2019年までの総集編~農楽蔵~

はじめに

まとめシリーズ第2弾は農楽蔵。
函館のワイナリー。
僕の道産ワインの原点がドメーヌ・タカヒコなら、
道産ワインにハマらせたのは農楽蔵ですね。

シードル

シードル2013

2015年の1月末試飲。

余市のリンゴと、なんとカリンを混醸したシードル。

色合いは黄金色。香りは梅のよう。
シードルのイメージの範疇ではない。
水で薄めたような味わいが、ややマイナスだが、
それでもカリンの香りと味わいは、かなりの魅力。

今回は温野菜のサラダと併せましたが、超・合ってます!
最近、北海道ではシードルの生産量も上がってきているとか。
ワインだけでなく、期待感の高まるフィールドですね。
これからに期待を膨らませる、乾杯のシードルでした。

シードル2015

今日は鍋。
というのも、スーパーで魚介が安かったから。
半額セールに押されて、たらの「あら」を使った鍋。
最初は水炊き風、その後は牛乳とバターを加えて北海道風に。
クックパッドを見ながら作ったけど、こういうの、関西ではなかなかないよね。

合わせたのは農楽蔵のシードル。
海鮮なら函館でしょ、という単純な理由から。

いや~、それでも合うわ、やっぱり。
くいくい飲んでしまって、あっという間に2人で1本。
これまたワインと見紛う複雑さと味わい。
スバラシイの一言です。

難点はスイスイ行けるせいで、
もう1本確実にワインを開けてしまうということ。
コスパ的に、安いけどお得にはなってない…。

ま、ウマイからいいか(笑)

スパークリングワイン

ラロ・スプマンテ・アロマティコ

ラロ・スプマンテ・アロマティコ2010

農楽蔵ワイン会のフィナーレは、泡です。
それも、非売品。

ヴィンテージは2010。

まだ農楽蔵の醸造所が存在していない頃の作品。

ですから、ドメーヌ・タカヒコが醸造所になっています。

ナイアガラの味わいが、今に通ずる。
気圧は高めの泡ですが、それほど長持ちはしません。
黄金のカラーで、マンゴーシャーベットと合う。
味わいにも共通点があるのかな?

ほろ苦さがアクセントになっています。
豊かな今日のワイン会を締めくくる、
とっても面白いワインでした!!

ラロ・スプマンテ・アロマティコ2013

ブドウ品種はザラジェンジェ。初めて聞いた品種でした。
ハンガリー原産で、「ぶどうの女王」と呼ばれている。
香りは日本酒と共通点を感じる。清涼で透明感が強い。
北海道のワインでは、ちょいちょい使用されているようですね。

ナイアガラも使っているので、その香りも。
甘い香りがするが、味わいはまったくもってドライ。
ナイアガラの個性をここまで引き出している作品は初めて。
ナイアガラって、こうやって活かすのか~と感動。

こいつには、豆腐とアサリのスープが合いました。
豆腐と泡を合わせたのは初めて。
農楽蔵だからなのか、日本の食材との相性がとてもいい。
この泡にも、アサリのダシが心地よくマリアージュ。
和食と合わせるのに、とてもいいですね。

ラロ・フリッツァンテ・アロマティコ

ラロ・フリッツァンテ・アロマティコ2014

ヴェレゾンのワイン会で、2010~2013まで農楽蔵を飲んだわけですが、
それらと比べた印象としては、一段洗練されたというイメージ。
ナイアガラのような甘い香りと、ドライなテイストは変わらずだが、
奥行きの広がりが段違い。

何がそうさせるのか?造り手の思いなんでしょうか?
最新ヴィンテージが一番おいしいって、なかなかない。
成長し続けてないと無理だし、挑戦していないと起こりえない。

んー、いろいろ考えながら飲みまくったけど、
正直言って、僕の理解を超えている1本だった。
うまい、というしかない。

2回目。

鶏肉のグリルになめこのスープ、そしてオクラとブロッコリーのナムル風。
「タニタ」のレシピに出てきそうな、割と健康メニューでパーティー。

合わせたのは農楽蔵の泡。
泡と言っても微発泡くらいの感じ。
泡があまり得意でない奥さんでもスイスイ行ける感じ。

ドライなテイストが僕の好みですね。
落ち着いた雰囲気が合う味わい。
大勢でのパーティーというよりも、2人の夜という感じ。

それにしても、チキンのグリルと合うな。
余分な脂が飛んだチキンと、爽やかで軽い泡。
どちらも控えめなカップルという感じか。

アルコール度が強くないので、
僕としてはこの後、もう1本飲みたくなる感じだな(笑)
アペリティフ向きの1本でした。

ラロ・フリッツァンテ・アロマティコ2015

我が師匠が手に入れたものを、1本購入。
ついでに、グラス1杯分頂きました。

コメントの意味をようやく理解。
もう少し14を飲むのを我慢してれば、垂直試飲ができたのに…。
タイミングミスったなぁ…。

とはいえ、試飲してみての感想。

前も思ったけど、個人的には農楽蔵は早飲みが好きだな。
あまり熟成させずに、鮮度重視で飲んじゃう派。

今回も澱が完全に沈んでなくて、濁り酒のようですが、
そのニュアンスがかなり好きなんだよな。
あまり純粋過ぎない方が美味しく感じる。

そして梅のようなニュアンスが強く出ていて、
その青さを感じる酸がとても好き。

これで2000円って、手に入りにくくなければ、
マジで普段飲み用の泡の筆頭ですよ。
量産されないからこその魅力とはいえ、
箱買いできたらな…なんて考えてしまう1本でした。

