2019年までのまとめ~宝水ワイナリー~

はじめに

岩見沢の宝水ワイナリー。
映画の舞台になったり、ソフトクリームで雑誌に載ったり、
ワインだけでなく観光地としても有名になってきていますね。

以下は、宝水ワイナリーの概要を。
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宝水ワイナリーは北海道の空知、岩見沢にある。
緯度はフランスの南の端、
地中海沿いのプロヴァンスとほぼ同緯度の北緯43度。
しかしもちろん気候は全然違う。

2002年ワイン用ブドウの試験栽培を開始。
2004年に株式会社宝水ワイナリーを設立。
2006年に醸造免許を取得して、創業開始。
初代代表取締役の環良教(たまき よしのり)さんから、
現在は地元農家の3代目、倉内武美さんに引き継がれている。

畑は約6ヘクタール。年間生産量は約3万本。
栽培品種はケルナー、レンベルガー、トラミナー、ピノ・ノワール、シャルドネなど。
ワイナリーの建物には小樽の古民家の古材を利用。
景観との相性も魅力のひとつ。
ブドウの発芽は5月で、収穫は10月中旬~下旬頃。
11月には雪が降り始め、ブドウの葉が落ちてから剪定。

宝水ワイナリーの「RICCA」は「六花」で、雪の結晶のこと。

北海道の中でも雪が多く積もる岩見沢を象徴している。
使用する井戸水にはミネラル分が多く、
井戸水を乾燥させるとカルシウムの結晶ができるほど。

2008年より醸造担当を務めるのは石塚創さん。
東京のバイオテクノロジーの専門学校で学び、
20代で宝水ワイナリーの醸造責任者に。
樽香よりも果実味を優先する醸造を行っている。

以下、パンフレットより。

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・テロワールが溶け込んだ手工芸のワインを。
 緯度からいえば、もっと北国でもワインはできる。
 しかし積雪2mを超える雪国でのワインづくりはほとんど類を見ません。
 遅い春と早い冬の間の、それは短い期間に情熱と汗を注ぎ込み、
 その年のワインになる葡萄を育てる。
 厳しい自然に耐え抜いた果実を摘み、寒さの中で丹念に醸造する。
 雪国でのワインづくりは手間も時間も呆れるほどかかりますが、
 そのぶん岩見沢の風土がしっかり溶け込んでいます。
 規模は小さいけれど志はどこよりも大きい。
 私たちの名前は宝水ワイナリーです。
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漫画「神の雫」に掲載されて以来、品薄が続く。
2014年には映画「ぶどうのなみだ」の舞台となってさらに有名に。
併設のヴィアグレストでは、ソフトクリームも売っています。

スパークリングワイン

ナイアガラ・スパークリング

ナイアガラ・スパークリング2015

おお、これはまたナイアガラっぽいナイアガラだ。
狐臭がキライなら止めておいた方がいい。
僕も一時は嫌がっていたけど、
最近は一周まわって懐かしさを感じるようになってきた。

ワインを飲み始めてすぐは、ナイアガラの甘口を好んでのんでたな。

コイツは甘口というほどではない。
さりとて辛口ということもない。
泡も落ち着いていて、よく言えば万人向けの万能タイプ。
悪く言えば個性に欠けるかな。
人には勧めやすいタイプ。

我が家では思い出話と共に。
ワインのみ初めの頃。
長野へ旅行に行って、
「長野でもワイン作ってるんだ~」と(かなり失礼なことを)話しながら、
お土産にワインを買って帰った記憶があります。

「今なら確実にワイナリーを訪問してるね」と言われつつ、
自分が来た道を振り返って泡を楽しむ。

そうだな。でも、あの頃から歩き疲れてへばっているとき、
ワインを買う許可をもらってお土産やで極甘口の「氷果の雫」を買い、
元気を復活させてたよな~。

懐かしさと共にナイアガラ。イケます。

白ワイン

デラウェア

宝水のデラウェア。
こういうのが普通にスーパーで手に入るようになった、
というのが僕としてはひとつの驚きですね。
ちょっと前まで、スーパーの国産ワインは、
「終わってる」品ぞろえでしたが。
企業努力ですね。

デラウェアなので甘い香りはあるものの、
味わいは極めてドライで、粘性も低く、
すっきりとした味わいが夏に向いている。
ちょっと冷やしすぎ、というくらいが良いように思う。

