2020年までのまとめ(山梨県)~ドメーヌ・オヤマダ~

北海道外のワイナリーのまとめシリーズ。
今回はドメーヌ・オヤマダを中心とした、
ペイザナ農事組合法人で醸造されたワインたちです。

スパークリングワイン

おやすみなさい

おやすみなさい2015

2016年2月。

さて、恵庭駅から徒歩10分くらいかな?
ビストロ・サンカントに到着。

乾杯のワインは当然のように泡。
ただし今日は、ロゼの泡です。

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この3月が初リリースのドメーヌ・ポンコツ。
静岡の中伊豆ワイナリーの醸造責任者が独立して誕生。
草生栽培、無施肥、化学農薬や殺虫剤の不使用。
天然酵母での醸造を行う。
ペイザナ農業組合法人、中原ワイナリーにて醸造。

乾杯にピッタリな爽やかなロゼ泡。

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自社農園の巨峰を使用。
瓶内二次発酵による泡です。

名前の由来はメインの畑の地名が「休息」ということから。
食事の邪魔をしない、優しい味わいです。
泡も強すぎると、時として食事の邪魔に感じることがありますが、
これはまったくそういうことが無い。

葡萄品種は巨峰ということで、
我々日本人はどこかで口にしたことがある、
何やら懐かしげな甘さがあります。
とはいえ、全体としてはどちらかと言えばドライ。

どことなく懐かしい思いになる、
爽やかで軽やかなワインです。

うむ、うまいな。

祝(いわい)

祝2014

2015年に。

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名前がいいですよね。「祝(いわい)」。

開けてすぐに泡の元気の良さが分かる。
それと裏腹に香りは弱い。
グラスに鼻を突っ込むと、甲州特有のほのかな香り。
この儚さが桜花を思わせる。

このスパークリングの特長はクリーミーな泡。
グラスに注いで一口飲んで、本を読んでふと見ると。
あら。まだ泡がこんなに。

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消えないんですよね。まるでビールのような泡。
そういえば香りにもどことなくビール酵母のような香りが、
不思議ですね。

というわけで、名前がパーティー向きですが、
サーブの時には気を付けて。
注ぐのに失敗したビールみたいになったら笑えない。
そっとサーブしてください。ゆっくりすぎるくらい(笑)

いや~、しかし久々にウマイ泡だ。
これは貴重な1本ですね。
もう1本はとっておこう。

晴れて就農が決まった時にでも開けます
楽しみ。

2度目は2016年2月

本日は我が家の前オーナーのお誕生日なので、
お招きしてバースデイ・パーティーを。
中古より新築、というのが日本人の主流だと思うんですが、
世界的に見れば歴史のある中古の家の人気は高い。

僕も、前のオーナーから30年分の
この家の歴史を聞いたりするのがとても楽しい。
ますます家が好きになりそうです。

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てなわけで、文字通りの「祝」を乾杯のワインに。
6人分の料理を作って、掃除をして、駐車スペース雪かきして、
なかなか準備の時間も楽しかった。

にしても、この「祝」は、本当にパーティーに向いている。
サーブが難しいので、全部自分でやりましたが、
ま、今回はホストだし、不自然ではなかったでしょう。
あっという間に1本なくなりました。

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山梨のワイン。さすがの甲州ですね。
幸せなひと時でしたー。

