栽培知識~北海道の土壌と気候~

最近、北海道の土壌や気候を良く調べてます。
以下、日々のレポートとして。

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北海道は火山が多く、農耕地の2/3が特殊土壌とされる。
たとえば火山性土は全体の35%、重粘土が15%、泥炭土9%。

 火山性土は有機物が少なく、土壌菌の動きも鈍い。

重粘土は上川、空知、網走などに分布。
水はけは極端に悪く、乾燥すると固まりやすい。
泥炭土とは冷涼な気候のせいで、植物などが腐らず、
土に変わらないまま残ってしまった土のこと。
天塩川や石狩川の下流域に広がり、通気性も悪く、
微生物の生育がほとんどない。

いずれにせよ、全体に栄養度は不足しがちな土地と言える。
北海道の農地は土地改良と切ってもきれないわけですね。
暗渠排水とか、必須だと感じます。

年間の平均気温は5度~10度。
季節感の寒暖、昼夜の寒暖差はともに大きい。
気温の低さは病害虫の防除を容易にしているため、
本州よりも有機農法には取り組みやすい。

 年間の降水量は800mm~1000mmと、
日本全体と比較しても少な目である。
また、緯度が高いことから日照時間は長く、真夏では1000時間を超える。

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ブドウという種としては、年平均気温で7度以上、
年間降水量は700mm~1300mmが適地とされるので、
北海道は気温はやや低めだが、降水量としては、
日本の各地と比較してもかなり条件が良いと考えられそうだ。

<おおまかなテロワール>
北海道は山梨などに比べ、おおよそ1か月もブドウの生育が遅い。
春の萌芽も1か月~1.5か月遅く、ゆっくりと成熟していく。
近年では温暖化がプラスに働き、酸と糖のバランスがいいブドウも、
多く作られるようになってきている。
北海道は冬の間は畑がマイナス20度を下回るところも多く、
外気よりも雪の方が温かい。ゆえに積雪が一定量あれば、
冬の間はブドウの木は雪中に埋め、冬を越すことになる。
収穫したブドウは、機械で冷却せずとも、自然に冷却されるため、
他の地域よりも仕込みは楽になると言える。
また、全体に酸が強くなるので、そこをどう活かすかが重要。
発酵も自然とちょうどいいところで止まるのも北海道の特徴。
梅雨がなく、乾燥しているためカビ系の被害に合いにくい。
そのため、減化学農薬に取り組むワイナリーも多い。

●富良野市
 上川地方の南部に位置する。北海道のちょうど中央にあたる。
 気候は内陸性で年較差が大きく、冬の寒さは厳しく、
 マイナス40℃を下回ることもある。
 土壌は凝灰岩の砂礫が多く、痩せている。

●三笠市・岩見沢市・長沼町
 空知地方の中南部に位置する。石狩平野の東端。
 緯度はちょうどフランス・ボルドーと同じくらい。
 日本海側の気候と内陸性の気候の特徴を併せ持つ。
 秋の降水が多く、雪が降り始めるのも早い。
 冬の寒さは厳しいが、豪雪のため放射冷却を防ぎ、
 マイナス20℃を超える寒さは少ない。
 また、ヒートアイランド現象により、夏は暑く30℃を超えることも。
 土壌は傾斜地や波状地が多く、頁岩や砂岩が多い。
 粘土質で痩せた土地で、弱酸性の土地が多い。

●浦臼町
 空知地方の北中部に位置する。
 気候は温和だが、山間部は冷涼な気候。
 春には日本海と太平洋の両面から強い風が吹く。
 土壌は洪積土で粘土質が多く、水はけが悪く酸性土壌。

●札幌市
 石狩平野の中南部に位置する。
 気候は冬期は北西風が強く、降雪量も多いが、
 それ以外の時期は比較的温暖。
 土壌は火成岩(安山岩)で頁岩・砂岩が多い。

●余市町
 日本海に突き出た積丹半島の根元に位置する。
 海以外の三方を山で囲まれ、暖流の影響で比較的温暖。
 日本海側の気候で降雪量は多いが、年較差は小さい。
 波状地・平坦地が多く、砂岩を中心とした水はけのいい地形。
 痩せた土地で、乾燥しやすい。