農楽蔵さんは、ナチュリズム札幌は欠席でした。
台風の影響やら、いろいろな作業やらでこれなくなったとのこと。
しかし、ワインはあるし、他の生産者さんたちがサーヴしてくれて、
それはそれで貴重な経験に。

登場したのはラロ・フリッツァンテ・アロマティコ2015。
「フリザンテ」とは読まなんですね。今まで間違っていたな。

スパークリングにしては、やや高めの温度帯でのサーヴ。
この直前に飲んだタプコプとは種類の違う酸。
どちらかというと、ゆったりと柔らかい感じ。

そして、たまたまボトルの下の方だったので、
グラスに澱と酒石酸のキラキラしたかけらが。
こういう濁った雰囲気が好きなのでラッキーだ。

いつ飲んでも楽しい気分にしてくれる1杯。
どんなところで作られているのか、見に行くのが今から楽しみ。

ラロ・フリッツァンテ・アロマティコ2016

飲み比べということで、ラロ・フリッツァンテ・アロマティコ。
こっちが本家本元です。
弟とも言うべきモンペとの飲み比べ。
(すごい企画!ありがたい!!)

「アロマティコ」の名前通り、非常に香り高い。
「香り立つ」とはよく言ったもので、
グラスに鼻を近づけなくたって、香りが登ってくる。

味わいもナイヤガラの香りを強く感じる。
欧米人は嫌がるらしいが、僕は昔食べた葡萄を連想して、
非常に懐かしく、幸せな気分になる。

モンペと兄弟とは思えないほど、
その仕立て方というか、目指す方向が違うように感じる。

このラロは果実感も残り、香りも強く、
独りで自立していくだけの力と自信を感じる。

モンペからは、料理に寄り添って引き立たせる、
謙虚さと応望性を感じる。

どちらが良いとかではない。
見ている先が違うんだろうな。
同じ遺伝子を持っていても、
見た目は似ていても、兄弟とは違う人間。
同じように、この2つのワインも、
まったく別のワインとして評価するべきなんだろうな。

いろいろ感じるところの多い飲み比べだった。
ありがとうございました!

2018年12月試飲。

2015年ヴィンテージで全国リリースが終わり、レシピごと余市の千葉農園のナイアガラも、ドメーヌ・モンに引き継がれてます。ただ、台風被害などの諸事情で、2016以降もラロはリリースされてます。
で、そのラロと引き継いだドメーヌ・モンの、「モンペ」を飲み比べようという企画。
同じ栽培家が作ったナイアガラという品種、
同じレシピで作っても、
造り手が違う「モンペ」と「ラロ」は、
全然違うアイテムとなっていて、
飲み比べるととても面白い。

やはりラロは泡も優しく、透明感がある。さすがにキレイな造り。乾杯からゆるゆると料理に合わせても良い。
汎用性の高い1本。さすが、の一言です。。。

ノラポン・エフェルヴェザン

ノラポン・エフェルヴェザン ノン・ミレジム

奥さんを初めてヴェレゾンに連れて行って。
乾杯のワインはやはり泡で。

奥さんは「のらぽん」。
微炭酸だし、甘みがふくよかで、女子受けしそう。
特に奥さんは炭酸が苦手なので、喜んでました。

甘さも果実が熟したようなほんのりした甘さで、
これなら甘いのが苦手な僕もイケます。
(べたっと、まとわりつくような甘さが苦手なんですよね…)

食欲が湧く、まさにアペリティフとしてのワイン。
なおかつ、前菜3種盛り合わせともマッチ。
特にトマトとの相性がよかったな。
今度、スパークリングを飲みながら、ミニトマトやってみよう。
ドレッシングにもスパークリングが使われているのが面白かった。

ほのかにカリンの香りがする。
さすが格上感のある1本でした。

右から見ても、うららかな春。

個人的には、かなり良い合格発表でした。
ただ、それでも全員が受かるわけではないのでね。

甘い思い出の中に、しっかりタンニンがあるような。
そんな泡が良く似合う1日は他にない。

毎年、この日は来るんですが。
それでも「泡(うたかた)は、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたる試しなし」という言葉通り、
同じ合格発表はないんですよね。

毎年違った喜びがあり、
毎年違った悲しみがあります。

今、のどを通って行った泡と、
今、グラスで生まれた泡は、同じだけど違うんだ。

今年は麻婆豆腐に合わせて。
辛さは抑えてある。

そんな辛さにも負けない複雑さ。
複雑な気持ちの夜にぴったりですね。

奥さんのこのワインの感想は、「葡萄の味がする」でした。
長らく2人でワインを飲んでいるけれど、
そんな感想、初めて聞いたな。

うん、でも確かにそうだ。
確かに噛みしめたくなるほどの、葡萄の味だ。これは。
ソムリエ教本よりも勉強になるな(笑)

複雑でありながら、その本質はシンプルで純粋なのかも。

シャワーのような泡も気持ち良い。
シャワーのようにいろいろな思いを洗い流して、
そして新しい1年が始まってゆく。

来年が最後なのかな。
皆で笑えるといいな。

ん~、やはりパワーがある。それでいて軽やかでもある。
複雑なようでいて、シンプルにも感じる。
ギャップにやられるな。

なかなかいろいろと思いを馳せてしまう一杯。
哲学的なんだ。農楽蔵は。

今から思い返すと、ワインにハマったのも、
こういう複雑さを感じたからだったように思う。
ビールやチューハイでは味わえない、奥深さ。
いわば「どハマリ」した原点の味。

ノラポン・エフェルヴェザン2015

味わいもアタックが強くて(泡なのにアルコール度11度!)、
そして凝縮感もハンパない。

このリンゴの蜜のような甘さのあるスパークリングに弱くて。
でも、基本的にシャンパーニュの一部でしか味わえない…
と思ってたら、こんな身近に!

