北海道ワインアカデミーに参加して以来、
北海道大学に行くことが増えてきました。
学ぶことが多く、学生さんたちも素敵な人が多い。
とても魅力的な大学です。
さて今日は。
そんな北海道大学を卒業した大先輩として講義に来られていた、
長野県の「アルプスワイン」の名誉会長・矢ヶ崎さんの提供で、
アルプスワインを試飲する会が開かれました。
ほとんどの参加者が北海道大学の学生の中、
こっそりと招待していただいて、ワインを試飲してきました。
もちろん、矢ヶ崎さんも紹介して頂いて、いろいろと話もできました。
今日の学生さんたちの集まり具合や、
ガンガン矢ヶ崎さんに質問しにいく姿勢、
そしてアルプスワインの募集にエントリーしてくる若者の増加の話…
などなど、ワインに対する注目度の高まりをヒシヒシと感じました。
また、「ぜひ苗木を売ってよ」というのを何度も言われたことからも、
日本全国の苗木不足の深刻さも再確認しました。
うん、生産者さんたちのためにも、がんばらないとな。
さてさて、ワインについて。
1本目は「ミュゼ ドゥ ヴァン・マエストロ・塩尻シャルドネ2017」
![](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7240.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
自社農園のシャルドネをフレンチオークにて。
爽快感と香りの豊かさ、そしてミネラリーな感じ。
これはブラインドで飲んだら日本のだと分からなさそう。
かなり高いレベルで、バランスが整っていてキレイ。
日本ワインコンクールで銅賞を取ったというのもうなずける。
2本目はブランデー。「ザ・アルプス12年」
![](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7244.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
個人的には普段飲みでブランデーは飲まない。
しかしこいつは長野の固有品種・竜眼というブドウで造られたブランデー。
蒸留器も樽もこだわり抜いたものを使用したとのこと。
そういう話を聞きながら飲むと、また格別。
イギリスなどでも高い評価を受けているという。
これまた透明感のある、非常にキレイでクリアな味わい。
雑味や混じりけが無いので、飲みなれてなくても違和感を感じない。
3本目は「ミュゼ ドゥ ヴァン・ダイナスティ・塩尻メルロー2015」
![](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7243.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
いつもながら、長野のメルローのレベルの高さには驚かされる。
いまや日本でメルローと言えば長野ではないかと思うほど。
日本の右岸と呼ぶべきだな(笑)
果実味の凝集感と、樽由来のほのかなバニラ香。
華やかでいて、内に秘めた力強さも感じる。
メルローは僕の大好きな品種でもある。
今日、最も気に入った1本でした。
4本目。「ミュゼ ドゥ ヴァン・松本平ブラッククイーン2016」
![](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7242.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
今回誘って頂いたS先生のイチオシ。
いわく、ベーリーAと同時期に育種され、
広まったベーリーAと、広まらなかったブラッククイーン(笑)
しかし近年再評価されつつある。
現在、このアルプスワインが最もこの品種を扱っている。
濃い色合いとは裏腹に、キレのある酸が魅力。
うん、確かに説得力のあるワインだ。
北海道の品種で言うと、セイベルに近いものを感じる。
フレンチ・ハイブリッドは今後もっと注目されて良いと思う。
未来が楽しみなワイン。
最後は「ミュゼ ドゥ ヴァン・エトワール・塩尻ソーヴィニヨンブラン2017」
![](https://i0.wp.com/hokkaidowinelover.com/wp-content/uploads/2019/04/img_7241.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
ナイトハーベストで収穫した自社農園のソーヴィニヨン・ブランを使用。
バリックを使って低温マセラシオン。
ソーヴィニヨン・ブランの品種特性が、これでもかというほど表現されている。
爽やかな、夏の芝生のようなグリーンノート、柑橘のアロマ、
そし重なってくる樽の香り。
まだまだ知らない良質の日本ワインがあるもんだ。
長野にもまた行ってみたくなったな。
その時はぜひアルプスワインを訪問しようと心に決めひと時でした。
幸せな時間。
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