*ちなみに、一般的な土壌とワインの相性で言うと、
 水はけが良くなかったり、養分が多いと凝縮度が下がり、水っぽくなります。
 重厚でタンニンが豊富な赤ワインにはミネラルを多く含んだ粘土質や花崗岩が、
 爽快な軽い赤ワインには砂質が適していると言われます。
 また、白ワインはミネラルを多く含んだ石灰質で酸のしっかりしたものが作られます。

・北海道のワインは、大別すると、
①日照時間の長い空知・岩見沢エリア
②温暖な気候を生かした余市エリア
③最近注目の函館を中心とした道南エリア
④極寒の中に咲く道東エリア
の大きくは4つに大別されます

白ワインはアロマの豊かなドイツ系・オーストラリア系が強く、
特にケルナーは北海道の主力ブドウ品種と言えそう。
赤ワインはツヴァイゲルトレーベが主力だが、
生産量が増えてきていピノ・ノワールが注目。

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アティピック2017(ロワール・赤)

原田商店の試飲会ワイン。

IMG_6613

薄い色合い。酸が強く軽い。

ガメイの印象が強いな。
梅って感じかな。

引っかかるところなく、スルスル行ける。

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2019年までのまとめ~東川振興公社・キトウシ~

はじめに

東川町の「キトウシ」に関しては、
一度、ニュースをまとめた記事を書いてます。
まずはそれを紹介してから。
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北海道東川町が、地元産ブドウ100%のワイン製造に乗り出す、
というのが報道されてました。
2015年春をメドに商品化する計画とのこと。

東川町は上川エリアで、札幌から見ると三笠や滝川を過ぎ、
旭川のさらに先という辺りにある。
北海道のワイン産地・空知よりもかなり道央寄りのエリア。

キトウシ地区など2カ所で、計2ヘクタールの畑。
収量は2013年の倍近い約5トン。
ナカザワヴィンヤードの中澤一行さんや、
10Rワイナリー代表のブルース・ガットラブさんから、
枝の刈り込みや「摘房」と呼ばれる間引きの仕方などの指導を受けて、
昨秋に赤ブドウの「セイベル」約2・9トンを収穫。
約11カ月にわたりワイナリーのタンクで熟成し、
今年9月中旬に瓶詰めされた。


今年も引き続き両者から指導を受けて栽培に取り組み、
来年産ワインの仕込みが始まった。
セイベルは収量が多い分、良いワインにならないこともあるというが、
「ワイン向けの有名品種に劣らないほどで、
昨年以上のでき」(ガットラブさん)という。

 
ワイン造りに向けたブドウの栽培は1992年に始まり、
これまでは北海道ワイン(小樽)がブドウを買い取って醸造。
「大雪清流物語」の商品名で販売していた。
栽培技術が未熟だったため、収穫量が少なく、
他の地域のブドウを混ぜていたという。


ワインを新たな名産品にしようと、
町は2013春から地場産100%を目指して本格着手。
ブドウの栽培は東川町振興公社に、
醸造は岩見沢市の「10Rワイナリー」に委託。

収穫量に応じ、初年度は2500~3300本(720ミリリットル)を生産。
町内だけで飲めるご当地ワインとして販売する。
ピノ・ノワールやシャルドネなどの
栽培や生産にも取り組む計画とのこと。

(中略)

名称は、ブドウが育ったキトウシ山麓にちなんで「キトウシ」。
エチケットは森の守り神、蝦夷フクロウをデザイン。
アルコール度は11.5度。2820本瓶詰。
ブドウ品種はセイベル13053。
半年ほど寝かせて、16度前後のサーブがベスト。
澱引きはナシ。

12月1日から町内で1本2500円(税込み)で販売するほか、
飲食店で提供するとのこと。

ガットラブさんは
「セイベルという品種は低い評価を受けがちだが、
 酸のバランスがいいすばらしいワインに仕上がった。
 地域の農産物と一緒に味わうのが一番。」
とのコメント。
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赤ワイン