祝2016

2017年12月に。

原田商店の有料試飲会1本目。
ここはやはり、息子の誕生を記念して、「祝」からのスタート。

うーん、やはり乾杯に合う泡だ。
濃い味わいと、柔らかな泡。
祝ってもらっている感が出るな~。

生食用ブドウの香りもあるが、割と好きな香りだ。
にぎやかなワインで、ぱちぱちと拍手されているよう。

とても気分の良くなる1本。

ちなみに、この試飲会の最後にあったジャンケン大会で勝利して、
1本買うことができました。
家でもう一度祝うことができるな~。

2度目は2018年10月

色合いは濃いめの黄色。
爽やかな梅のニュアンス。
昔、山で採った梅を漬け込んで、
ばあちゃんが梅ジュースを作ってくれていたが、
その果肉のニュアンスがある。

酸味もあるが、
それよりも強く果実の風味、甘さ。
泡も弱めだが気持ち良い。
2気圧くらいだろうか。

一晩漬け込んだ唐揚げ(というか竜田揚げ)に、
この爽やかなスパークリングはぴったりだ。
奥さんも息子も栗ご飯は大喜び。

うん、がんばってよかったな笑

祝2017

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原田商店の試飲会ワイン。

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名前も良いですよね。
お祝いに使いたくなる1本。
ま、由来は地名ということです。
酸と泡は控えめで、なんとも優しい。
甘さと香りもバランスが良くて、 これは最高の泡だと思う。
スパークリングってバランスが難しくて、
泡が弱すぎると香りが立たないし、
強すぎるとCO2のせいで辛くなる。
特にデラウェアって、 どこまで香り出すかが難しそう。
そういう意味で、突出しないという魅力が素晴らしい。
また会えることを楽しみになる1本。

白ワイン

BOW!(白)

BOW!2015

さて2本目の白は、こちらもペイザナの中原ワイナリー。

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葡萄はデラウェアが主体。
残りはプチマンサン、そしてシュナン・ブラン。
僕としてはあの感動の「洗馬」の造り手、
ドメーヌ・オヤマダの作品ということで、かなり楽しみにしてました。

一口目から、広がり、幅のある香りと味わい。
(日本の白は線が細いというか、
 酸を軸にして一直線な味わいが多い)
果実味も豊かで、リッチです。

そしてなんといっても、飲み飽きないところが魅力。

今回は一通りの試飲の後は、
もう各自お好きなものをどうぞ、という形式でしたが、
このBOW!の赤白は、ついつい2杯目に行ってしまいました。
素晴らしい白。

かなりお手頃価格でもあるので、また手に入れたい。

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今後の変化も楽しめそう。
期待感の上がる1本でした。

BOW!2016

2017年4月。

先月「原田商店」さんで買ったばかりですが、
ドメーヌ・オヤマダのBOW!2016を抜栓。
(といっても、スクリューキャップだけど)

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山梨のワインだが、自然派の造りなのかな。
北海道の生産者との共通点を多く感じる。
特に複雑さは絶妙。

オレンジのような香り、そしてグレープフルーツの皮のような苦味。
フルーティーなんだけど、それだけではない、という、
僕を虜にするタイプの白です。
開けてすぐの方が元気があって僕は好き。
あまり熟成させるタイプという印象はないな。
早飲みOKの白と見ました。

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醸造は中原ワイナリーで行われています。

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合わせたのは、デミグラスソースのハンバーグ。
付け合せはゴボウチップスとポテトの素揚げ、
そしてホウレンソウのバタポン(バターポン酢)。

ま、白ワインと相性の良い料理とは言い難いが、
奥さんのリクエストだったので仕方がない。
ほぼ、食べ終わってからデザートワイン的位置づけでBOW!を。

うーん。食事と合わせるというよりも、単独で楽しめる。
ドメーヌ・オヤマダと四恩醸造は、
国産ワインの中では突出したコスパを誇る。
この「BOW!」だって、感動的な美味で1600円。

「スーパーで買える」というほど手に入りやすくはないので、
それなりに工夫と努力が必要だけれど、
初心者の方も含め、自信をもって勧めることができる1本です。

ジャロピー

原田商店のワイン会、3本目。
ドメーヌ・ポンコツのワイン。

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その名も「ジャロピー」。「がらくた車」の意味。
まさに「ポンコツ」ってことかな。

右のグラスに写っているとおり、
少し薄めのイエロー。
醸しの白とのことです。

ブドウの品種はデラウェア。
だから、最初に少し生食用特有の香りが。
(西洋で言うところのフォックス・フレーバーですね)

とはいえ、凝縮した果実の味わい、
(言うならば煮たリンゴ…アップルパイに入っているやつ)、
そして個性的なタンニン(タンニンなのかな?苦味がある)。
それらがパンチを生み出していて、
白を飲んでいるというより、軽い赤を飲んでる雰囲気。

これはガラクタじゃないぞ。
いや、ガラクタだから夢中になるのか?
男が惚れそうな白。

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赤ワイン

BOW!赤

BOW!