非常に複雑。泡なのにタンニンも感じれます。
酸も、それほどではないけれど確かにあって。
複雑さということで言うとナンバーワンでしょ。

泡が好きでない奥さんも、コイツは高評価。
「まさに北海道を感じるワイン」と最大レベルの賛辞。

「この後、やらなきゃいけない仕事がある」って言う彼女に、
2杯目を飲ませるなんざ、正気の沙汰ではない。

出会えてよかった。
これは間違いなく名品ですよ。

ブラボー!

やはりこの凝縮感は前のヴィンテージよりも一段上になっていると感じる。
林檎のような、果実感がギュッと詰まっていて、香りが爆発する。
一口目からインパクトがあって美味しいし、時間と共に変化も楽しめる。
泡も細かくなっている気がするな。非常に美味い。

ぱやぱやぺてぃあん

ぱやぱやぺてぃあん2018

さて、ワインヘリテージのワイン紹介。

毎年長蛇の列、からの速攻で試飲終了のブースから攻める。

今年も農楽蔵さんからです。

こりゃまた、いつもに増して、ゆるーい雰囲気のエチケット。
名前も「ぱやぱやぺてぃあん」です

ペティアンの名の通り、微発泡のワイン…
というか、泡はほとんど感じない程度。
ナイアガラっぽさがありつつも、爽やかで清涼感に満ちている。

乾杯や、スタートを祝うのにピッタリな1本。
うーん、このゆったりした味わい、個人的には大好きだな~。

この後飲むワインにも期待感が高まる1杯でした。

オーノラ・ブラン

オーノラ・ブラン2017

2019年2月試飲。

鹿肉のワイン会1本目。
初めて飲む函館の農楽蔵のアイテム。

料理を注文して、待つ間の乾杯ワイン。
なんて贅沢なウェイティング・ドリンクなんだ笑
ナイアガラで作られてるとのことで、ラロと共通点を感じる。

でもこちらの方がおしとやか。
ナイアガラって、香りも味わいも主張が強いが、
こいつはうまく抑制が効いている。
なんとまぁ涼やかな味わい。

いくらでも飲みたくなるな。
のっけから、インパクト抜群の1本。最高のアペリティフです!


白ワイン

ノラポン・ブラン

ノラポン・ブラン2012

014年8月末に、農楽蔵ののらぽん・ブラン2012。グラスで700円。
アロマティックでいい。林檎の香りがふわりとただよう。
酸はやっぱり北海道のテロワールですね。
バランスの良さはピカイチ。

ノラポン・ブラン2013

硬質な酸は農楽蔵、ひいては北海道の象徴でもある。
甘味はほとんどなく、高貴な印象を受ける。
これがケルナーからできていると聞いて驚き。
正直、ケルナーは本場ドイツよりも、北海道の方がうまく使っている。

 旨みも感じさせるので、和食との相性もいい。
豆腐の入ったスープと合う。
和食で晩酌をするときは、ぜひそばにいてほしい1本。

ノラポン・ブラン2014

合わせたのはノラポン・ブラン。
最近、かなり農楽蔵を満喫しているな。

ファーストアロマはリンゴ。蜜の味わいもある。
酸は(農楽蔵の中では)強め。
僕はこういうドライさが好き。
奥さんは甘めのが好きなので、反応はやや薄い。
ウチは白の好みがビミョーに違うのでややこしい。

酵母の香りかな。
醸造しているときに感じる香りもある。
こういう香り、大好きなので、やみつきになる。

しかし、このノラポン・ブランは熟成で本領を発揮するかも。
以前、「農楽蔵は早飲み派」と書いたけれど、
このノラポン・ブランに関しては酸の角が取れてからにも興味あり。
非常に深い白に変化するのではないか。
ん~、熟成用にもう1本欲しいな(笑)

そして料理は…

ノラポン・ブラン2015

グラスに注ぐ段階からわかる、華やかな香り。
今回のメンバーで飲むのはほぼ自分だけなのに、
(帰りのドライバーをやってくれる奥さんに感謝…)
グラスにあると飲まずにいられないのが農楽蔵だな。

軽やかなタッチ、小気味の良い酸、華やかな香り…。
やっぱ外さないわ。
基本的に早飲みが有力だな。
乾杯にも使えるバランスの良い1本。

で、今年のヴィンテージということで感じたことは、
意外に奥行きがあって、あれ何か熟成もするんじゃ?という印象。

白の熟成って、酸の角が取れてまろやかになる感じだから、
それほど酸の強くない農楽蔵の白にとって、
熟成ってあんまり力を与えない…と頭では思うんだけど。
それでもヴィンテージを追うごとに、熟成に向く造りになってる気がする。
タフそうというか、表情が変わっていくんじゃないかという期待感。
熟成で世界観が一気に広がる白もあるし。
(タキザワさんのソーヴィニヨン・ブランとかそうだったな…)

いや~、本当にヴィンテージごとに進化してくれる!
農楽蔵があってよかった!(笑)