キトウシ

キトウシ2014

2016年2月。

東川町のキトウシ2014。
確かブドウ品種はセイベルだったと記憶していますが、
高貴品種のような芳香、深みのある味わい。
まだ早い、という評もあるようですが、
僕はこのくらいで開けてしまうのも好きだな~。
もちろん、熟成がこのワインに魅力を付加するというのは、
否定できませんけれど。

でも、このタイミングでも十分、熟成を感じられるし、
お土産ワインのイメージだとぶったまげます。
とにかく本格派。うまい。

軽やかな酸も心地いいですね。
かなり気に入った1本。

キトウシ2015

2017年3月。

北海道の東川町で作られたワイン。
東川町でしか買えないという、レアな1本。
我が師匠であるcountrylifeさん提供。さすが。
原料は「セイベル」だが、良い意味で予想を裏切る1本。

どちらかというと野卑な印象を受けることの多いセイベル。
この「キトウシ」に関しては、むしろエレガンスを感じる。
栽培と醸造の技術によって、これほどまでに違いが出るとは。

ピノ・ノワールを思わせる果実味、香り。
掛け値なしに美味いと思わせる赤。
道産のワインで力のある赤が増えてくると楽しい。

北海道の様々な場所でワインが造られ始めている。
可能性を感じる1本。

キトウシ2016

奥さんがふるさと納税で手に入れてくれたうちの1本。
2017年12月試飲。

色あいは薄い赤。
その印象と反して、意外にパワーがある。
とはいえ、アルコール度由来のアタックではない。

リッチな香りと、かなり長い余韻が、力強い印象につながるのか。
そしてキリっとした酸が、ワイン全体に骨格を与えている。
この二つの要素が、骨太な印象やパワーを感じさせるのかも。

これはうまいぞ。
データによると、樽の比率はそんなに高くないが、
飲んだ印象としては、結構、樽が効いている。
嫌味ではない程度に。

しかも熟成するらしい。
さて、2019年まで、あと1本を飲まずに我慢できるか。
自信ないな~(笑)

2回目2018年7月試飲。

フクロウは味わいを表しているわけではないと思うが、
静かでいて芯の強さがあるところは似ている。

飲み比べのときも思ったが、
品種は「セイベル」と聞いて想像するよりも、ずっと香り高い。

スミレのような香り、口に含むと甘い果実味も。酸もあるがほどほどで、タンニンはほぼ感じない。飲みやすさというか、口当たりのよさがあるが、だからといって薄っぺらいワインではない。
北海道を感じる。小ぶりだが、骨格のあるワイン。

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ルージュ・ド・コース2017(ラングドック・赤)

あら、セイベルの親品種、アラモンも使われてるわ。

面白い赤ですね。

そのせいか、野生的な魅力がある。

ジャムとかプルーンの、重みのある果実味。

少しうるさめのタンニン、トゲを感じる酸。

これは熟成を待つか、抜栓後に一晩くらい置いてみて、

変化を待ちたいワイン。

このままでは、非常に個性的なワインだわ。

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ピノ・グリ2018(山崎・白)

今日は自作のチキンナゲットで夕食。
息子のために作った部分が大きいのに、
なぜかほとんど食べない…。

もうすぐ2歳、ややこしい時期ですね。

合わせたのはヤマザキ・ワイナリーのピノ・グリ。

うん、なんともスッキリしていて香り高い。
それでいて、樽香にコク、わずかに渋みも。

軽快なようでいて、奥深さも持っていて面白い。
食事が終わってからもついつい飲んでしまう。
そして気づいたら酔っているという。

これはウマイ。

さすがです。

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ソーワット!2013(ラングドック・白泡)

原田商店の試飲会ワイン。

長期熟成させたペティアン。
テレブランという品種でのペティアンも珍しいが、
それを長期熟成というのはさらに珍しい。

ペティアンというが、圧は結構強め。
グラスの中の泡も元気だ。

香りは青リンゴをもっとも強く感じる。
酸も強く、レモンピールのようなほの苦さも。
気の強い女性のような感じ。
サバサバした爽やかさも同居する。
うん、魅力的なペティアンです。

