はじめに
奥尻ワイナリーは、まだ訪れていない残りいくつかのワイナリーのひとつ。
島にあるワイナリーだからこそ、潮の香りがするというのが特徴だった。
最近はその個性も造りによって緩和されている感じがする。
わりと潮っぽさ好きだったんだけどな。
白ワイン
奥尻ピノ・グリ2013
奥尻ピノ・グリ2013
2015年に試飲。
とにかく今回は奥尻ワイナリーの魅力が際立った!
セイベルも良かったが、このピノ・グリは最高でしたね。
ピノ・グリの魅力がしっかり出ている。
香りの強さ、そして後味に残る苦味。
その余韻が、次の一杯を誘うんですよねー(笑)
何杯でも空けてしまう魔力を持ったブドウ。
その魅力をうまく引き出しています。
うーん、すばらしい!!
奥尻ピノ・グリ2017
2018年8月試飲。
奥さんの実家に帰省したときのワイン。
こいつはハンド・キャリーしてきました笑
生協のスーパーで見つけたんですよね。
奥尻も扱うようになったのか??
それともリリース直後だからかな。
ともあれ、冷やしたところから、少し温度を上げた頃合いで。
表示は中口くらいになってるけど、
僕としてはやや辛口よりに感じるな。
昔は奥尻ワイナリーは個性的な印象だったけど、
今年のは割と一般受けしそう。
奥尻の特徴の潮感は、あるにはあるが、
わずかなアクセントくらいだ。
基本的にはクリーンで爽やか。
寂しいような気もするが、
誰でも美味しいと思う度合いは上がったと思う。
だからこそ、スーパーにも置かれるんだろうな。
美味しくなって少し寂しい、不思議なワインです。
奥尻ケルナー
奥尻ケルナー2010
2016年8月試飲。
テイスティングコメントは以下。
「にごり。香りはほぼない。味わいはリッチ。
酸と果実感が同時に感じられる。4と共通点。」
点数は10点中8点、3位にしました。
しかし、ここで気づいたけど、「4=宝水と共通点」と書いてる。
塩っぽさは感じないにしても、共通点はあると感じているやん!
もう少し注意深く考えていれば、当たったかもな~。
結局、こころみワインと予測してハズレ。
奥尻メルロー
奥尻メルロー2017
苗植えから帰ってきて。
手巻き寿司が食べたくなり、スーパーで割引になってた刺身購入。
合わせたのは、奥尻の白。
メルローの白は珍しい。
泡??
白ワインのスティル…だよね??
白のはずなのにスパークリングのように立ち上る泡…。
あらま。
保管の温度が高くて、再発酵してしまったか?
いや、吹かなくてよかったよ。
スパークリングとしてはどうかな?
や、割と楽しめたけど…やはり本来の姿ではないよね。
で、グラスに注ぐと、しっかりとした泡。
ちゃんと冷やしておくべきでした~。
白翠
白翠2017
2018年9月。
お隣さんとのバーベキューで出てきた1本。
唐突にすごいワインが出てくるからびっくり!
手に入れることが叶わなかった奥尻のメルローの白。
メルローの白ワインって珍しいですよね。
ログハウスのワイン会でも話題に出ていましたが、
これは厚みがあって清らかで、本当に美味い!
炭火で焼く野菜なんかにもぴったり合ってました。
個人的にはしいたけのような旨みにあるものと相性良かった。
あとは潮の香りを含むからですかね。
有頭エビをバリバリやっているのにも合う。
肉と合わせても悪くなかったな。
特に鶏肉とはバッチリだった。
(焼き肉のたれは付けない方が良いけど)
ワイン単体としても魅力的だし、
料理と合わせても良い感じ。
そういう二面性を備えたワインってあまり多くない。
特に白だと貴重な存在だな。
僕的に奥尻のフラッグシップです。
見つけたらマストバイの1本。
ノース・レッド
ノース・レッド2015
ログハウスのワイン会2本目。
今回は札幌のワインショップの店長さんもいらっしゃってて、
奥尻島にも数々訪問されているとのことで、
貴重な奥尻ワイナリーのバックヴィンテージ。
これも初めて飲みました。
というか、初めて見ました。
ノース・レッドという品種そのものが初体験です。
ラブラスカ香が、割とはっきり感じるんですが、
ナイアガラのようにグイグイ来る香りではない。
奥ゆかしい感じの香り。
爽やかさが同居しているので、
ラブラスカ香が苦手な人もいけるんじゃないかな。
そしてわずかに潮の香り。
これは奥尻のワインに共通して感じる香り。
後味でゆったりと甘さが乗って来るんだけど、
嫌味ではないので楽しめる。
奥尻はやはり白が強いような気がするなー。
なかなか価値ある1本でした!