合わせたのは、函館の農楽蔵。ノラポン・ブランの2015。
ホワイトデーだけに白ワイ…まぁいいや、それは(笑)

アルコール度も低めで、果実味が豊富でうますぎる。
リラックスして飲める。
液面には現れないけど、口中でわずかに感じる発泡。
吹かないように、スクリューキャップになりました。

まるで実家のような受け入れられ感。
トロピカルフルーツの味わいが口いっぱいに広がって、
もうバカンスのような気分ですよ。
はー。たまらなくウマイ。

海と浮き輪。ノリノリですね(笑)
このエチケット大好きだ。
「洞爺グラフィック」さんの作品です。素敵だ。

柑橘のアロマ。そしてリンゴの蜜のような甘さ。果実の香りに溢れている。これは癒される味わいだわ。
てんぷらや豚しゃぶという、割と個性の強い料理にも負けない芯がある。さっぱりしつつ、力がある。理想のワインだと感じる。
基本は骨格がしっかりしたドライなワイン。でも、優しい甘さも感じるんだよな。力が湧いてくるわー笑

ノラポン・ブラン2016

2019年1月。

農楽蔵のノラポン・ブランです。北海道らしいケルナーやミュラー・トゥルガウで造られた白。
アロマティック品種なので、ブドウ由来の桃などの香り、(個人的に「ネクター」のジュースと共通点を感じる笑)あとは蜜のような甘み、それでいてすっきりとした酸が特長。
アルコール度も高くないので、ラストでもしっかり楽しめる。

農作業のシーズンは、なかなかワイン会やるのも難しいが、冬の間は勉強も兼ねて、ちょくちょく開催できると良いな。
久しぶりのメンバーとも飲みたい。希望の方はぜひお声掛けを笑

ノラポン・ブラン2017

2018年の8月試飲。

北海道ワインアカデミーにて。

左側の方ですね。農楽蔵を代表するアイテムです。生産量もまずまずあるので、本州も含めて流通してます。

限りなく透明に近いイエロー。わずかに感じる発泡は、亜硫酸を使わない代わりに使用している、炭酸ガスの影響とのこと。
なぜかまたタンクの前に立って試飲。栗澤ワインズでもプレス機の前にいたような笑なにか癖があるのかもな。

白は全て除こうナシ。灰カビは健全なら残している。ボディをつけるのと、酸とのバランスで。
うむ。いつものリンゴのアロマ。酸といってもトゲトゲしていないのは、リンゴ酸が意外に多いからかも。
ブドウは余市のケルナー。
香り高く、第1印象からキュート。味わいも良くて、人当たり良い。そりゃモテるわ笑
早飲みしてもバッチリ美味い白です。


ノラ・ブラン

ノラ・ブラン2012

色は薄いイエロー。

コクを感じる深さと、心地よい酸。
シャルドネで作られていて、「これだけを作りたい」というこだわりの1本。
余韻が非常に長く、何分も続くので、会話が途切れがちになる(笑)

樽香もわずかに乗っている。
香ばしいトーストの香りをほのかに感じるので、
バゲットを何枚も食べてしまった。良く合う。

こだわりを感じる、最上級の1本。

個人的に、エチケットのネコの絵もかなり好きです。

ノラ・ブラン2014

いや~、農楽蔵の抽選にも外れ、
もう今年は飲めないかと思っていただけに、感動の1本でした。

夏場のトマトが余っているときに作り置いて、
冷凍してあったトマトソースを使って、
アンチョビを加えたパスタと共に。

アタックが強く、芯の強さとアルコールを感じる。
アルコール度も13%なので、北海道ワインの白の中では、
かなり強めですね。

そして樽香。バニラの香りにうっとりさせられる。
農楽蔵の魅力は品の良い甘さにあると思う。
甘さを感じるワインはどちらかというと僕の好みでなく、
シャープな酸を感じる白が好きなのだけれど、
農楽蔵だけは例外。品が良くて心地よくて、
うっとりと身を任せたくなるような甘さです。

で、ふとエチケットを見て。
ああ、そう。こういう女の子のような猫。
こういう雰囲気ですね

深いコクもあるので、オリーブに合うかと思ったが、
ちょっとオリーブと合う感じではない。
どちらかというとカボチャの煮ものと合う感じ。
パスタのアンチョビとも、なかなか相性は良かった。

さすが、段違いの味わいでした。
素敵な1本。
countrylifeさん、ありがとうございました!

ノラ・ブラン2015

2017年4月。

ワインも最高にうまかった。
新しいワインなので、まだまだ元気。
サーヴした瞬間、液面にふわっと泡が残る。
微発泡というには儚いほどの泡。
口に含むと、チリチリと泡の名残を感じることもできる。

そして香りと言い、味わいと言い、なんともフルーティー。
バスケットいっぱいのフルーツの香りを嗅いでいるようだ。
柑橘、トロピカルフルーツ、熟した林檎…。

アルコール度数は14度だが、まったく感じない。
すいすいと飲めてしまう濁りのある白。
ボトルは寝かせてあったが
(スクリューだから関係ないけど、つい習慣で…汗)
それでもビン底は濁りがあって、色合いが白くなっていく。

そのあたりの、少し苦味のかかったところが好きなんだよな~。
新年度。新たな出発を祝ってくれるようなワイン。

ブランは、やはりクリーンな味わい。
爽やかなんだけど、甘さもあり、そして説得力がある。
この果実感というか、トロピカルフルーツ感がそうさせるのか。
このキレイに伸びていく余韻は最高だな。
北斗市の農楽蔵の農場のシャルドネが90%使われている。
この年が、自家農園の実質初成りらしく、
粒が小さめだったことが、この味わいを生んだのかもしれない。