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2018年までのまとめ~千歳ワイナリー~

はじめに

醸造用の蔵みたいな建物の中がショップ。
店員さんのススメに従ってケルナーを購入。
醸造所の見学は要予約だったらしい。
このパターン多いな。
次はぜひ予約して案内してもらいたいところ。

今日のところは外見だけで我慢~。

スパークリング

ケルナー・スパークリング

さてログハウスのワイン会の1本目。

地下にワインセラーがあって、数百本のコレクション。
「乾杯のワインを選んでいいですよ」と言われたので、
北海道のワインの中から、未飲で、
そして乾杯に最適そうなのを選ばせてもらいました。

2014年に収穫なので、
ヴィンテージを付けるなら2015ということになるな。

オープン時は若干(というか結構)吹きました(笑)
まだ瓶内で発酵が続いていたのか、
地下セラーから運ぶ僕の手が震えていたのか(笑)
ともあれ、元気いっぱいのワインです。

ケルナーらしい香りと、リンゴや花の蜜を思わせる甘さ、
そして心地の良い泡が乾杯を盛り上げてくれる。

個人的には今回一番おいしかった、
たらこの燻製とドンピシャだと感じました。
ということで、結構海鮮と合わせても良いかも。

素敵な1本です。

白ワイン

北ワイン・ケルナー

北ワイン・ケルナー2006

ぶっとびのヴィンテージは2006ですよ。2006!
あのねぇ、白というのは、先に紹介したケルナーのように、
若さと爽やかさ、勢いが身上なんです。

で、熟成の効く白というのは、ヨーロッパでも多くない。
もっと言えば、熟成の効くケルナーなんて聞いたことがない。

それが目の前に、道産のワインとしてある。
これはすごいよ。

醸造担当が替わる前の、以前の造り。
樽香もかなり主張があって、酸も丸くなり、
ふくよかな印象になっている。
穏やかな陽だまり。豊か。

北ワイン・ケルナー2012

中央葡萄酒、千歳ワイナリーの北ワインシリーズ。
リーズナブルだし、結構飲んでいるのに当てられなかった。。。

北海道ワイン、サッポロワイン、そしてこの千歳ワイナリーは、
コメントに「フルーツ香」という共通項がありました。
似ているんだよな~。

ブラインドのテイスティングコメントは以下。

「キレイな透明に近いカラーリング。
 フルーツ香がもっとも印象的。
 それに比べると酸や厚みは今一歩か」

トロピカルフルーツのような香りと、そしてマスカットのテイスト。
ケルナーの個性と言っても、いろいろある気がする。
酸が強くてグレープフルーツのようなものもあるし。
「これぞケルナー」というのをどこに置くか、
非常に難しい気がする。

うーん。考えさせられる。

北ワイン・ケルナー2013

ケルナーというと、甘めのワインをイメージしますが、
これは透き通るように爽やかなワイン。

日本酒にも共通するような、こういう透明感のある白、
日本らしくてとても好きです。

甲州種の白に良く感じるんですが、日本の小川を連想するような手触り。
どんな料理も邪魔をしないし、合わせやすい。
北海道らしい酸を感じますが、
人を寄せ付けないような鋭さはないので、とっつきやすいというか、
親しみやすい感じ。

ワインを知らない人に千歳ワイナリーのワインを勧めるなら、
僕は間違いなく、このケルナーを選びますね。

北ワイン・ケルナー2014



千歳ワイナリーのケルナー。
天ぷらに合いまくりですよ!
酸もしっかりあって、香りも味わいもしっかりしている。
木村農園の葡萄を使っているらしい。さすが。

店員さんが「定評がある」と押してくるのもわかるな。
特に日本の料理と相性が良いと思う。

少し冷やして、自分が釣った魚と合わせるのは最高だな。

北広島から近いこともあるし、なかなか興味深いワイナリーです。

北ワイン・ケルナー2015

ケルナー好きなので、あるとどうしても手を出してしまう。
ケルナーの魅力は、やはりこのストレート感だな。
透明感と言っても良いかもしれない。
日本の品種だと甲州に共通する。
それでいて、ケルナーの方が特徴的な香りを持つ。