今回は料理には合わせず、チビチビとナイトキャップに。
飲み飽きないので、ゆっくり飲むのに適している。
華々しさは無いけれど、すっと寄り添ってくれる、
とても良い白です。

暑い夏に、冷蔵庫で冷やしてどうぞ。

トラミーナ

トラミーナ2013

宝水ワイナリーのトラミーナです。
聞いたことの無い品種だな、と思いつつ一口含んで、
「あれ?なんか知ってる味わいだな?」という感じ。
ヴィオニエ?ゲヴェルツ?と思って調べてみて納得。
なんだ、ゲヴェルツ・トラミネールを「トラミーナ」と呼んでるのか(笑)
つまりシノニムですね。勉強不足。

ゲヴェルツだと分かっていたら、ペペロンチーノに合わせなかったのに…。
やや無理のあるコンビなので、やむなくデザートワイン的扱いに。
合わないわけではないけど、合うとも言えない組み合わせ。

アンチョビの塩味と、オイリーな感じを洗い流してくれて、
日本人的には、(お茶的な使い方として)しっくりくるペアだけど、
ワインと料理の相性は、洗い流すということではないよな。
お互いに高めあうようなマリアージュを目指したい。
そういう観点からは、ちょっと失敗な組み合わせでした。

このワインの使い方としては、アペリティフが良いのでは。
食欲が湧いてくる味わいです。
僕は甘いのがそんなに好きじゃないので、食後でも良いな。
ライチの特徴的な香りと柑橘を感じる雰囲気。
結構、好きだわコイツ。

トラミーナ2014

オーストラリアからの客人(家族5人)を迎えるとあって、
気合を入れて臨んだ休日。

長旅の大荷物を部屋に運び込んで、夕食。
奥さん手製の栗ごはん、肉じゃが、ナスの揚げ浸し、豚汁。
和食を味わってもらいました。喜んでもらえたようで何より。

で、緊張をほぐすべくワイン。
残念ながら、向こうは飲まないとのことで、僕だけ飲んでました。
(僕が一番緊張していたからな…)

こういうときにもってこいのワイン。
宝水のトラミナー。
独特の東洋を思わせる甘い香りと、すっきりした飲み口。

しばし会話を楽しんで、明日は小樽観光なので、早めに就寝。

RICCAケルナー

RICCAケルナー2010

2016年8月。「品種縛りの会」のケルナー編にて。

香りをかいだだけで、みなさん声を上げてました。
控えめに言っても、すっかりヘタレている香り。
ブショネとまでは言わないけれど、結構しんどい。

テイスティングコメントは以下。


「ヒネ臭。蜜の味わいは残っている。きわめて個性的。
 ドイツっぽさがある。」


点数は10点満点で6点、順位は7位。
ケーヘルホフと予測して、外しました。


2015年のこのワインを飲んでいるけど、印象が全然違う。
もしかしたら、ブショネかブレタノミセスとかだったのかも。
何本か飲んでみる、なんてことができないヴィンテージなので残念。

これが実力通りだとしたら、完全に早飲みのタイプと言えそう。
しかしドイツっぽいとか書いて…恥ずかしいな(笑)

RICCAケルナー2012

宝水ワイナリーのケルナー。
テイスティングコメントは以下。

「ややヒネ臭を感じる。  フルーツ香が強め。  酸も良い感じだし、全体的にはバランス良いな」
「ヒネ臭」というと、ちょっと変わった香りを指しますが、
それも個性となるものと欠点となるものがある。
その識別は個人差もあるんでしょうが、
コイツのは、僕としてはやや減点対象になる感じ。

強いフルーツの中に、独特の薫りが浮く感じ。
このあたりは、数年後にどんな酸と果実味のバランスになるか、
造り手の読みにかかっている感じがする。
当然、すごく難しいことなんだろうと推察します。

ひとつ前の山崎とよく似ていて、
この2本だけで比べるなら、僕は山崎の方がやや好きかな。
甲乙つけがたい感じだけれど。

RICCAケルナー2013

やはり柑橘のアロマが立つ。
さわやかな気品にあふれていて、
ワインピクニックにある薔薇や音楽と合う。
高級感のあるワイン。
やはり独特の酸味が、他の国のワインとは
一線を画していると思う。
赤の後でも飲めるだけのパワーも秘めている。

水の違いがあるのか、非常に硬く鋭い。
シャープさがパワーの要因か。
雪の系譜シリーズはさすがだけど、
このRICCAシリーズも「セカンド感」はない。

とても楽しめる1本でした!

