これまでのまとめ~美流渡~

・宵の明星2014
2015年9月。
ついに2014が届いた!
去年試飲して、楽しみにしていた1本。
宵の明星2014です。3000円。

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2本購入したので、1本は即飲み、もう1本は少し置いて変化を見たいです。

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で、今日は道産小麦を使ってパン。

というのも、ワインと一緒にブレーベリー・ジャムも頼んだから。

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ケースもテープも洒落ている・

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食卓にも合う瓶がうれしい。

で、やや無謀かもしれないけれど、ワインと合わせたいと思ったわけです。
基本的に、その土地で採れる食べ物と、その土地のワインは合いますよね。
で、ちょっと実験というわけです。

加えて、奥さんのリクエストでビーフシチューも。
買い物に行ったら安かった道産の鶏のハツ(心臓)も焼いて、
わりと脈絡のない感じの食卓に。

しかし結果としては、非常に素晴らしいディナーになりました。
まず「宵の明星」が想像以上にアタックがある!
道産ワインはアルコール度が低くなりがちて、
最初のインパクトに欠けることが多いのですが、
こいつは別格です。一口目から訴えかけてくる。

リンゴのアロマとレモンやライムを思わせる酸、
そして「タプコプ」や「クリサワブラン」を思わせる複雑性。
まさに夏の夜空を見上げるようなワインです。

そしてまた、ブルーベリー・ジャムが素晴らしい!
人生で食べた中で、一番おいしかった。
奥さんも「昔お母さんが作ってくれた手作りジャムを思い出す」と。
濃厚な果実の香りと、ほのかな甘さ。
道産小麦のモチモチとした食感のパンとの相性は抜群。

そして、ワインとも合うんだコレが。
味わいは似ていないのに、全然けんかしない。
というより、お互いを高めあっている!
ジャムとワイン…こういうペアもありなのか…。

今日は奥さんも
「このワインがあると、いつもより楽しい」
という、最大の賛辞。

僕も飲んだ後は、ボトルをベストコレクションの窓際へ。

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インテリアになる形状とエチケットです。

さて、もう1本は、いつ開けようかな~。

・宵の明星2014
2016年6月。
ワイン会に持参した1本。

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我が師匠が未飲とのことで、開け時を見失っていた1本を持参しました。
これを飲むと、いつもブルーベリージャムを思い出す。
香りにその要素があるというわけではなく、
購入時に同じ造り手のジャムも買ったんです。

それがまた美味しく、なぜかこのワインとも合っていた。
不思議ですよね。
香りの要素は共通していないのに。

「風土」というものを考えてしまう。

非常にリッチな香り、味わい。
クリサワ・ブランとの相似点も多い。
ただ、なぜか落ち着いている。
作られてからまだ数ヴィンテージのはず。
なのに、ゆったり重厚。不思議だな。

生産本数が少なく、謎めいているのも魅力か。
人気が出れば、有名になる世界。
でも、なんとなく、このままの作りを続けて欲しいと思ってしまう。
インディーズ・バンドを応援してる気分。
みんなが知るようになったら、
きっと「遠くに行ってしまった」と感じてしまうんだろな笑

そうなっても、美流渡のジャムとワイン、合わせて飲めるといいなぁ。

・宵の明星2015
2016年12月。
我が家でのワイン会の3本め。
僕が準備したワイン。発売後すぐです。
12月5日から配送スタートで、6日に届いたところ。

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美流渡というワインメーカー(美流渡【みると】は地名です。岩見沢にある)。
2013のリリースから飲み始めて、3ヴィンテージ目ですね。
2013と2014に比べて、少し造りを変えたという話です。
僕としては、造りが変わったという印象よりも、
共通点の方をより強く感じました。

芳醇な果実味と、独特なシトラスを思わせるようないい香り。
そして何よりも心地の良い酸とタンニン。
最近よく飲んでいるピノ・ノワールの赤よりも、
もしかしたら苦味を感じるかもしれない。

余韻がとっても長いので、優しく包まれているような時間が、
結構長めに続きます。
白なんだけど、赤かと思わせるくらいのリッチさ。
そして何よりも複雑さがすごいので、
飲んでしばらくは味わいの情報があふれてきて、
口数が減ってしまいます(笑)

結局、僕が感じ取れた味わいや香りはわずか。
こういうワインを飲むと、味わいや香りについて学びたくなる。
もっと正確に、伝えたくなる。
勉強意欲をかきたててくれる1本です。

生産本数は503本。
ほとんど市場に出回らず、飲食店に卸すくらいのようです。
ワイン会用のアイテムだな~。

・宵の明星2015
2017年3月。
ワイン会の特別ゲストとして登場。

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今年は3本購入できたので、2度目の登場。

赤を飲んだ後でも、印象が揺るがないのがさすがだ。
いくつかのフルーツの香り。
リンゴ、柑橘、キンカン…。
といって、デザートワインのような雰囲気だけでもない。
そこにはキリッとしまった酸があって、それが凛とした雰囲気を添えている。

この美流渡のブルーベリージャムとも共通点がある。
高貴だが気さく。近づきやすさも内包している。
どれだけ期待して開けても裏切られない1本です。

・2016

今日は祝い酒。
最新ヴィンテージ2016の「宵の明星」です。

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禁酒も終わりです。
独り酒なので、おつまみは手軽に惣菜のささみチーズフライ。

今年の「宵の明星」は、去年よりもクリーンな印象。
濁り感やアクセントの苦みは、存在はするものの奥に引っ込み、
逆に爽やかな香りと、パッションフルーツっぽさが前に来る。
個性は個性としてありつつも、毎年変化を見せてくれる。

変わらないものと、変わっていくもの。
今までの自分でありながら、新しい変化も楽しむ。

うむ。今日という日にぴったりの1本だ。

そして、ささみチーズフライとの相性も良い。
さっぱりした淡白な白身の肉と、
個性を落とした引き立て役のチーズ、
そしてワインとも共通する強めの油。
オイリーな雰囲気と、このワインは意外に合うんだ。

そして、この生まれたての果実味が、
全ての要素を洗い流して、酸を残していく。

今のこの雰囲気にはMr.childrenが合う。
今日は「優しい歌」という曲に夢中。

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群衆の中に立って 空を見れば
大切なものに気づいて 狂おしくなる

優しい歌 忘れていた
誰かのために小さな火をくべるような
愛する喜びに満ち溢れた歌

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暗い歌や激しい歌、そして「売れる歌」を作っていた、
Mr.childrenから脱却する、
優しい、愛の歌を奏でる転換点の1曲だと、
僕は勝手に思ってます。

売れてようが売れてなかろうが、
有名であろうが無名であろうが、
知られてようがそうでなかろうが、
僕はこの曲が大好きだな。

そういやMr.childrenのボーカル、桜井さんの娘さんは、
「優歌(ゆうか)」ちゃんなんですよね。
娘さんを想った曲なんだろうか。

今にぴったりのワインと、今にぴったりの曲。

…そして時間が経ち、温度が上がってくると、
グワッと香りも立ってくる。

お。やっぱりキミは「宵の明星」なんだな。
去年会った時と同じ香りではないか(笑)

うん、幸せだわ。
それだけで、今はいいな。

アルコール度11.5%。
醸造は10Rワイナリーです。

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