この香りも好きなんだよな~。
芳香剤で「ケルナーの香り」とか作ってくれないかな。
無理か(笑)

キムラ・ヴィンヤード・シロ

キムラ・ヴィンヤード・シロ2017

エチケットがこれまでの「北ワイン」シリーズと変わりました。
新しいヴァージョンの方がかっこいいし、
生産者の名前が入っていて好感度高いな。

期せずしてケルナー3連発。
飲み比べとなりました。

これは残糖感あまりない。
キリッとしたケルナー。
酸が強いのもまた良い。

透明感もあるし、優等生だねー。

北ワイン・ケルナー・レイトハーベスト

北ワイン・ケルナー・レイトハーベスト2010

ケルナーの遅摘み。

トロリとした極甘口。
しかし奥に芯の通った酸味がある。
甘口を美味しくするためには、
酸の強さが必要と聞いたことはあったが、
こういうことなんだな。

ただ甘いということとは違う。
熟成香が余韻の長さに拍車をかけてくれる。
贅沢な1本です。

赤ワイン

北ワイン ピノ・ノワール

北ワイン ピノ・ノワール2009

ピノ・ノワールの2009。
千歳ワイナリーの高須さんが、
「本当はこのくらい寝かせてほしい」とおっしゃる通り、
今飲むなら、これが最高に美味しい。

木村さんや新澤さんは「2010の方が…」とおっしゃってましたが、
僕は2010未飲なので(笑) 日本のワインも、
段々、超熟が可能なものが生まれてくる。

すると、歳月による変化も楽しめるし、
いいタイミングで開けたときの感動も数倍になる。
そういう意味でも、こういうワインが増えてくるのは、
とてもいい傾向なのでしょうね。

 正直、ここまでのポテンシャルを持ったワイナリーだと、
これまで認識していませんでした!
 北広島に引っ越した後は、千歳も近くなる。
ぜひ、来シーズンはワイナリーを訪れて、
千歳ワイナリーを深く知っていきたい!
そう強く思ったワイン会でした。
 いい出会いも多かったし、すごくラッキーでした。
ワイン会って、ワインを飲んで食事をする、
ということ以上の「何か」がありますね。
ぜひまた参加したい!と思える、いい会でしたー。

北ワイン ピノ・ノワール2011

千歳ワイナリーのピノ・ノワール2011。

折り返し地点を過ぎて、ついに赤です。
といっても、グラスだけ出されたら、
「ん?ロゼの登場?」と思うくらいの薄い色合い。
テイスティングに出すと、この色合いで難色を示す人もいるとか。

そういう人も、飲んでみるとコロっと態度が変わるそうです。
味わいとしても、非常にしっかりした造りです。

ボトルに入ると、しっかりと赤の色合いですよね。
これはボロネーゼのパスタと合います!
特にキノコの「枯れた感」に、熟成感が合う。
キノコの旨みって、ピノの熟成香に似てますよね?
そんなことないか(笑)
ともあれ、相性は非常に良くて、永久運動になってしまう!

この北ワインは、
醸造の青木さんが、葡萄の栽培をしている木村さんと、
単独で作る最後のヴィンテージ。
北ワインも社長が変わって、若社長になって、
フレッシュさを重視する造りに変わってきている。
白なんかは特に変わったという感想が多い。
以前の作りの方が良かったという評価もままあるようです。

ブドウの醸造も、長く続けていると、
「蔵菌」とでもいうべきものが付いていくとか。
その土地ならではの菌が蓄積して、
飲む人が飲めば、「あそこのワイナリー」とわかるくらいの、
特徴的な味わいを生み出していくのだそう。
こういう話も、面白いですよねー。