RICCAケルナー2015

宝水のケルナーにしました。
買った時に、「酸が好きなら冷やして、気になるなら高めの温度で」と
サーブの際のアドバイスをもらったので、それに従って。
今回はあくまでも寿司が主役なので、
ほぼ室温、すこしヒンヤリ感があるくらいの温度で。

いつもは酸のキレが印象に残るワインだけど、
この温度でサーブすると、少しボケた感じになる。
その分、果実味を感じやすいし、とっつきやすくなる。

寿司と同時に口に入れるとイマイチだが、
寿司と寿司の間に、そうガリを食べるような塩梅で、
チビチビとやると大変に良い感じ。

フランスのワインと比較して、
それほど醤油とバッティングすることもなかった。
もしかしたら、このワインの塩っぽさというか、
ミネラリーな感触が、それを可能にしているのかも。

RICCAシャルドネ

RICCAシャルドネ 2017

2018年7月の北海道ワインアカデミー懇親会のワイン。
宝水からは同じシャルドネのキュヴェ違い、
「リッカ」と「リッカ雪の系譜」の提供。
ヴィンテージも1年違いです。

この2本を飲み比べる機会ってなかなかないのでありがたい。

まずは1本目。
ただの「リッカ」の方ですね。

親しみやすいキュヴェと言うこともあるのか、
コチラの方が甘味を強く感じる。
どちらかというと柔らかく、万人受けタイプ。

宝水によく見られる塩のニュアンスも控えめ。
強く冷やして、ゴクゴク行くとよさそう。

RICCA雪の系譜ケルナー

RICCA雪の系譜ケルナー2013

合わせたのは宝水ワイナリーのRICCA雪の系譜のケルナー。
ヴィンテージは2013。ワイナリーで2808円。オ
リーブと塩、バジルにワインがベストマッチ!
野菜など酸味を感じるものに合わせやすい! 
北海道らしい酸味のシャープさがあるが、
酸が突出しないところがバランスがいい。
ケルナーは本当に北海道の気風にあっている。
アロマティックな香りが癖になる。

RICCA雪の系譜バッカス

RICCA雪の系譜バッカス2016

宝水ワイナリーのバッカス。
これまた最新ヴィンテージ。
香りは儚いが、その分、上品さを感じる。
苦味と酸が残る感じ。
単独では少ししんどいが、食べ物に合わせると良い働きをする。

今回は参加者の持ち寄りの食べ物たち。
我が師匠の近藤ワイナリーの酵母を使ったパン。
これとの相性がなかなか良かった。

ワインの酵母を使ったからといって、
味わいに変化はないと思うんだけれど、
それでもなぜか、相性はとても良いんだよな。
不思議ですね。

RICCA雪の系譜シャルドネ

RICCA雪の系譜シャルドネ2013

合わせたのは虎の子2013シリーズ2本目の、
宝水ワイナーのRICCA雪の系譜のシャルドネ2013。
速攻で完売の、このシリーズを発売日にワイナリーに行って、
なんとか購入したものです。
北海道に住んでいる利点をいかんなく発揮。

エチケットの裏にはこんなコメント。

「雪の大地、岩見沢。ワイナリーの目の前に広がる
 自社園で、自ら栽培収穫した葡萄だけを用いて品種
 個性と産地個性の表現を目指したシャルドネです。
 柑橘のアロマを持ち、口に含むと香り・甘味・
 酸味・苦味・ボリューム感などが膨らみ、余韻に
 若干塩味が残るワインスタイルとなっています。」

僕がこのワインを知ったのは、マンガ「神の雫」。
単行本の39巻P97に登場しています。

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河原毛部長
 「おお 宝水の『RICCA雪の系譜』ですか!
  これは本当に素晴らしい
  私も大好きなシャルドネですよ
  なんとも瑞々しい味わいと香りで…」

神崎雫
 「ええ あの北の大地で こんな芳醇で 
  自然を感じるワインが造られてると思うと
  ほんとにこれからの日本のワインに
  期待しちゃいますね」

河原毛部長
 「どうです 一丁イメージを
  聞かせてもらえませんか」

神崎雫
 「はい」
 「ああ 雪解けだ 命の息吹が溢れる
  淡雪におおわれた北の大地に
  春の訪れを告げる ふきのとうが
  雪解けを待ちきれずに顔を出している」
 「そんな光景を思い浮かべる
  フレッシュで期待感を覚える
  素晴らしいワインです」