農楽蔵の白も、フルーティーでスイスイ進む。
どちらかと言えば白は酸が立つ方が好きなんだけど、
リンゴのアロマのする、この甘めの白が大好きなんだよなぁ。
飲み始めたら止まらない。
もうボトルが1本空いてしまうワインです。

高めから注ぐと、微発泡していることが分かる。
わずかな泡、ビン底の濁り、優しい味…。
そのすべてが僕を包み込んで、癒してくれる。

素敵な夜だ…。

ノラ・ブラン2017

2018年11月、Tepp’sワイン会のワイン。

大好きな農楽蔵の白。

あれ?農楽蔵らしさがない…というか、味わいも酸だけが突出。しかも、あまり気分の良い酸でない。
慌てて歌市内の遠藤さんに聞く。すると、これはかなり還元的とのこと。味覚が鋭敏な人にとっては、「萎えるレベル」とのこと。
これはアンラッキーだった。果実味爆弾を期待したんだが。
スワリングすると、かなり香りが出てくる。デキャンタしてサーヴが正解だったな。今更だけれども。。。
ま、次の出会いに期待です。

ノラケン・アンフュ

ノラケン・アンフュ2014

これを飲んだ後のメモには、ただ一言「香りが饒舌」と書いてました。
ほんと、酔ってる自分は上手いこと言うなぁ笑
すごく様々な香りがするんです!
これがケルナーの単一とは、うまく理解できないです…。
とにかく、香りの変化もあるし、覚えきれないほどの香りの要素。
絶対にアッセンブラージュか、もしくは混醸だと思ったな。

だって、ゲヴェルツみたいな芳香もあるんですよ!
これを飲むと、無口になります。
ワイン会向きじゃない笑
考えこんでしまいます。

清涼感、酸の感じはケルナー。
北海道のケルナーは一押しだけど、これはその魅力を完璧に引き出している。
恍惚とした気持ちにさせてくれる1本。

ノラケン・アンフュ2015

ノラケンのアンフュ。
こいつもケルナーですね。
いや~、本当にここで酔わせてもらったな。
ノラケンの赤と白で身も心もトロトロですよ(笑)

香水のような香り(この香り、電車でも思い出してニヤついてしまったな)
そしてキレイな酸、バランス感。
本当に優等生だと感じます。

まだまだ北海道のワインは成長して行ける。
もっと多くの人が道産のワインにハマっていくんじゃないかな、
とコイツを飲みながらしみじみ考えてしまった。

今回のイベントの参加者は300人とか。
タクシー・電車だけでも結構な経済効果があっただろうし、
今後、飲食店なんかも参加してくると、
もっと大きなイベントになってきそうだな。

ノラケン・アンフュ2017

ワイン・ヘリテージで飲んだワイン。

バニラのような甘い香りがふわりと立ち上る。

樽が効かせてあるのだろうか?

ゆらりとしていて、揺蕩うような美味さ。

とりあえず農楽蔵さんの出品3本のグラスを確保したので料理も。

今回の京王プラザホテルさんの料理は、

北海道のワインに合わせることを強く意識していたように思う。

白を合わせるための魚を中心とした海鮮料理が豊富で楽しめた。

特にこの鯛のパイ包み焼きは、あっさりしているが淡泊でない。

まさに農楽蔵の白のためにあるような料理。

うーん、これぞマリアージュ。

最高に楽しめました!

ノラケン・ブラン・グリ

ノラケン・ブラン・グリ2017

さて、ワインヘリテージのワインの紹介。

初めて飲むアイテム。

これまで飲んできた農楽蔵さんの作品に比べて、

力強く、説得力があり、香りの主張もかなりのもの。

名前に「グリ」と入っているが、品種にピノ・グリが使用されているのだろうか?

だとすると、このパワーも頷ける。

だとすると、このパワーも頷ける。

日に日に進歩を続ける北海道のワイン。

それを追いかけ、支えていきたい!と改めて実感しました。

赤ワイン

ノラポン・ルージュ

ノラポン・ルージュ2012

014年8月末に、飲んだのはノラポン・ルージュ2012。グラスで800円。
香りも味も個性を感じる仕上がり。
料理に非常に合わせやすい感じ。
今回も、どの料理ともバッティングしなかった。
タレであろうと、牛肉であろうとOKな感じ。

一番魅力に感じたのは複雑性。
日本の赤ワインでは、なかなか複雑な味わいを感じれない。
奥深さという感覚を抱いた、貴重な赤。

ノラポン・ルージュ2013

農楽蔵ワイン会も、いよいよ赤に進んでいきます。
ここからはなんとマグロの漬けちらしと合わせて。
合うのか…?と懐疑的でしたが、結果は◎です!