北ワイン ピノ・ノワール2013

個人的に、今回のワイン会での一押しはコイツです。

今現在、飲んでおいしいのは2009だった気がしますが、
この後、どう化けるかというポテンシャルも評価するなら、
この2013は非常に良い熟成が期待できる1本。

今のままでも十分、バランスが整ったハンサムなワインですが、
これが少し年を重ねると、すごく魅力的になりそう。

 今回のワイン会では、淑女の皆様から、
男性陣は「若い、若い」と評価を頂きましたが、
やはり時が与える大人の渋さってのが、
人間にもワインにも必要ですよねー。

 何年か熟成させると、若いころは勢いで美味しく飲めたワインが、
意外と伸び悩んでしまったり、逆にやんちゃが過ぎる赤が、うまくまとまったり。

このあたりの読み切れない感じが、ワインの魅力でもあるんでしょうね~。
ともあれ、僕はコイツが上手く熟成する方に賭けたい!
1本手に入れておいて、5年待ってみようかな~。

ピノ・ノワール プライベート・リザーヴ

ピノ・ノワール プライベート・リザーヴ2012

プライベート・リザーヴという名前の通り、やや特殊な、
官能検査をくぐり抜けた区画の赤。

名前の通り、非常に整った、美味しいワイン。
ただ、美味しいんだけど、印象に残らない。
優等生で良くできるんだけど、面白さが無いというか…。
 もちろん、他の赤ワインと並べていたら、
もっと違う感想になったのかもしれませんが、
前後で飲んだ2013、2009のインパクトの方が強く、
会が終わって思い返してみると、あまり感想が無い。

美味しかった、以上のことが出てこないんですよね。
 こういうところがワインの不思議さ。
良いワインがすなわち「合うワイン」とは限らない。
今回はタイミングが悪かったのか、コンディションの問題なのか。
ともあれ、「そこそこのワイン」どまりでしたね…。

2度目はワイン会にて2018年11月試飲。

うーん、これはうまいわ。
酸は確かに特徴的だけれど、行き過ぎていない。
魅力としての範囲内にきっちり収まっている。

6年たって、少し熟成の入り口に立っている気配はあるが、
まだまだ飲み頃は長く続きそうな気がする。

それもそのはず、良いワインだけが選別されて、
ビン詰されているのだもの。

こりゃあ、贅沢な1本です。
もちろん持っていないので、飲めたこと自体がありがたい。
こういう会には一期一会がある。
感謝ですね。

ロゼ

ピノ・ノワール・ロゼ

ピノ・ノワール・ロゼ2013

千歳ワイナリーのワイン会、乾杯のワインはロゼでした。

乾杯というとスパークリングのイメージが強いですが、
ロゼというのも、なかなかいいですね。
華やかな印象で、気分も高まります。

 このロゼも、木村農園のブドウ100%での作品。
木村さんと言えば、余市で葡萄造りを最初に始めた、
「7人侍」の1人で、その筆頭格。

ドメーヌ・タカヒコの曽我さんも研修を受けたほど、
その天才的な造りには定評があります。

今回もロゼ特有のイチゴっぽい雰囲気はありつつも、
甘すぎなくて、非常に飲みやすかった。
適度に酸がないと、乾杯のワインにはしづらいですよね。

席がたまたま隣になった木村さんの話がたくさん聞けて、
来年はぜひ、ドメーヌ・タカヒコだけでなく、
木村農園でもお手伝いをしたい!と感じました。

ボトルは、飲み終わった後のものですが(笑)

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マグマロック2017(オーヴェルニュ・赤)

原田商店の試飲会ワイン。

かすかに舌がピリピリする。

発酵の名残を感じるな。

そういう意味でもマグマ感ある。

力強さもありつつ、やはりガメイの本質はキュートさだ。

赤い果実の香りが押し寄せる。

熟成も期待できそうな1本。

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ワイン用ブドウの苗木づくり2019まとめ。

はじめに

「ワイン用ブドウの苗木屋になる」という目標を掲げ、
新規就農研修の最終年の今年、
見よう見まねで自らも仲間とともに接ぎ木作業を行いました。
その後の生育状況も含めて、ここで一度まとめてみようと思います。
作業別に、来年以降の改善点なども書いていきます。

挿し木

2019作業日程

4/7 台木品種の穂木取り
4/14 挿し木(ハウス内/ロックウール)
4/24 挿し木(露地/黒マルチ)
6/10 ハウス内の苗を圃場に仮植
7/14 ポット苗の残りを圃場に定植
8/5 支柱立て、誘引
9/3 160cmで摘芯
11/22 掘り取り
11/26 台木剪定・枝集め

