ワインの知識〜ロゼとは何か?〜

テーマは、「ロゼワイン」って何?です。

ゴールデンウィークは奥さんの実家を拠点にして仕事してました。
そこでちょうどタイミングよく、世界で(たぶん)もっとも有名なロゼ、
「マテウス・ロゼ」を出してもらったので、今日はロゼの話です。

コレが「マテウス・ロゼ」です。
ボトル形状が独特で、700円くらいでスーパーでも買えます。
洋食屋さんでもボトルで安く頼めるし、
女の子にウケも良いので、見る機会があるかもしれません。

ワインが好きだというと必ずと言って良いほど、
「赤ワインと白ワイン、どっちが好きなんですか?」と聞かれるほど、
ワインと言えば「赤と白」というイメージがありますよね。

しかし、今回のテーマ「ロゼ・ワイン」は、「赤でも白でもない」のです。
ロゼはロゼです。

写真を見てもらっても分かる通り、色が薄い(ピンク)のが特徴です。
ただ、薄いサクラ色~中間のラズベリー色~濃いサーモンピンクと、
ピンクの濃さの度合いは様々です。

つまり、ロゼの定義は「色そのもの」ではないわけですね。
(色の濃さは主観的ですからね。)

違いは醸造法(作り方)です。

・ロゼ・ワインの醸造法

本当にざっくり言えば、赤と白には以下の違いがある。

赤ワイン…黒ブドウを、皮も一緒に発酵させる(皮の色が付く)。
白ワイン…白ブドウを、果汁のみで発酵させる(色は付かない)。

注:黒ブドウ=巨峰のように紫の皮をしたブドウ
  白ブドウ=マスカットのように薄緑の皮をしたブドウ

で、ロゼはと言うと。

フランスで「ロゼ・ワイン」と伝統的に呼ばれるものは、
以下の3つの方法のうちの、どれかで作られます。
(シャンパーニュは例外ですが)

①黒ブドウを皮ごと発酵させ、途中で皮を取り除く方法。
②黒ブドウを皮ごとつぶしてピンク色の果汁にして、
 その後、発酵させる方法。
③黒ブドウと白ブドウの果汁を混ぜた後、発酵させる方法。

要するに、「基本的には赤ワインを作りながら途中でやめる」か、
「果汁の段階でピンク色になるようにしておく」か、
このいずれかで作られます。

・ロゼ・ワインの魅力
 醸造法を見ても分かる通り、様々な方法がある分、
 味わいはかなり多様性があります。

 ただ、全体的な味わいの印象でいうと…
 よく言えば「赤ワインと白ワインの良いとこどり」
 悪く言えば「中途半端で個性が無い」という感じ。

 この料理なら赤ワイン(白ワイン)が良い!ということはあるが、
 「ロゼじゃなきゃ!」というシチュエーションは、あまりない。
 
 個人的には、ロゼは色が一番の魅力だと思ってます。
 だから、「春」「花」「女子」という、
 ロゼという色合いが似合う3条件を満たした、
 「花見」だけがロゼ・シチュエーションだと思う(笑)
 (北海道では「花見=ジンギスカン・パーティー」なので、
  話がややこしくなりますが…)

・ロゼ・ワインの歴史

   ロゼの歴史は古く、
 最初のワインもロゼではないかと言われています。
 なぜなら、最初は色を濃く抽出することができなかったから。
 技術が上がるごとに、赤は赤らしく、白は白らしくなっていった。
 
 そのためか、多くの国や地方では、
 ロゼのイメージは「安い」「入門用」「お祝い用」という感じで、
 上級者が楽しむものではないと思われていることも多い。

 ただ、近年ロゼ・ブームなんかも来ていて、
 再評価されつつあるというのが現状ですね。

今回飲んだ「マテウス・ロゼ」もドライな味わいで、
海鮮と非常に良く合って驚いた。
特にパエリアとの相性は抜群で、止まらなくなりました(笑)
これからはパエリアを作った時も、ロゼを用意しようかな(笑)

なかなか面白いロゼというジャンルです。

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