赤ワイン
奥尻メルロー
奥尻メルロー2012
2014年の誕生日。
奥さんの実家にて、1日早めの誕生会。
チーズケーキまで作ってもらって、幸せ感。
そして誕生日プレゼントにもらったのが、この1本。
奥尻メルローの2012。2980円くらい。
酸味が勝つものの、透き通る感じで印象は悪くない。
アタックが弱めだからアピールしてこないけど、野生味が魅力。
荒野を走る、バイクをイメージする。誕生日に相応しいワインでした!
奥尻セイベル13053
奥尻セイベル13053 2011
2015年に試飲
今回の試飲会で評価を上げたのは、なんといっても「奥尻ワイナリー」でした。
誕生日ワインとして頂いたことがあって、
その時は「個性的で楽しめる」とほんのり感じましたが、
今回は、その出来の良さに嬉しくなってしまいました!
まずは赤のセイベル13053の2011年。
まだ若いワインの仲間に入ると思うのですが、
味わいはすっかり熟成したワインを感じることができます。
海老茶色の雰囲気、強い熟成香、熟れた果実の雰囲気。
やはり個性的で、それが年とともにこなれてきている。
セイベルで、これほどの味わいは初めてですね。
セイベルって、「安いワインを作るブドウ」という印象があったが、
造り手によっては、ここまでのワインを作ることができる。
北海道のワインは、年々、常識を突き崩すものが登場している。
葡萄品種や、これまでのワインで判断しない方が良いですね。
ああ、でもそれじゃあ、毎年リリースの度に、
すべての銘柄をチェックしないといけない(笑)
この後に飲んだ、「ピノ・グリ」も非常に良かったし、
奥尻わいなりーは力を付けてきていると感じる。
行ってみたいなー。遠いけど。
奥尻セイベル13053 2012
香りはメルローっぽくていいな。
もっと甘い香りがするかと思ったけど、意外に重めの香り。
味わいは柔らかい。
かつて奥尻ワイナリーの作品に感じたような、
ツンツンした感じは特にない。
熟成によって丸くなったのかな?
梅のようなニュアンス。
(赤にこの形容って初めてかもしれん…)
どちらかというと乾いたような…梅干し??
すっぱいわけじゃないけれど、
どことなくドライフルーツのような香りと梅のニュアンス。
日本人だとどうしても梅干しを連想してしまう。
ま、こなれているとはいえ、酸はしっかり残ってますけどね。
おもしろいワインです。
奥尻ピノ・ノワール
奥尻ピノ・ノワール2012
コープで見つけた奥尻のピノ。
結構なバックヴィンテージ。
色あいはロゼカラー。
アルコール度は低めで8.5度。
味わい的にもかなり軽め。
香りは熟成を思わせるが、酸が強いので若くも感じる。
果実の感じは無くなりつつあるのに、
尖った感じの酸はなかなか落ちないもんなんだな。
バランスが取れるまでにはまだ少し時間がかかるか。
未だ飲みごろという印象はないワインでした。
ツヴァイゲルトレーベ
ツヴァイゲルトレーベ2017
スーパーで購入したツヴァイ。
わりとパワーがあって飲みよい。
ピノ感がある繊細なツヴァイではなく、
野性味のある個性的なツヴァイでもなく、
どっちかと言うとカベルネっぽさのある、
なかなか一般受けしそうなアイテム。
最近、奥尻ワイナリーのワインに縁があるな。
ぜひ行ってみたいワイナリーのうちのひとつです。
ロゼワイン
奥尻セイベル・ロゼ
奥尻セイベル・ロゼ 2013
今回は「奥尻」シリーズに魅せられた会でしたが、
最後の〆はロゼです。しかもセイベル。
これまでは苦手としてきたジャンルですが…。
結果としては、非常に美味しくて楽しめた!
酸が立つので、チーズと合わせるのが良かった。
特にスモークチーズなどと合わせると、きつさが和らぐ。
お互いの良いところを高める感じになるで、
ぜひとも香りの高いスモークチーズと。
「北を拓く」のワイン会では、チーズの出店も多かった。
そのあたりも、紹介していきますねー。
以上の4本が今のところ飲んだワインたちですね。
造り手が替わったり、激動の奥尻ワイナリーですが、
ぜひ一度、奥尻島も訪問したい。
(そしてウニも食いたい)
連休を利用して行こうかな…。。。
奥尻ピノ・ロゼ
奥尻ピノ・ロゼ2015
2016年12月試飲。
味わいはライトで、白っぽい感じ。
ただ、ほんのり赤い果実の甘さが上がってkる。
スパークリングじゃない分、料理に合わせるには、
すこし工夫がいりそうな気がするな。
それにしても、奥尻ワインの印象であった、
無骨で潮の香りがする、個性豊かなワインとは、
大きく違ったテイストだな。
洗練されていて、万人受けしそう。
田舎から上京して、あか抜けた若者みたい。
その完成度の高さは評価したいけれど、
個人的な好みで言うと、なんかどこにでもありそうで、
特にコイツを選んでリピートする魅力に欠ける。
野暮ったくても、ノーメイク・ジーパンの以前のテイストがよかったんだけどな。
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