.jpg?w=1262&ssl=1)
原田商店の試飲会ワイン。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7b28b50c-s.jpg](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/7b28b50c-s.jpg?w=1262&ssl=1)
名前も良いですよね。
お祝いに使いたくなる1本。
ま、由来は地名ということです。
酸と泡は控えめで、なんとも優しい。
甘さと香りもバランスが良くて、 これは最高の泡だと思う。
スパークリングってバランスが難しくて、
泡が弱すぎると香りが立たないし、
強すぎるとCO2のせいで辛くなる。
特にデラウェアって、 どこまで香り出すかが難しそう。
そういう意味で、突出しないという魅力が素晴らしい。
また会えることを楽しみになる1本。
白ワイン
BOW!(白)
BOW!2015
葡萄はデラウェアが主体。
残りはプチマンサン、そしてシュナン・ブラン。
僕としてはあの感動の「洗馬」の造り手、
ドメーヌ・オヤマダの作品ということで、かなり楽しみにしてました。
一口目から、広がり、幅のある香りと味わい。
(日本の白は線が細いというか、
酸を軸にして一直線な味わいが多い)
果実味も豊かで、リッチです。
そしてなんといっても、飲み飽きないところが魅力。
今回は一通りの試飲の後は、
もう各自お好きなものをどうぞ、という形式でしたが、
このBOW!の赤白は、ついつい2杯目に行ってしまいました。
素晴らしい白。
かなりお手頃価格でもあるので、また手に入れたい。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/2/1/215ebf34-s.jpg?w=1262)
今後の変化も楽しめそう。
期待感の上がる1本でした。
BOW!2016
2017年4月。
先月「原田商店」さんで買ったばかりですが、
ドメーヌ・オヤマダのBOW!2016を抜栓。
(といっても、スクリューキャップだけど)
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/6/f/6fe32382-s.jpg?w=1262)
山梨のワインだが、自然派の造りなのかな。
北海道の生産者との共通点を多く感じる。
特に複雑さは絶妙。
オレンジのような香り、そしてグレープフルーツの皮のような苦味。
フルーティーなんだけど、それだけではない、という、
僕を虜にするタイプの白です。
開けてすぐの方が元気があって僕は好き。
あまり熟成させるタイプという印象はないな。
早飲みOKの白と見ました。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/e/4/e4b65698-s.jpg?w=1262)
醸造は中原ワイナリーで行われています。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/a/2/a26bbee6-s.jpg?w=1262)
合わせたのは、デミグラスソースのハンバーグ。
付け合せはゴボウチップスとポテトの素揚げ、
そしてホウレンソウのバタポン(バターポン酢)。
ま、白ワインと相性の良い料理とは言い難いが、
奥さんのリクエストだったので仕方がない。
ほぼ、食べ終わってからデザートワイン的位置づけでBOW!を。
うーん。食事と合わせるというよりも、単独で楽しめる。
ドメーヌ・オヤマダと四恩醸造は、
国産ワインの中では突出したコスパを誇る。
この「BOW!」だって、感動的な美味で1600円。
「スーパーで買える」というほど手に入りやすくはないので、
それなりに工夫と努力が必要だけれど、
初心者の方も含め、自信をもって勧めることができる1本です。
ジャロピー
その名も「ジャロピー」。「がらくた車」の意味。
まさに「ポンコツ」ってことかな。
右のグラスに写っているとおり、
少し薄めのイエロー。
醸しの白とのことです。
ブドウの品種はデラウェア。
だから、最初に少し生食用特有の香りが。
(西洋で言うところのフォックス・フレーバーですね)
とはいえ、凝縮した果実の味わい、
(言うならば煮たリンゴ…アップルパイに入っているやつ)、
そして個性的なタンニン(タンニンなのかな?苦味がある)。
それらがパンチを生み出していて、
白を飲んでいるというより、軽い赤を飲んでる雰囲気。
これはガラクタじゃないぞ。
いや、ガラクタだから夢中になるのか?
男が惚れそうな白。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/f/e/fe3d7654-s.jpg?w=1262)
赤ワイン
BOW!赤
BOW!