2016年2月。

原田商店のワイン会7本目。

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個人的な今回の当たりは、このバウシリーズに出会えたことだな。
赤白ともに、非常に良いワイン。
しかもリーズナブルな価格となると、
また追いかけるワインが増えたな、という感じがする。

カベルネ・フランとマスカット・ベーリーA、そして巨峰。
酸が軽く爽やかな印象。
そういう意味では、ロゼっぽさがある。

こういう軽い赤に、ローストビーフのサラダ仕立てが合う。
今回は料理も考えられているというか、
ワインとの相性が練られていて、非常に良かった。

今回が第3回のワイン会で、まだまだ続くとのこと。
恵庭にお気に入りの店ができたのは大きいな。

BOW!2016

2017年10月。

もうすっかり朝から薪ストーヴのお世話になっています。
柔らかい温かさがたまらないな~。
今しばし、この暖かさで乗り切ろう。
(本気の冬が来たら、セントラルヒーティングに切り替え)

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あとは身体の中から温めるためのワイン。
コスパは良好、1600円の赤。

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合わせたのはシチュー。

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牛スネ肉が安かったので、圧力鍋で煮こんでビーフシチュー。
あとはクルミパン。

ワインはスミレのような紫の花の薫りが印象的。
最初は透き通ってクリアで繊細な味わい。
ビン底に近づくほど、濁りが出て、複雑で豊かな味わいに。

一見、か弱く思えるが、力強さもある。
ビーフシチューとも当たり負けしない。
いや、個性の強さでは凌駕しているとも言える。
張り合うような、最高のマッチング。

これは値段に対して、感動の割合は大きい。
手に入るときには、手に入れてお置くべき1本!

洗馬

洗馬2012

夜も更けてしまったので、久々にデリバリのピザ。
「テン・フォー」というピザ屋のエビマヨと鶏を。
あとデザートにカタラーナ。

合わせたのは、日本の赤。

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これは…相当にうまいですよ。
完全にボルドーやんか…(動揺して関西弁…)。
って調べてみて、カベルネ・フラン主体のメルローとのセパージュと判明。
おいおい…完全にヨーロッパの本格派ワインやぞ…。

ブラインドなら絶対、右岸て言うてる…。
これは絶対に覚えておくべきワイン・メーカーですね。
ぶっ飛びます。

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最近はすっかり北海道的、軽めの赤に酸の効いた白、
というワインに慣れてきていますが、
こういうドスンとインパクトのある赤も、
やっぱりおいしいわ。

Mr.childrenのインタビューを思い出した。
完全に洗馬に酔っているので、以下読み飛ばしていただいてOK。

インタビューの内容は以下。
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apのフェスで「ストレンジカメレオン」という曲をやると決まって、
リハに入るまでのレコーディングは、
apバンクフェスでもやった「彩り」って曲が象徴しているように、
日常の些細なことがすごく大事なんだっていう感じで…そうですね…
「日常」っていうのをテーマにしていたところがあります。

でもやっぱ(ロックンロールの)「ストレンジカメレオン」をやったときの、
ほっといても身体が動いちゃうというか、身体が叫ぶような感じというのを…
やっぱりこれはもう、捨てきれないものだし、
自分たちの中に確実にあるものなので、
1回「ストレンジカメレオン」をやることによって発見してしまったからには、
閉じ込めておくわけにはいかないなっていう感じはしていて…。

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ロックンロールにあこがれてバンドを立ち上げたmr.children。
色々なことがあり、いろいろな歌があって20年経って、
結論としては「日常」を題材にした優しい歌を歌うようになった。

でも、それでもやっぱり「ロック」が原点としてあり、
理屈とは別に体は動いてしまう。
動いてしまうからには、やっぱり無視はできない…。
そんな感じが、このワインを飲んで沸き起こりました。

たどり着いた先は自然派で、北海道のワインが素晴らしいと思う。
でも、やはり体の中には最初にハマったボルドーの赤があり、
洗馬のようなワインを飲むと、それが湧きあがる。

でも、それを閉じ込めておくわけにはいかないから。
北海道らしさも良い。ボルドーに寄せるのもまた良い。
そういうところに立てるのかなぁ。
まだまだ迷いの多いワイン・ラヴァーです。

洗馬2014

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2019年4月。

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奥さんが最も好きと言って良い日本の赤。
抜栓(スクリューキャップだけど)直後は少し堅い印象。
それでもピザとよく合うし、すごくウマイ。
そして45分くらいしてからが本領発揮。
香りも味わいも開いてくる。
赤い果実や花の香り、ジャムっぽいニュアンスもあって、
ピザにも負けない骨太の力強さ。
北海道の繊細な赤も大好きだけど、
たまにはこういう力強いのも良いな。
見つけたら絶対買うようにしているけど、
そもそも目につかないからな…。

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