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これを読んで、「北海道に行ったら、絶対に飲んでやろう!」
と決意していたワイン。
いわば、憧れの1本です。

飲んでみた感想は、他の北海道ワインにはない、
コクというか、旨みを感じるということ。
塩のようなミネラルがあり、
和食特有のダシのような旨み。
これが例えば今日の料理で行くと、
アジの刺身なんかとマッチするポイント。

そして北海道ワインの特長、酸味。
鋭さはあるが、心地のよい長い余韻。
これがレモンやワインビネガーと合う。

さらに、ノリで合わせた「ネギのくたくた煮」とマッチする、
旨み成分と甘み。
北海道のネギだからか、びっくりするくらい合うもんで、
野菜料理(たとえば温野菜サラダ)との相性を、
もっと追究してみたくなりました。

とにかくこの、透き通る味わいと力強さ。
これは北海道でも先駆性を感じるし、
ヨーロッパの白でもこれに勝るものは多くない。

久々に感動させてもらった、最高の白でした。
次に味わえるのが来年というのが、唯一の残念なところですね。

RICCA雪の系譜シャルドネ2016

さすが、やはり雪の系譜の方が僕は好きだな。
残糖感は無く、すっきりと爽やか。
香りも長く通るので、少し液温上げて楽しみたい感じ。

春をイメージするシャルドネ。
どことなく南方のフルーツのような清涼感があるからか。
玄人好みの1本。

赤ワイン

レゲント

レゲント2014

今日も朝から晩までがんばった!ということで、
1週間の終わりを自ら祝しまして、北海道の赤。

大阪にいたころは、夏と言えば泡と白ばかりでしたが、
(しかも泡:白が8:2くらいだった)
北海道は夜の気温次第では、赤が欲しくなる雰囲気。

今回も作り置いてあったおかずが、
豚肉とピーマン、ナスの炒め物だったので、
少し迷って赤にしました。

宝水はドイツ系の品種も結構作ってるんですね。
初めて飲むな、このレゲントという品種。
シルヴァーナーやミュラー・トゥルガウを親に持つ交配品種。
最近、ドイツで人気が出てきている注目株です。

味わいは独特なスパイシーな香りと、軽めの酸。
北の赤でスパイシーというのはあまり経験ない。
ソーセージやベーコンに合いそうな気がする。
今度、エーデルワイス・ファームのベーコンに合わせてみるか。

1人で1本空けてしまった!
なかなか面白いワイン。

RICCA雪の系譜ピノ・ノワール

RICCA雪の系譜ピノ・ノワール2013

宝水ワイナリーの雪の系譜です。
このシリーズは漫画「神の雫」にも掲載されて有名になりました。

ブラインド・テイスティング時のコメントは、

「最も熟成香。熟成感は強いが、テクニックなのか?
 強調されすぎているので、人為的なものかもしれない」

とのこと。

僕はどちらかと言うと、ブドウの魅力をそのまま引き出したような、
自然な造りのワインが好みなので、これは採点が辛くなりました。

予想はアルザスのワインだと考えてハズレ。
10点満点中6点-(マイナス)。好みは14本中13位。

クリアな造りで、好きな人は好きだと思うんですけどね。
これはもう、好みの問題です。

RICCA雪の系譜ピノ・ノワール2013

「ぶどうのなみだ」の舞台となった宝水。
その前に近藤さんや中澤さんに断られ、
山崎にも断られて、宝水で落ち着いたとか。
中澤さんや近藤さんは間違いなく無理でしょ。
それでもオファーに行くというところがスゴイ。

さて、前2本に比べるとわかりやすいピノ。
目指しているところが良くわかる。
フランスの、ロワールのあたりのピノに雰囲気が似ている。
洗練されて、単一品種で作っている強みが表現されている。
もうちょっと果実味が強いと、さらに良くなりそう。
凝縮感というのはなかなか北海道では難しい。

収量制限をするか、ヴィエーニュ・ヴィーニュになるのを待つか。
しかし北海道では樹齢が上がり切らないっている話もあるし、
技術的な難点がまだまだありそう。
にしても、コイツは買いやすいし、飲みやすい。
こういうワインがあってこそ、すそ野も広がっていく。
そういった意味で、宝水の果たしている役割も大きいと感じる。