色合いはきれいなルビー。

グラス下の影、すごくキレイ。まるで影絵のよう。

メルローとヤマ・ソーヴィニヨンのアッセンブラージュ。
個人的に、このセパージュは大好きだわ。
北海道のメルローはどうしても線が細く、
優男みたいな印象になってしまうんですが、
そこに少し山ブドウかヤマ・ソーヴィニヨンが加わると、
俄然、りりしい感じになってくる。

今回はメルロー比率が高めかな?
ライトな赤で分かりやすい。
とっつきやすい赤ですね。

ノラポン・ルージュ2017

2018年8月のワインアカデミーにて。

この6月に瓶詰、6月末にリリースされたばかり。最新ヴィンテージですね。
色合いは薄く、向こうが見える。軽やかではあるが、奥に揺るがない芯がある。ジューシーさを感じる。農楽蔵の中では最もポピュラーなノラポンシリーズ(それでも手に入らないけど…)。それだけに気さくな雰囲気がある。
第1印象はピノ・ノワールかと思ったが、上記の要因から、似てるが収量取れるツヴァイと予想。
正解はメルローメインの4割ほどツヴァイ。タンクで醸し、満量詰め。
スクリューキャップを採用してるのは、亜硫酸不使用なので、ボトル差をなるべく無くすため。
あとは作業面で、瓶詰後すぐにコンテナ詰めできるから。(コルクだと馴染むまで2晩ほど立てて、その後にまた寝かせることになる)
最近の流行りのディアムは、まだ様子見とのことです。
吐器が用意されていましたが、誰も吐く奴はいない。そりゃそうだわな笑最高の赤だもん。

ノラ・ルージュ

ノラ・ルージュ2014

農楽蔵の赤ですね。2016年3月と5月で2度。

我が師匠がグラス1杯分をくれるというメールを見て、
記録的な暴風雪の中、仕事帰りに(真夜中に)ワインを頂戴しに。


用事があったので、いったん札幌駅まで行って、
戻ってくるという手間のかけよう。
「赤ネコ飲む?」という言葉に誘われて、
吹雪の中、フラフラしてました(笑)

やはり香り高い。
雪の中に刺さっていたので、少し温度が上がったくらいが飲みごろ。
香りはまさにエレガント。

農楽蔵は、一言で言うと「調和」だな。
こういうハーモニーは不思議だ。
飲んでみると、「これしかない」と思う絶妙のバランス。
でももちろん、自分で作るのは本当に難しい(のだろう)。

いいな。すごく素敵だ。
がんばって吹雪の中、車を走らせてよかった。

農楽蔵は開けた瞬間から、
「ああ、これは良いワインだわ」という香り。
そういうワイン、いくつかありますよね。
ボルドーならシャトー・ヴェイシュヴェルが。
ブルゴーニュならフレデリック・マニャンが。
そして日本なら農楽蔵が。
いわゆる会った瞬間に恋に落ちる、一目惚れ系です。

ボトルは立てて置いたので、
色あいは飲み進めるごとに変化します。
最初は明るく、光を通す赤。
最後は濁りが出て、深遠な濃い紫に。

味わいも最初は酸が目立つが、2~3度のスワリングで落ち着き、
甘やかな果実味の主張が目立ってくる。
第一印象はツンとしているのに、付き合っていくと甘い。
1本のボトルでも変化が楽しめる。
後半は澱の影響もあって熟成を感じる。
落ち着いた、陰性のブルゴーニュのよう。
静かな、深い森だよね。

奥さんも「個性的。個性的なのに、とてもおいしい」と。
個性というのは両刃で。
時として批判的にも使われますよね。
(褒める時が見つからないときは個性的って言っとけ、みたいな)
でもコイツは、一発で農楽蔵とわかる香り、
他には無い特徴的な香りと味わいなんだけど、
みんなが間違いなく美味しいと感じてしまう。

なんなんでしょうね、これは。
ありえないものが両立しているような。
そんな感覚に陥る。

最初の1杯から、最後の1杯まで、
あまねく楽しませてもらいました。
(個人的にはボトル上部の澄んだキレイさより、
 ボトル底の方の濁った渋さが好きだ)

これはスゴイわ。最高の1本。

ノラ・ルージュ2016

2016年といえば、空知エリアは台風もあって大苦戦の年でしたが、
函館は割と良いヴィンテージとのこと。
メルローが60%、ピノは40%。
ほぼすべてが除梗されているとのこと。

果実由来の甘さも感じつつ、タンニンが引き締めてくれる。
このタンニンがこなれるのを待つのも楽しそうだし、
今の味のバランスでも楽しめると思う。
個人的には、そろそろ飲み頃だと思うな。

ピノによるライトな感じもしっかりあるが、
決して薄いという印象は受けない。
メルローもピノも、僕の大好きな品種。

それがこうして、絶妙のダブルスを組んでいるのを見ると、
最高に幸せな気分になるんだよな~。

ノラ・ルージュ2017

2018年12月試飲。

農楽蔵の赤です。ヴィンテージは白と同じ最初2017。
ルージュは最高に良い。
これで17とは思えないほどの力。
香りも強く、まるで花束だ。
味わいも深く、複雑。
それでいて濃すぎない。
好みにドンピシャリ。
さすごだわー。
帰りの電車、ずっとコイツの思い出に浸ってた。
顔がニヤけてなければ良いんだが。
ただの変なヤツになってしまうからな笑
さすがの1本です。

ノラ・ルージュ・ゼロ2015

2017年1月。

1本めとほぼ同時にあけておいて、
ピザのタイミングに合わせて、サーヴのイメージで。

ノラケン・ルージュ

ノラケン・ルージュ2015

7月に行われた、「ラ・フェット・デ・ヴィニュロンズ・ア・ヨイチ」
というイベントにて。

すごいな。ノラケンがドン!と置いてある。
スタッフの人が両手にノラケンを抱えて走ってたりすると、
シーラカンスの大群を見たような気分になる。

これもツヴァイゲルトレーベなんですね。
これまた、ここまで飲んできたツヴァイとは違った顔を見せてくれる。
どちらかというと、パワーよりも繊細さが売り。

ここまでのツヴァイは、どちらかと言えばストレートな魅力。
パワーがあって、マッチョで、分かりやすいものが多かった。

こいつは筋肉質なんだけど、決して単純ではない。
味わいの奥にはしっかりと農楽蔵の共通する世界観がある。
それでいて(これはいつも思うんだけど)男性的。
ノラポンとかラロに比べて、男っぽい気がするんだよな。
そこが、魅力。

