嬉しいことに、ツイッターを通して連絡いただき、
ワイン用のブドウの育て方を質問していただきました。
1株からでも、実際に育ててみるのは面白いし、
そういう仲間が増えていくのは大歓迎です。
なので、今回はブドウの育て方の基本を。
●場所選び
ブドウを育てるにあたって、
やはりまず最初に考えるのが場所です。
そもそもまず地植えするのか、鉢植えにするのか、
という問題もある。
迷ったら最初の1~2年は小さめの鉢で育てて、
その後、より大きな鉢とか、庭とかに定植する手もある。
ともあれ、定植してしまうと、そこで何十年も育ちます。
大きさだって結構なものだし、
先を見通して場所を決めないと、後で困ります。
ここは考えどころですね。
人間の都合とは別に、
ブドウとしては日照が多めで、
雨があまり当たらないところが良い。
水が足りないときは潅水してやればいいが、
水が多すぎるのはどうにもならないから。
その点、鉢植えだとサッと移動できるので楽。
地植えだと軒先か、少なくとも水はけのよい場所。
そして風通しがあるところだと病気になりにくい。
雨後の病気はヨーロッパ系の品種の宿命ともいえるし…。
●必要資材
ブドウは柔らかい新梢が頼りない感じで伸びていくので、
どんな形であれ、支柱を立てて誘引します。
なので、イボ竹や女竹などの支柱と、
テープナーとかの誘引用の資材は必須です。
(手で止めれる誘引テープなんかもあります)
そして剪定ばさみもよく使うので用意しておく。
あとは土壌改良剤も最初に必要。
どこに植えるかによって、
何をどのくらい入れるかは変わりますが、
基本は完熟たい肥と、石灰などのpH調整剤は必要。
pHは6.5前後を目指すので、アルカリ性に寄せるイメージ。
あとは水はけが悪そうなら底に川砂を入れたり、
高畝にしてあげるという手もあります。
●植え付け
植える前日から水を張ったバケツなどに入れて、
しっかり吸水させておく。
苗木の根は1/3ほどカットする。
切った方が根の伸長が促進されるとか、
根の先は乾燥しているので取り除くとか、
そういう理由だそうです。
で、決めた場所に大きめの穴を掘り、
根が均等に広がるように苗木を置いて、少しずつ土を入れる。
(寒冷地ならマルチを張っておくのがオススメ)
接ぎ木苗なら、接いだ部分がわずかに土の上に来るようにする。
(2~3cmくらい台木の部分が見える感じ)
植えたら活着をよくするために、たっぷり水やり。
●定植後の管理
その後は地植えなら極端に乾燥しない限り、
放任気味の水やりです。
肥料も多すぎない方が良いので、特に追肥などはなし。
新梢が伸びてきたら支柱に誘引。
希望の高さまで伸びたら芯を止めて太らせるかんじです。
●まとめ
ここまでがスタートアップ時の流れでしょうか。
この後は「どう仕立てるか」という問題が出てきます。
それはまた後日にでも。
コロナの外出自粛で、
庭いじりする人も増えているとか。
今はどこでもブドウの苗木が買える。
ぜひぜひトライしてみてください~。
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