RICCA雪の系譜レンベルガー

RICCA雪の系譜レンベルガー2017

宝水ワイナリーの雪の系譜。
品種はレンベルガー。
樽熟成5ヶ月。

「品種香と樽香のバランス。細く長い余韻」
とのコメント。

第一印象は軽くスッキリ。
一見、とっつきやすそうに思える。
しかし、一拍おいて酸が来る。
じわじわとレンベルガーらしい個性。
力強さ、ワイルドさ。
レンベルガーらしくもあり、繊細さも感じさせる。
いやー、上手い造りだわ。

ロゼワイン

オレンジー・ピンク

オレンジー・ピンクのロゼ。
ナイヤガラっぽい(生食用ブドウ)っぽい甘い香り。
食後のデザートワインとして使うか、
もしくは「シャンメリー」的ポジションでパーティーに使うか。

キャンベルを使ったワインもたくさん飲んだが、
立て続けの試飲だと、コイツも含めて違いが判らない。
どれも同じに感じてしまうゾーンのワインです。

色合いもきれいだから、女の子を喜ばせるのに使えばいいかな、
って感じですね(笑)

ポートランドとセイベルということで、甘い香り。
酸もあまり残ってなくて、こってり甘い。

訪問記

「宝水ワイナリー」をはじめて訪問したのは2014年夏ですね。

「タキザワワイナリー」も、醸造所を作るまでは、
この「宝水ワイナリー」にブドウを持ち込んで、
ワインにしてもらっていたのとのこと。

周りを牽引してきた大御所ですね。 
最近、ソフトクリームの販売も始めたとのこと。
観光客も平日にも関わらず2組みました。
我々夫婦もソフトクリームいただきました。
濃厚でウマイ!お勧めは赤ブドウのソース。

工場もガラス張りで覗くことができる。ステンレスタンクがたくさん。
1階には壜熟中のワインたちも。
しかも外では、貯蔵庫の増築工事中。
まだまだ生産量も増えていく印象です。
 ここに置いてあった雑誌の取材記事によると… 
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「ひょんなことから、田舎の親父がワインを造ることになりました」
笑いながら語るのは、「宝水ワイナリー」の社長、倉内武美さんだ。
倉内さんの実家は100年以上続く稲作農家。
転作の奨励に伴うウドウ栽培も20年以上前から行っていた。 
その畑を当時の岩見沢市長が見学。
畑の美観と地元産ワインを地域振興に活かそうと考えた市長は、
市の補助事業としてブドウ栽培に乗り出す。
それを引き継ぐ形で、2006年に設立されたのが、「宝水ワイナリー」だ。

 「今でこそ空知はワイン産地として知られるようになりましたが、 
当時この周辺の生産者はまだ3軒くらい。 
知名度がないからなかなか売れなくて、酒販店に扱ってもらえない。」

 それが現在では全国から注文が入り、
ワイナリーにも多くの客が訪れるようになった。
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 社長さんが打ち合わせ中で話ができなかったのが残念。
次はアポを取ってから行くぞ~。

インタビュー

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最後は「そらちワインピクニック」でのインタビュー。

-今年の宝水ワイナリーは、何といってもやはり去年、
 撮影がありました映画ではないでしょうか?

はい。「ぶどうのなみだ」です。

-社長は試写会でご覧になりました?
 僕は先日、ようやく試写会の日程が合いまして、
 観に行ったんですが、映画が始まって3分くらいですかね。
 宝水ワイナリーの全景が写るんですよね。
 もう、あの瞬間で僕は号泣でした(笑)
 映画の内容とまったく関係なく(笑)
 横の人はきっと迷惑だったでしょうけど、
 バーンと宝水が見えて感極まりました。
 社長としてはどうでした?

私としては、いつもワイナリーから畑を見ているんですが、
映画で見ると、逆に畑からワイナリーの建物が写る、
この感激がすごかったですね。

-なるほど。
 もともと素晴らしい古民家を移築して、
 風情のある建物で、そこに自然と調和して、
 非常にいい景色なんですけど、
 やっぱりああいう大きなスクリーンで見ると違いますね。

違いますね。

-ウルっときませんでした?

私もきました!いつもと逆の景色でしたので、感激でした。

-あ、観てない人が多いんで映画の内容は言えませんが、
 途中ですごく大きな穴を掘られちゃってるんですが、
 いいんですか?あんなことさせて?