今日は、余市駅からのタクシーの乗り合わせで、
神奈川県から朝イチの飛行機に乗って、
このイベントに参加している人と同席したけど、
たしかにそこまでやりたくなる気持ちもわかるな~、
と、コイツを飲みながらしみじみ思っちゃいました(笑)

ノラケン・ヤマローネ

ノラケン・ヤマローネ2013

乙部町のヤマ・ソーヴィニヨンを1か月陰干しして作られている。
イタリアのアマローネから来たネーミングでしょうね。
陰干しして作るという手法も一緒だし。
亜硫酸無添加。

いつもなら、美味しいワインはクイクイと行ってしまう。
しかしコイツは、慈しむようにゆったりと飲んでしまう。
(奥さんには、「ワインは本来そういうモンでしょ」と言われた…)

フルーティーなんだが、軽さはちっとも感じない。
ヤマソー独特のビターな香りもある。
力強さはあり、理解しきれないような懐の深さもある。
今回、誘ってくれた鈴木さんいわく、かなりまとまって美味しくなっていると。
熟成を必要とするタイプのワインな気はしますね。

掴みかかってくるような強さがあるので、
タレと合わせて食べると最高だった。
特につみれとかね。力をもらえる赤だ。

本当、北海道は赤もウマイぞ。
最高の赤は、そうそう手に入らないのが難だけど。
飲めたら、必ず幸せになりますよ。
絶対です。

ロゼ

ラロ・スプマンテ・アロマティコ・ロゼ

ラロ・スプマンテ・アロマティコ・ロゼ2013

キャンベルとセイベルでできているロゼ。
ロゼと言っても、オレンジのような色合い。

爽やかなロゼで、甘みはほとんどない。
2気圧くらいの、微発泡という印象。
底には澱がたまっていて、味わいは変化していく。

僕の感じた印象では、ラムネのような印象。
飲み物ではなくて、あの白い塊のラムネ。
懐かしい感じの甘味が、ほんのりと。

海老のフリットと併せましたが、
ちょっと油っぽいものとの相性がいいかも。
ヴェレゾンは、料理との合わせ方もうまい。

子の合わせ方で、ワインがよりおいしく感じる。
女子受けしそうなロゼ。
色がもっときれいだと、なおよいか(笑)

ラロ・スプマンテ・アロマティコ・ロゼ2014

2016年2月に飲んでいます。

「楓」のピザに合わせて、
ワインは農楽蔵のロゼ泡を合わせました。
ヴィンテージは2014。1900円です。

モチっとしたピザ生地に、合うのなんのって!
アルコール度数も低めて口当たりが優しい。
このあたり、「楓」のピザとの共通点を感じますね。

ワインの色もそうですが、味わいからもカリンのような、
アンズのような爽やかな甘さと酸味を感じます。
これまた、酵母の雰囲気もあり、手作り感を感じるワイン。
ピザと同様、家庭的な印象を受けます。
プロっぽさがあるノラ・ブランなどとは違う魅力ですね。

エチケットも可愛くて、パーティー気分を盛り上げてくれる。
素晴らしい1本。

洗練されたシティーボーイのようなワインたち。
「農民」という印象のドメーヌ・タカヒコと、
僕の中では対極にある印象のワイナリー。
でも、両方とも好き、という矛盾が、
ワインならではですかね(笑)

ワイナリー訪問記

農楽蔵(醸造所)

2018年8月北海道ワインアカデミーにて訪問。

元々は印刷所だったらしいですが、
さすが函館、シックでお洒落だわ。

元印刷所の建物を使った街中ワイナリー。
北向きで両側が山なので、ひんやりした印象の屋内。
こちらの2階部分が裏の家の1階に当たる高さなので、
日も入りにくいし、気温も上がりにくい。

夏場は家庭用のエアコンで充分にしのげる。
冬はさすがに業務用のエアコンで15度くらいをキープ。
ワインには最適の環境ですね。

ほぼワンフロアで、手狭な印象ですが、
天井を抜いたところが2階になっていて、
使い終わった道具はリフトで仕舞えるところが便利そう。
面積より広く使えている印象。

農楽蔵は生産本数が全体で1万2000本くらい。
もう少し減らしたいと考えているとのこと。

全アイテムで亜硫酸は不使用。
そのために炭酸ガスとドライアイスは使用している。
サニテーション(洗浄)にも細心の気配りをしていて、
全ての道具で使用前と使用後は洗浄。
洗剤を使って80度のお湯で洗浄後、
最後は水で再度洗い流す。
樽洗浄機も使用。

この徹底ぶりがあってこその亜硫酸不使用なんでしょうね。

また、北海道という気候も不使用の助けになっていると。
気温が低いこと自体もそうだし、
それにともなってPHが低く(酸度が高く)、3.9くらいまでにおさまる。
これが予期せぬ微生物が働くことを抑制しているとのこと。

白ワインは除梗なし。
自社ブドウと買いブドウが半々くらいの割合。
灰カビ(貴腐菌)は残して仕込む。

赤ワインは除梗あり。
ボランティアのお手伝いにも来てもらって、
1~2週間で終わらせるとのこと。
梗を取るのは、
梗の味は農楽蔵のワインにはいらないからとのこと。

