2019年までのまとめ~近畿地方~

はじめに

北海道以外の日本ワインの紹介も。
地方区分ごとにまとめていきます。

まずは僕の生まれた近畿地方から。

注目は奈良の木谷さんですね~。

滋賀県

ヒトミワイナリー

タイプUB

UBはウルトラ・ブリュットの意味で、かなりドライ。
酸もキツメだけど、こういうの、かなり好きだわ。
青デラウェアを使った瓶内二次発酵のスパークリング。

正直、デラウェア100%というのが信じられない。
なにせ、僕の今までの経験だと、
「ラブラスカ系は確実に料理に合わない」=あまり好きではない、
という図式が完全に出来上がっていたから。

これはフォックス・フレーバーはまったく感じないし、
それどころか、いろいろなものに合わせて飲みたくなる。

そういう意味で、かなり画期的な、驚きをもたらしてくれる1本。

北海道の夏にピッタリと言える。
すばらしい!

春待ちにごりワイン2017

滋賀県のヒトミワイナリー。
同じナイアガラの利用だが、こちらはシャルドネ比率が高いワイン。
にもかかわらず、こちらの方がナイアガラ特有の、
駄菓子のような香り(いやゆる狐臭)が目立つ。

しかし香りありだが、あまり気にならない仕上がり。
濁りと苦味から来る複雑さが、
香りを印象づけないようにしているのかも。

果皮につけこんでいるのだろうか?
シャルドネやナイアガラだけとは思えない苦味。

僕はこの濁った感じ大好きですけど。
日本の白は、本当に年々、目に見えて質が向上している。
今後が楽しみなワイナリー。

クマゲラ2017

滋賀県のヒトミワイナリーの白。
滋賀で育ったこともあって、思い入れのある土地。
ただ、ブドウは買い葡萄のようです。
岩手のナイアガラ。

これまた生食用ブドウなので、
特有の香りがあるが、気になるほどではない。

むしろ、爽やかな微発泡の方が目立っていて、
好感が持てるワイン。

ボトルはノンエチケットで、緑のボトル。
濁りがあることが透けて見える。

熟成はしないと思うが、早飲みにはピッタリ。
泡が元気なうちに飲むべき1本ですね。

なつのあわ2017

その名も「なつのあわ」。
北海道では夏日なんてそうそう無いですからね。
日中でも28度も行くのは貴重。

そんな夏の暑さの中、楽しませてもらいました。
生食用ブドウであるデラウェアとナイアガラ。
しかし侮ることなかれ。
ドライに仕上げると、これがまたウマイんだ。
暑い日に残糖感は必要ないですからね。
そしてこの酸味が体を癒してくれる。

窓を開けると、かすかにバーベキューのにおい。
ほんと、北海道民は庭でバーベキューするのが好きだな。

夏の暑さをひととき忘れさせてくれる、
そんな素敵な泡です。

琵琶湖ワイナリー

ラク・ビワ

実家に帰省した折に出してもらったワイン。
実家のある滋賀県にも2つほどワイナリーがあります。
今回は琵琶湖ワイナリー。
エチケットの裏には、こんな文言が。


本格ワインづくりを志して50余年、
土壌作りからはじめた7haの弊社直営農場では、
一切、化学肥料や除草剤を使用せず、
有機肥料のみで原材料の葡萄を栽培しています。

一貫した自然派の手作りワインです。

滋賀にもこんなワイナリーがあったとは。
次は時間を作って、琵琶湖ワイナリーも見に行ってみたいですね。

さて肝心のワインのテイストはと言うと。
1080円とは思えない美味しさでした。
この価格帯の国産ワインは、
往々にしてベタベタした甘さのあるものが多いのですが、
なかなかスッキリしていて、軽やかな酸もあり、
これは美味しいと感じるワイン。

それでいて、ワイン初心者のわが父親もスイスイ飲んでました。
これはいいな。家族で楽しめるワインです。

京都府

丹波ワイン

てぐみ

いやー、目も覚める1本です!
濁りの強い泡。
デラウェアの甘い雰囲気は薄く、
やや苦みを感じる。
感じるんだけど、それがトロけるような魅力なんだよな。

ほろ苦いデラウェアとか。
ほんと、日本のワインは驚くほどの進化だな。

透き通る香りも良い。

濁りって、なんでこれほど魅力なんだろ。
ハマる1本だな。

丹波鳥居野2011

ソーヴィニョン・ブランという葡萄品種で縛ったワイン会。

一番左が、丹波ワイン。
丹波鳥居野ソーヴィニョン・ブラン2011。

薄いイエロー。少しだけ曇りが入っているのが、そそられる。
(僕は濁りの入っているワインにめっぽう弱いんです笑)
香りはそれほど立ってこない。
酸は強めなので、特にしめさばと合う。

このワイナリーもスタートは酒蔵での醸造そうだったそうだが、
だからか、日本酒的テイストを感じる。

今回は泡が無いので、これは乾杯向きのライトな1杯。
熟成の雰囲気はそれほど感じなかったな。
まずまず、美味しいワインでした!