あの後始末が大変でした。

-みなさんぜひ、映画を観てみて下さい。
 映画を撮る人ってひどいなと思って。
 映画の主人公すら怒っていましたが、
 それを実際にあけられちゃって。
 社長の土地ですもんね。

2メートル以上の穴で、深さも2メートルあって、
その中に安藤裕子さんが入って、
アンモナイトの化石を探すという場面がありますので、
ぜひ観ていただければな、と思います。

-ワインの映画だと思うと、
 そんなにワインワインという部分は出てきませんので。
 それよりも、ワインというテーマとして、
 映画になるとメルヘンチックな、夢のある、
 全く僕らが想像できないような表現が…
 たとえば畑の中で楽しく踊っていたりとか、
 そういうのがたくさん表現されていますので。
 普通はあそこは農作業場ですから、
 イメージも違うんですが、夢のある話ですよね。

そうですね。
私どももまったく初めての経験だったんですが、
山の上にブドウの樹を新たに造った中で、
ブドウの実をつけたり、製作者の方が一生懸命になって、
ああいうのを見ると、ほんとうにびっくりします。

-そうですね。途中で大きなブドウの樹が出てくるんですが、
 あれは造作されたものということで。
 ぜひ本編を観ていただければ。
 心が温まる、夢のある話ですので。
 映画の話はさておいて、
 宝水ワイナリーさんは2006年に醸造免許を取得して、
 それからもう8年ですか?

今年で9年目ですね。

-最初は生産量も伸び悩んで、
 大変だったことが多々あったと思うんですが。
 2011年からですかね、収量が多くなったのは?

そうですね。2012年からでしょうかね。

-そうやって収量が伸びた状態でも常に完売ですよね。

はい。

-それがまず非常にいいことですよね。
 造られているのが、赤はレンベルガー、
 それからシャルドネにケルナー。
 それから収量は少ないですが、
 ツヴァイゲルト、レゲント、そしてピノ・ノワール。
 今販売があるのはケルナーですか?

そうですね。ケルナーも間もなく完売で、
ピノ・ノワールの販売が始まります。

-それで、2013年のシャルドネがもう完売ですよね?

RICCAの方が完売で、雪の系譜はこれからです。

-雪の系譜は何本くらい?

2000本弱ですね。

-宝水ワイナリーさんの場合はシリーズというか、
 ブランドを変えていまして、RICCAシリーズは2160円。
 その上の雪の系譜シリーズが2600円税別。
 この雪の系譜ですが、わたくし昨年から本州の東京や、
 横浜、千葉の北海道物産展に
 ワインを販売しに行っているんですが、
 雪の系譜のシャルドネがものすごい人気なんです。
 原因が、漫画なんですよね。
 社長も存じていらっしゃらなかったとか。

はい。モーニングの「神の雫」という漫画に、
取材を受けたわけでもなかったんですが載っていた、
ということでね(笑)

-その雪の系譜のシャルドネということで、
 もう出せば完売という状態で。
 それが2000本だけあるということで。
 これもすぐに無くなるんじゃないかというところですね。
 なかなか最初はそんなに作れませんでしたよね。

そうですね。

-まだまだ知名度もないころは売るのも苦労されたと思いますが、
 そういうメディアの力もあり、また実際にワインも、
 作るごとに美味しくなっていくというか…。
 日々上がっていく感じがあって、
 それを僕なんかは身近で感じてきて。
 どうですか、社長としては?

ワインは農散文なので、毎年同じ味というわけにはいかないので、
畑でできるブドウの質によりまして毎年味も変わってきますし、
また変わらないと困るんですよね。

-そうですね。本当にその年その年の個性、
 その土地の個性を表現するということを大前提に
 ワインを作っていらっしゃるので、
 輸入ワインはシャルドネでも樽熟成が効いていたりするんですが、
 宝水ワイナリーのシャルドネは、
 その土地をイメージした、その土地らしい凛とした味わい、
 芯のしっかりしたシャルドネであり、
 ケルナーであり、レンベルガーなんですよね。
 そんななかでうぃがのテーマにもなったピノ・ノワール、
 これの販売も間もなくということで。

RICCAシリーズの完売で、前倒しで販売します。

-引き合いが強いワインですので、
 映画になった記念になるワインですから、
 ぜひとも宝水ワイナリーに行ってお求めいただければ。
 そして今日のワインは?

RICCAのケルナー。これも店では完売になっておりますが、
今日のために残しておきました。
そしてオレンジピンクのロゼを今日ここで試飲していただけます。

-私の知り合いもこのオレンジピンクのロゼ、大絶賛していました!
 これは社長の家の畑で取れたブドウを利用しているということで。
 ぜひみなさん味わってみてください。

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