旧ブログより引っ越し記事。
元の記事は2015年にアップ。
さて、いよいよ葡萄も実ってきて、
ドメーヌ・タカヒコでも、TAKIZAWAワイナリーでも、
10月12日か19日が収穫予定日となり、例年より10日ほど早い展開です。
そもそも北海道は大陸性の気候で、
年格差が大きく、その年の気候がワインに与える影響が大きい。
従って、ヴィンテージごとの差というのも、必然性に大きくなる傾向にあります。
では今年、北海道の2014年はワインにとって、どんな年だったのか。
KONDOヴィンヤードの近藤良介さんのメルマガをベースに見て行きます。
春から夏にかけて乾季→雨季→乾季と非常に極端な天候が続いたのが今年。
特に6月7日から18日にかけて、北海道では非珍しい「蝦夷梅雨」状態と。
そしてその直後から約1か月間の干ばつの状態。
ちょうど蝦夷梅雨から干ばつ期への入口が開花の時期と重なり、
幾つかの品種では「単為結果」 (ぶどうの着果が正常に行われない状態)が発生したため、
特にソーヴィニョン・ブランは収穫量が厳しい状況。
その後、7月と8月は全般的に乾燥した好天。
生育は順調に進むものの、高温の影響で、
3年ぶりに「ブドウトリバ」という実を食べる虫が大量発生。
以上の2点から、収量は全体的に少な目の展開。
そして、お盆明けから9月は昼夜の寒暖差があり、
残ったぶどうは非常に健全に熟度を増していく方向。
ただ、この9月11日大雨特別警報が発令されるほどの豪雨で、
葡萄も少なからず影響を受け、収量はさらに減少するかもしれません。
以上より、今年は収量は少ないものの、凝縮感のあるワインが期待できる。
全体的に入手が困難そうですが、ぜひとも飲んでみたい!
期待感の高まる2014です!
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