挿し木詳細

穂木取り

台木の穂木を頂けることになったので、園地に伺う。
接ぎ木の1週間前にもらい受ける。
去年秋の剪定枝が雪の下に放置されているものを回収。
ハイエースで運搬し、扱いやすい長さ(1.5mくらい)でカット。
土で汚れていたので、殺菌も兼ねてベンレートに浸漬・洗浄。

次からは秋の剪定を行い、1.5mくらいでカットし、
濡れ新聞紙で切り口の乾燥を防ぎ、ビニールで包んで保管する。
凍結せず、温度が上がらない場所で、なるべく乾燥しないところへ。

挿し木作業(ハウス)

5cm四方のロックウール・キューブを利用して挿し木。
管理は育苗箱にビニールを敷き、
ロックウールが渇かないように潅水した。
全てを1芽挿しにした。
下の切り口(根側)は斜めカットし、
発根促進として「ルートン」「木工用ボンド」「何もなし」で、
どれだけの差が出るかを実験した。
上の切り口(芽側)は水平カットし、
基本的には接ぎ木用のロウで固めた。

結果として、「ボンド>ルートン>何もなし」となった。
当然ながら発根促進剤を使った方が成功率が上がりそう。
ただ、露地の挿し木では「ルートン>ボンド>何もなし」
という結果になったし、ほかの人の情報でも、
「ボンドは無意味」という結果もあるようで、
なかなか結論を出すにはいたらない。

上の切り口のロウは手間と費用がかかる割に、
あまり意味はなかった。
乾燥防止、殺菌なら「トップジン・ペースト」あたりで十分。
台木系の品種なら、それすら特にいらない感じ。

ロックウールという資材に関しては、
潅水管理などは楽だが、圃場にそのまま残留してしまうのが、
根が絡まり外しにくいし、外しても廃棄が手間。
より良い資材があれば替えていくべき。

挿し木作業(露地)

ひと通りの接ぎ木作業が終わった後、
残っている台木品種の枝がもったいないので、
挿し木にて繁殖を試みる。

ロータリーでおこした露地に黒マルチを敷いて、直接挿す。
下部の切り口には「ルートン、木工用ボンド、何もなし」と
ハウス内の挿し木と同様の条件で実験。

今回は手でマルチを敷き、
長さの基準とする棒(いわゆる「バカ棒」)と、
メジャーで測量をしつつ手で挿していく。

挿した後は、
開けた穴に土を乗せるパターンと乗せないパターンで実験。
合計で1100本を挿し木。

今年は雨の少ない乾燥した気候だったこともあってか、
水分量の多い傾斜の下の方、
それも穴を土で塞いだ区画が好調だった。
株間は15cmとしたが、
発芽率が良い区画では混みあって大変だった。
幅の狭いマルチにして2条の千鳥などでやればよかった。

管理作業

電熱線の入ったガラス温室にて管理。
農ポリでトンネルをかけ、その上に寒冷紗。
中に加湿器を入れ、温度・湿度計で管理。
この温度計は最高最低を1日記録してくれるので、
どこまで温度が上がったかor下がったかがわかる。

ただ、この施設はボイラーは炊いていないので、
4月中は4~5度まで温度が下がることもあり、
湿度も加湿器の調子によって変動が大きかった。
このあたりの管理がもっとしっかりできれば、
生育も早くそろったと考えられる。

ただ、接ぎ木と違って挿し木の場合、
特にヤマブドウ系と台木品種テレキ5Cにおいては、
やや低温(24度前後)くらいの方が生育がよかった。
逆にヨーロッパ系品種の適温(30度手前)で安定させた
北海道大学の研究室などでは、
ヤマブドウ系はほぼ全滅という結果となった。

適温も品種によって違うのかも。

また、5月にはカビの発生も見られた。
湿度を90%越えを目指して、
常時70%以上はある状態なので、
やはり発生しやすい条件のようだ。
発生し始めたらベンレートで殺菌。