2016年2月。
個人的な今回の当たりは、このバウシリーズに出会えたことだな。
赤白ともに、非常に良いワイン。
しかもリーズナブルな価格となると、
また追いかけるワインが増えたな、という感じがする。
カベルネ・フランとマスカット・ベーリーA、そして巨峰。
酸が軽く爽やかな印象。
そういう意味では、ロゼっぽさがある。
こういう軽い赤に、ローストビーフのサラダ仕立てが合う。
今回は料理も考えられているというか、
ワインとの相性が練られていて、非常に良かった。
今回が第3回のワイン会で、まだまだ続くとのこと。
恵庭にお気に入りの店ができたのは大きいな。
BOW!2016
2017年10月。
もうすっかり朝から薪ストーヴのお世話になっています。
柔らかい温かさがたまらないな~。
今しばし、この暖かさで乗り切ろう。
(本気の冬が来たら、セントラルヒーティングに切り替え)
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/2/9/2994517d-s.jpg?w=1262)
あとは身体の中から温めるためのワイン。
コスパは良好、1600円の赤。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/7/8/7833a155-s.jpg?w=1262)
合わせたのはシチュー。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/2/f/2f56d23e-s.jpg?w=1262)
牛スネ肉が安かったので、圧力鍋で煮こんでビーフシチュー。
あとはクルミパン。
ワインはスミレのような紫の花の薫りが印象的。
最初は透き通ってクリアで繊細な味わい。
ビン底に近づくほど、濁りが出て、複雑で豊かな味わいに。
一見、か弱く思えるが、力強さもある。
ビーフシチューとも当たり負けしない。
いや、個性の強さでは凌駕しているとも言える。
張り合うような、最高のマッチング。
これは値段に対して、感動の割合は大きい。
手に入るときには、手に入れてお置くべき1本!
洗馬
洗馬2012
夜も更けてしまったので、久々にデリバリのピザ。
「テン・フォー」というピザ屋のエビマヨと鶏を。
あとデザートにカタラーナ。
これは…相当にうまいですよ。
完全にボルドーやんか…(動揺して関西弁…)。
って調べてみて、カベルネ・フラン主体のメルローとのセパージュと判明。
おいおい…完全にヨーロッパの本格派ワインやぞ…。
ブラインドなら絶対、右岸て言うてる…。
これは絶対に覚えておくべきワイン・メーカーですね。
ぶっ飛びます。
![image](https://i0.wp.com/livedoor.blogimg.jp/belgrave/imgs/4/0/40000ce2-s.jpg?w=1262)
最近はすっかり北海道的、軽めの赤に酸の効いた白、
というワインに慣れてきていますが、
こういうドスンとインパクトのある赤も、
やっぱりおいしいわ。
Mr.childrenのインタビューを思い出した。
完全に洗馬に酔っているので、以下読み飛ばしていただいてOK。
インタビューの内容は以下。
————————————————————————————————-
apのフェスで「ストレンジカメレオン」という曲をやると決まって、
リハに入るまでのレコーディングは、
apバンクフェスでもやった「彩り」って曲が象徴しているように、
日常の些細なことがすごく大事なんだっていう感じで…そうですね…
「日常」っていうのをテーマにしていたところがあります。
でもやっぱ(ロックンロールの)「ストレンジカメレオン」をやったときの、
ほっといても身体が動いちゃうというか、身体が叫ぶような感じというのを…
やっぱりこれはもう、捨てきれないものだし、
自分たちの中に確実にあるものなので、
1回「ストレンジカメレオン」をやることによって発見してしまったからには、
閉じ込めておくわけにはいかないなっていう感じはしていて…。
————————————————————————————————–
ロックンロールにあこがれてバンドを立ち上げたmr.children。
色々なことがあり、いろいろな歌があって20年経って、
結論としては「日常」を題材にした優しい歌を歌うようになった。
でも、それでもやっぱり「ロック」が原点としてあり、
理屈とは別に体は動いてしまう。
動いてしまうからには、やっぱり無視はできない…。
そんな感じが、このワインを飲んで沸き起こりました。
たどり着いた先は自然派で、北海道のワインが素晴らしいと思う。
でも、やはり体の中には最初にハマったボルドーの赤があり、
洗馬のようなワインを飲むと、それが湧きあがる。
でも、それを閉じ込めておくわけにはいかないから。
北海道らしさも良い。ボルドーに寄せるのもまた良い。
そういうところに立てるのかなぁ。
まだまだ迷いの多いワイン・ラヴァーです。
洗馬2014
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: img_7391-1024x768.jpg](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7391.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
2019年4月。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: img_7392-1024x768.jpg](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7392.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
奥さんが最も好きと言って良い日本の赤。
抜栓(スクリューキャップだけど)直後は少し堅い印象。
それでもピザとよく合うし、すごくウマイ。
そして45分くらいしてからが本領発揮。
香りも味わいも開いてくる。
赤い果実や花の香り、ジャムっぽいニュアンスもあって、
ピザにも負けない骨太の力強さ。
北海道の繊細な赤も大好きだけど、
たまにはこういう力強いのも良いな。
見つけたら絶対買うようにしているけど、
そもそも目につかないからな…。
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