コルクは上位キュベのみで、
今はスティルヴァンのスクリューキャップをメインで使用。
亜硫酸を使っていないので、
天然コルクだとどうしてもボトル差が生じる。
それを避けるため。

あとはコルクだと打栓後すぐに横にできない。
1~2晩立てておいて、そこから横にする作業がたいへん。
スクリューだと即座に横置きでコンテナに詰めることができる。

この後は実際にワインを飲みながらお話を聞く。
その内容はこのあとボトルと共に紹介します。

天然酵母を使用しているので、
ブドウが慣行栽培か自然農法かで、
発酵しやすさが違うという話とか、
畑と醸造所が離れている理由とか、
(出身地ではないので、飲食店に近いところにいたかったから)
面白い話がたくさん聞けてよかった~。

文月ヴィンヤード

農楽蔵の醸造所からバスで移動して、農楽蔵さんの自社畑、文月ヴィンヤードへ。ここで旦那さんの佐々木賢さんの話を伺う。

なんだか凄く懐かしい雰囲気。生えてる草の感じとか、風の運んでくる匂いとか、本州で馴染んでる雰囲気に近い気がする。

ブドウの守り神、バラも1株。小さな軽トラと、夫婦2人で回せる面積、実働2ヘクタールくらいの畑です。

佐々木さんは2011年に夫婦で就農。2012年に大多数の樹を植えたので、6年目ということになる。

自分の好みに合った場所を探して、この地にたどりついたとのこと。

シャルドネの適地を求めて、

長野の東御や、山形の標高高めのエリア、

そして道南の中から選んだ土地。

選んだのは、ここ道南だが、
実は積算温度では余市や岩見沢と同じくらい。夏30度超えないし、7月末からが暑くなる。

ヴェレゾン後、温度上がるが上がることと、北斗は冬寒く、雪多いのが良い。平均80cmから1mくらいは積もる。
凍害の心配はほぼないのが利点。

乙部はシャルドネに向いた土地だと考えているらしい。

大野平野はヴィニフェラの栽培は明治以降。
歴史の無い土地だからこそ、工夫が必要。

北海道が生んだ「斜めの仕立て」と、

本州の春剪定を組み合わせる工夫をしている。

土壌は重粘土で、樹勢は弱め。

土壌改良は牛フンのぼかしなど。

あとは赤クローバーのタネとか。


5年に一度、石灰を入れる。

粉状の石灰を2mmくらいの厚さくらい入れる。

現在、PHで6.0くらいになっている。

PHはそれ以上はあまり気にしていない。


現在の品種は8割がシャルドネで、

1割はピノ・ノワール、残りが試験品種。
混植ではピノ・ブーロやモンドゥーズなど。ラベルに品種は書かない。混植にしていきたい。


新しく始めるなら、

クローン、台木、土地選びが重要。


クローンは樹勢強ければ101-14、

粘土質でS.O.4、テレキ5Cがよい。

台木は畑の状況と、どうしたいかによる。

反収減らしても充実した実がほしいなら密植。

畝間は軽トラが入れるように2.5m。

今なら2mでもよいと思っている。

この条件なら、テレキ5BBは有望度低め。


赤品種ではグロワール・ド・モンペリエ。

樹勢が弱くなるので。

ただ、1~2年は我慢が必要だけど。

3309もまずまずあり。


白品種は収量を取っても品質は落ちにくい。

101-14やテレキ5C、S.O.4なんかが良い。

特にS.O.4はすごく良いと感じている。

ブルゴーニュでは嫌われている品種だが、

PH低めだと案外よいのかもしれない。


シャルドネのクローンもいろいろ試したが、

クローンによる差というより、

その土地に合うか合わないかの方が大きい。

それでも強いて言うならシャルドネ95は良いと感じている。

畝間2.5m、株間1.5mくらいか。そして主枝が真っ直ぐに立つ仕立て。
補植は良い枝から取る。3〜4年で、その土地に合う植生になる。

有機認証は取っていないが、明日取れと言われたら取れるレベル。

草刈りは年に2〜3回。どこかに益虫が逃げる場所がいるので、一気に刈ることはしない。1回を4度くらいに分けて刈る。圃場周り、通路、畝周り、株元、という感じ。生態系を壊さないように。
年に7回くらいボルドー液を散布コサイド・ボルドーとICボルドー。アヴィヨン、Zボルドーなど。あとはパラフィン系の展着剤。
風通しを考えて、副梢は出さないが、トップは放置気味。落とすの遅めにして、開花直前の摘芯。
一度で決めたい。
除葉は東側の房下のみ。8月3週くらいからハサミでとる。房を1つ1つ見るのは大切。房の直上は栄養を送る大切な葉。これは落とさない。
害虫としてはカスミカメ、アカガネサルハムシ、ハモグリダニ、ブドウトリバなどが出る。特にブドウトリバとの戦いと言えるが、最近は害が減っていると感じる。

自然派で小規模の栽培。
自分の手の届く範囲でのブドウ造り、
というのが体現されていて、
非常に興味深かった。

いや~、ほんと、勉強になるわ。

人気ブログランキングに参加しています。
北海道のワインを全国に広めるため、クリックをお願いします!

投稿者: chatnoir2010

北海道初のワイン用ブドウの苗木屋を目指して奮闘中。2019年は新規就農研修、最後の年。いよいよスタート間近。がんばります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です