丹波鳥居野ピノ・ノワール2011

京都の丹波ワインのピノ・ノワール。

ブラインド・テイスティングのコメントは以下。

「苦味。タフさ、強さを感じる。明るい色だが、凝縮感がある」

10点満点中7点+(プラス)で、好みは14本中9位。

酸の少なさから北海道のものではないことは分かったが、
まさか京都のワインだとは。
予想外のレベルの高さ。
参加者全員の平均値では、かなり高い得点になっていました。

スパークリング・巨峰2017

いや、泡ばかり飲んでますね。
日本人になじみが深い巨峰。

それを使った京都のスパークリングワイン。
ほんと最近はどの都道府県でもワインを作っている。
巨峰らしいブドウの味わいを強く感じて、
なんだか懐かしい気持ちになる。

それこそ、京都の街並みが懐かしさを誘うように、
このゆったりしたスパークリングも、
どことなく懐かしさを感じさせてくれる。

ゆるーい雰囲気の名品です。

奈良県

木谷ワイン

デラウェア・スパークリング2018

さて大人2人が合わせたのは奈良のスパークリング

先日はデラの醸しの白を飲みましたが、コイツもまた違う意味でウマイ。
どれくらいすごいかと言うと、スパークリング嫌いの奥さんが、
(大体において彼女は炭酸そのものがキライなので、
スパークリングと言う時点でマイナスからのスタートです)
「これは美味しい!」と、クイーと飲んでしまうくらいなのだから、
これはきっと世の女性にもモテモテになあるであろう泡です。

スパークリング好きで、泡は週に1回は飲むな、と思っている僕も、
これは最高に美味い泡だと思う。
特にパワーのあるトンカツやら唐揚げ、
これらのパンチに負けない芯がありながらも、
炭酸の強さ(気圧の高さ)に頼らない造りが素敵すぎる。

僕はこういう「白でもいける味わい」を持った泡と言うのがたまらなく好き。

デラウェア・ブラン2018

今日は今一番勢いがある(と僕が思う)木谷さんのワイン。
奈良で初のワイナリーを目指す熱い人です。

ワインに慣れてる人なら、デラだということをいったん忘れた方が良い。
(北海道弁だと、「よっこしておく」というやつ)
一番印象に残るのはべっこう飴のニュアンス。
複雑さと心地よい渋味があり、上質の白。
今日の気分的にはややアルコール度が高いが。
(今日は疲れているので、9度くらいの軽い白が良いな)
それでも心地よく酔わせてくれる。

関西を思い出しながら飲む、至福の1本。

雁多尾畑スパークリング2017

木谷さんのお土産ワインを奥さんの誕生日パーティー、パート2に使用。

今回は中華粥だったので、日本の泡から選びました。

いや~、合うと思って選んだけれど、
予想以上にマッチしていてびっくりした笑
中華粥は、おかゆなんだけど
鶏がら出汁を強くきかせて、ショウガもニンニクも使っている。
あと味変要素で焦がしたおあげや刻みネギ、あとゆで卵なども。

そういう複雑さを持った料理にぴったりワインがマッチしていた。
暖かい地方のワインというと酸が弱いイメージがあるが、
これはしっかりとした酸が骨格を作り、
程よい苦味が複雑さを増してくれている。

熟成でエッジが効いて、今がまさに最初の飲み頃だと感じる。
2日連続、最高のワインで誕生日を楽しめました。

にしても、この2本のおかげで誕生日ワインからは落選した、
ルジェのパストゥとかはどこで飲めば良いんだろう?笑
来年か…?

大阪府

河内ワイン

河内葡萄酒シャルドネ2018

大阪の友人夫妻から頂いたワイン。

大阪にいた頃は海外のワインばかり飲んでたもので、
このワイナリーも初めてでした。

エチケットがなかなか良い感じ。
ファーストタッチは暖かい地方のシャルドネ、という感じ。
甘さのある南方のフルーツ。
ステンレスタンクなので透き通る感じがあり、
それに加えて果実のテイスト。
大阪は相変わらず暑いんだろうなー、
と思いを馳せながら1本開けてしまいました。
関西のワイナリーも注目だな。

仲村ワイン

がんこおやじの手造りわいん

エチケットなんとかしてほしいけど…。
大阪に住んでいたのに、飲んだことが無かった赤。

羽曳野で作っているらしいけど、なんともまっとうな赤ではないか。
よくあるお土産ワインのような風貌でいて、しっかり実力がある!

赤もぐんぐん国産のレベルは上がってますね。

ふー、フラフラになるまで飲んだし、食った!
たくさん情報も聞けたし、有意義なディナーだったな。
ありがとうございました!

2度目は木谷ワインの木谷さんのお土産にて。

さすが暖かい大阪。
パワー、濃さともに強く、訴えかけてくる力が強い。
ちょうど夕食のジンギスカンとの相性がよかった。
個性が強い料理にも合わせやすい。
日本ワイン初心者でも楽しめる味わい。
木谷さんの話を聞いた後に飲むと、
よりおいしく感じる笑
ワインは物語でもあると再確認。

兵庫県

神戸ワイン

晩酌ワイン。

神戸ワインの白。

接ぎ木もしたリースリングという品種。
けっこうピンキリで、北海道ではなかなか見ない品種。
今回は日本のリースリングと言うことで神戸ワインのもの。
香り高く、酸も適度にあって、これは美味しい。
寒冷地で評価が高いこの品種だが、なぜか北海道ではうまくいかず、
本州の方が良いものが見られる。

なぜなのか…。
北海道でもリースリングを成功させたい。
そのために台木もいろいろ工夫したいと思う今日この頃。
来年以降もいろいろ試してみたいな~。

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