仮植・定植

発根を確認したものから鉢上げを。
今回は観察も兼ねて、
全てロックウールを砕いて確認し、
発根があるものから鉢上げを行った。
鉢上げ用のポットは12cmが最も使いやすいが、
かなり場所をとるのが難点。

仮植は株間15cm、定植は株間1.5mで植えた。
基本的にロータリー耕のみで元肥はナシ。
うちの庭のみ、ph調整も兼ねて草木灰を施用。
黒マルチで被覆しました。

支柱立て・誘引・摘芯

伸ばすよりも栄養素の蓄積を重視して、
160cmの高さで摘芯を実施。
特に副梢もかかず、自由に任せました。

大体、9月に入って160cm到達。

結果集計

ヤマブドウ系
ヒマラヤ挿し木330→発根258→定植220(66.7%)
小公子  挿し木110→発根  15→仮植    7(  6.4%)

台木品種
5Cハウス 挿し木172→発根133→仮植133(77.3%)
5C露地 挿し木1100本→掘り取り
(ルートン、ボンド、何もなし)

ヨーロッパ系品種
ゲヴェルツ  挿し木55→仮植15→掘り取り12(21.8%)
ピノ・ブラン 挿し木55→仮植45→掘り取り38(69.1%)

小公子は細く乾燥していたため、
挿し木時の予想通りほぼ全滅となった。
挿し木は純粋に枝の充実度と乾燥度合いに規定される印象。

接ぎ木

2019作業日程

4月  7日事前準備
4月14日前日準備
4月15日接ぎ木(リースリング、シャルドネ)
4月22日接ぎ木(ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール)
6/10 ハウス内の苗を圃場に仮植
7/14 ポット苗の残りを圃場に定植
8/5 支柱立て、誘引
9/3 160cmで摘芯
11/22 掘り取り
11/26 台木剪定・枝集め

接ぎ木詳細

穂木取り

園地より穂木を頂いてきて、
殺菌剤のベンレートと活力剤のオキシベロンに浸漬。

穂木がたくさんある場合は良質な枝を選ぶ。
芯の円形の部分が小さく、
周りの緑の部分が大きいほど充実した枝とのこと。

台木、穂木の調製・接ぎ木作業

台木は20cm、2芽を基準に調製。
根側の切り口は斜めにカット。
切り口は芽の直下となるようにする。
(芽の部分が発根しやすいため)

穂木は5cm、1芽になるように調製。
それらをオメガカッターで接いでいく。
右手で穂木を持ち、上に合わせる。
左手で台木を持ち、下に合わせる。

台木と穂木の太さを合わせるのが大事。

オメガカッターは足踏みで接ぐが、
押して切って、引いて接ぐ。
意外と引く力を強めにするのがコツ。
押すのはそれほど力はいらない。
女性でも十分に次ぐことができる。

接いだものは溶かして80度くらいをキープした
レブワックス(ロウ、殺菌剤入り)を付け、
バケツの水で冷やして固定する。
今回は念のため、メデールテープで巻いて固定。

メデールテープは無くても良い感じだったが、
品種などを書くために便利なのであってもよい。

完成したら即座にロックウールに挿し、水に浸す。

管理作業

管理作業は挿し木とほぼ同様。

あとはオガクズを利用したものも実験。
下は培養土、接ぎ部がオガクズになるようにした。
資材は牛乳パックを使ったり、
グローチューブを切ったものを使用したり。

オガクズは水分が適度に保たれるので、
加湿空間を作らなくてよいというのが利点。
オガクズには殺菌効果があるようで、
カビが付きにくいように感じた。

その代わりに資材費がかかるところが難。

結果集計

リースリングRi、シャルドネCh、
ソーヴィニヨン・ブランSB、ピノ・ノワールPN。

Ri  接ぎ木→仮植71→掘り取り25
Ch 接ぎ木→仮植47→掘り取り10
SB 接ぎ木→仮植20→掘り取り 9
PN 接ぎ木→仮植30→掘り取り10

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原田商店の試飲会ワイン。

薄めのイエロー。スモモのような香りに、スパイスのアクセント。

甘さとアロマティックな香り、そしてわずかに残る苦味。

余韻も長く、ゆったり楽しめる1本。

なかなか楽しい白です。

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